地下のトレンチからの汚染排水を吸い上げることだけが理論上の解決策
福島原発 2011年と同レベルの放射能
2013年07月29日(月) 05時00分21秒
テーマ:原子力
7月27日【RT】http://rt.com/news/japan-fukushima-radiation-levels-689/
福島第一プラントの地下道から採られた水のサンプルから、大震災直後と同程度の放射能が検出された。
東電(TEPCO)の土曜日の発表によれば、サンプルの水には一リットルあたり23.5億ベクレルの放射性物質が含まれており、この汚染された水は現在のところ海へ漏れているということだ。プラントから半径50mの海水からもはっきりと同様の結果が確認されている。
東電の専門家は、2011年から続いているこの地下水の漏えい問題を解決しようとしているものの、壁にぶちあたった状態で留まっている。しかし、震災直後とは異なり、この新しく検知された放射性物質がどこから来ているのかは不明であるという。
おそらく、放射性物質を含んだ水が震災直後に地下のトレンチから漏えいしていたものの、今では地下水と混ざり、それが回りまわって海水を汚染しているのではないか、と現在のところ説明されている。
今回の調査は5月に始まった。2012年12月と比較すると17倍の放射能レベルが検知されたためである。直後からさらなる検査が行われ始めた。
7月には研究員らが、ほんの2か月前と比較しても20%濃度の高いトリチウムを検知している。7月上旬には、セシウムの濃度も前日比でなんと22%増加している。一リットルあたり90ベクレルの法的基準を約22,000ベクレルも上回っていたのだ。
7月10日現在で証明はされていないものの、科学者らは海水の汚染の可能性を警告した。
しかし、東電は月曜、潮の満ち引きと同調して放射線レベルが上下していることを公表した。それにより、2011年にトレンチ内に漏えいした水の残りが地下水と混ざり合い、その地下水が太平洋に直接流れ出しているのではないか、と東電は最新の仮説を立てている。
今の時点では、原子炉と海の間に液状ガラス(ケイ酸ナトリウム)によって壁を建設し、地下のトレンチからの汚染排水を吸い上げることだけが理論上の解決策として考えられる。
損傷を受けた原子炉のうちの一つからこれまで三度、蒸気が上がっていることも確認されており、大破したプラントの状態に対する恐怖心にさらに拍車をかけている。
東電が上記の新しく国民の恐怖心を再燃させた夏の調査結果の発表を遅らせていたことが判明したのは、同電力会社が「漏えい水は安全に確保している」と公表したほんの数日後のことであった。
日本政府は東電の行ったことに対し、「遺憾である(deplorable)」としている。
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【コメント】
原文は2.35ベクレルとなっていましたが、実際には23.5億ベクレルなので、訳文内では訂正してあります。
東京新聞に「福島第一2号機 23億ベクレルの汚染水確認」という記事がありましたので、正確な数値はそちらでご確認ください。
また、日本政府は「遺憾です」の一言で片づけていますが、普通に常識で考えると「犯罪です」の間違いかと思われます。
(※ついているコメントは、あまりにも扇情的情緒的な文章だったので他はカット。今の日本政府は他の国の政府より、国民のことを考えて頑張っていると思うから、今の政府を信頼しないように仕向ける文章は嫌いだ。by日本のお姉さん)