中国化するシベリア…狙われた「極東の食糧庫」
衛星から地面にどんな資源が埋まっているのか調べることができるらしい。その情報を日本の会社から購入していくのは、チュウゴクとロシアばっかりで日本政府は知らん顔だって。チュウゴク人は、日本の土地を買いまくっているけど、案外、資源を狙って購入しているのではないかと思う。いいかげん、外国人が日本の土地や不動産を外国人名義で買えるという異常な法律を変えたらどうかな。アメリカに負けてから、アメリカ人に都合がよい、法律ばかりになった日本。アメリカ人に都合がよいということはチュウゴク人にも都合がよいということです。
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中国化するシベリア…狙われた「極東の食糧庫」
配信元:2013/08/01 10:25更新
【新帝国時代】第5部 膨張する欲望(1)
中国が「世界の食」を席巻している。13億人の胃袋を満たすための食糧などの確保の問題に加え、食ビジネスでの摩擦が激しさを増している。「新帝国時代」第5部は食糧と水資源に焦点を当てる。(敬称略)
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かつて中ソ国境紛争の舞台だったアムール川(中国名・黒竜江)。ロシア全土の大豆生産の50%を占めるアムール州は「極東の穀倉地帯」と称される。国境が画定された大河を越え、中国人が広大な農地を求めて続々とロシアに渡っている。アムール州政府が今年から出稼ぎ中国人による農業を禁じたにもかかわらずだ。
「後ろめたいことは何もしていません。何でも聞いて下さい。お答えします」
真っ黒に日焼けした身長160センチの丸顔小太り。せり出した腹をピンクのポロシャツに包んだ中国人農場経営者、蘇少苑(50)は自信たっぷりだ。
蘇は対岸の中国・黒河市出身。州都ブラゴベシチェンスクから車で3時間半のロムニンスキー地区ベルヒネベーレで2000ヘクタールの農場を運営する。黒河でも300ヘクタールの農場で大豆を生産する。ロシアで農場経営を始めたのは3年前。「ロシア人パートナーに恵まれ、水源に近い黄金の肥沃な土地を探し当てた」からだった。
パートナー名義で会社を設立し、農地を安価で借り受けた。農場は形式上、共同経営だがロシア人は実務に関与しない。パートナーと組むのはロシア人の方が農地を借りやすく、税負担も少ないうえ、国からの補助金も受けられるためだ。
初期投資として中国の政府系銀行から低利で約350万ドルの融資を受け、米国の農業機械メーカーのコンバインやトラクターを購入し持ち込んだ。
約10人の中国人を使って昨年までは1000ヘクタールで大豆を栽培。1ヘクタールあたり1・5トンの収穫があった。獲れた大豆はロシア市場に出荷しているが、1キロあたり1ドルで取り引きされるため、年間1500トンの収穫で約150万ドルを売り上げた。
土地の賃貸料やパートナーへの分配金、人件費などを差し引いても100万から120万ドルは残る。借入金350万ドルは3年間で返済した。
蘇には土地の所有権も賃貸権もない。投資した農機具の所有権もない。パートナーとトラブルにならないのだろうか-。
「絶対に裏切られない信頼関係を築き、崩壊しない“スキーム”を作ったから大丈夫」と話す。黒河市農業局幹部でもある蘇は10数年にわたり、州政府と密接な関係を築いてきたという。州政府の強力な支援があることをうかがわせた。
出稼ぎ中国人による農業が禁止されたため、種まきはロシア人労働者が担当したものの、農機具の技術担当として労働ビザを取得した中国人は「派遣社員」として、電気もガスもトイレもないソ連時代の作業小屋に5カ月間寝泊まりしながら、昨年までと同様寸暇を惜しんで働き続けている。
その中の一人は「ロシアでの収入は中国の5倍から10倍になる。ウォッカを飲む暇もない」と話す。
極東では違法農薬を使用したり、不法滞在している中国人の摘発が相次ぐが、蘇のように「合法的」に大規模農業経営を続ける中国人は少なくない。アムール州だけでも10人はいるという。違法農薬は一切使用していないと強調する蘇はこう言い切った。
「私の成功をみて、同様に積極投資する中国人は100%増えます。この大地は魅力的だから」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/china/673672/