中国で渦巻く弱者の不満 | 日本のお姉さん

中国で渦巻く弱者の不満

中国で渦巻く弱者の不満=習指導部に重い課題―北京空港爆発
時事通信 7月20日(土)23時57分配信
【北京時事】中国では、自分の抱える問題を解決してもらおうと当局に陳情してもらちが明かないため、騒ぎを起こして社会に訴える人々が増えている。高度経済成長の陰で、取り残された弱者の不満や社会の矛盾をどう解消するか、習近平指導部は重い課題を抱えている。
北京首都国際空港の三つのターミナルのうち、国際線の離着陸が多い第3ターミナルは、世界のVIPや海外からの観光客が利用する空の玄関口。この国際線到着出口で、車椅子に乗った30代の山東省の男は、白い手製爆発物を左手に持ち、バンザイのようなポーズを取った。その直後、爆発が起き、大きな炎が上がった。
中国メディアなどによると、男は広東省の東莞市で、バイクで客を運ぶ仕事をしていたが、治安当局者に殴られて障害が残り、車椅子生活を余儀なくされた。2005年以降、陳情を繰り返したが、当局から満足のいく回答は得られず、06年には自身のブログでも不満を訴えていた。
この日も空港で何かを訴えようと宣伝ビラを取り出したが、係員に阻止され、携帯した手製爆発物を爆発させたとみられる。鬱憤(うっぷん)を晴らすためか、国内外に自身の不満を訴えるためか、詳しい動機は不明だが、爆発で多くの死傷者が出る可能性もあった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130720-00000121-jij-cn
中国「公民運動」の数十人拘束=人権活動家ら徹底弾圧-習指導部、「組織化」警戒
【北京時事】中国共産党幹部の資産公開要求など市民の行動を通じて社会を変えようとする「公民運動」を展開したとして今春以降、全国で人権擁護や民主化を訴える弁護士や活動家ら少なくとも数十人が逮捕・拘束されたことが19日分かった。複数の北京の人権派弁護士が明らかにした。
その中でも今月16日に公共秩序を乱した容疑で拘束された著名人権活動家・許志永氏(40)について公安当局は「公民運動の組織化を図った」(北京の人権派弁護士)と警戒し、許氏の拘束を足掛かりに徹底的な弾圧を進める方針とみられる。
公民運動は、北京の繁華街・西単で3月31日、幹部の資産公開を要求する横断幕を掲げた4人が拘束されたことを契機に拡大。北京では人権派弁護士の丁家喜氏や活動家・趙常青氏ら計十数人が逮捕・拘束された。
もう一つの代表的運動は「公民が毎月1回、全国各都市で同時刻に一斉に会食する」キャンペーンで、許、趙両氏らが中心となって2011年秋に始められた。習近平指導部発足直後の12年12月に北京で行われた会食には「約150人が集まり、『打倒共産党』の声も上がった」(参加者)。
習指導部は今年に入り、「民間勢力の拡大を強く警戒」(弁護士)し、公民運動参加者への「拘束路線」を本格化させ、江西、広東省などでも拘束者が相次いだ。北京の人権派弁護士は「(一時的拘束を含めて)全国で約100人が捕まった可能性がある」との見方を示した。
許氏は公益団体「公盟」の責任者を務め、03年以降、中国人権運動の中心的存在で、その拘束は人権活動家らに衝撃を与えている。(2013/07/19-18:09)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201307/2013071900774&rel=y&g=int