議員にならなければ死なずにすんだ人 | 日本のお姉さん

議員にならなければ死なずにすんだ人

自分に自信の無い人は、、激しく厳しい口調で他人を攻撃するものだ。
でも、そんな人は自分に自信が無いので
人から叩かれると意外と弱い。
体調が悪い人も不機嫌で悪いことを言う。
忙しすぎたりストレスが溜まっている人も、、、。
あと、元々精神状態がおかしいとか、自分の感情を制することができない幼稚な人とか、正常と知的障害者の境界線ギリギリのところにいる人で、自分の考えをうまく表現できなくて、つい汚い罵り言葉で人に接してしまう人。
悪い言葉は自分に帰ってきて自分を傷つける。(たぶん、病気になりやすくなる。)
いつもは、やさしい心で寛容な態度で人に接するけど、
怒るべき時にはきちんと怒れる人になりたいものです。
弱い立場の人にだけ偉そうにする人は、ただのクレーマー。
どんな人にも、同じ公正さを持って接していかねばフェアーじゃないよね。
なかなかそんな人格者はいないし、誰でもなれるものでもないけど、
そんな人になることを目指すことはできる。日本に生まれた人には、意外と簡単かも。みんな、普段から他人に気を遣いあいながら生きているもん。
元々、他人に気を遣うことができない人は、他人に嫌われやすいし、ちょっとしたストレスで自己崩壊しやすい。愛されていない感じって辛い時があるもん。
特に体調が悪い時は、、、。ダメな人間でも愛してくれている人がいるという自信があれば結構強いもんです。「愛された記憶」でもいいと思う。
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故・小泉岩手県議 ブログには書かれなかったクレームの数々
女性自身 7月5日(金)0時0分配信
6月25日の早朝、岩手県一戸町の山あいにある農業用水ダム「大志田ダム」の湖岸に中年男性の遺体が横たわっているのが通行人によって発見された。男性はこのダムの付近に実家がある県議会議員の小泉光男氏(享年56)。
小泉氏といえば、6月5日に《俺は刑務所に来たんじゃないぞ。中央病院の責任者!》と題したブログが炎上し、世間を賑わせたばかり。17日には謝罪会見を行ったが、その1週間後の死だった。通報を受けた二戸警察署の副署長はこう説明する。
「発見時は議員として活動しているときと同じスーツ姿。当日の解剖の結果、泥酔状態を上まわる血中濃度のアルコールが検出されました。現場近くにはふだん使用している自家用車が停まっていたが、遺留物は特になかったとの報告を受けています」
現時点では直接的な死因は解明されていない。小泉氏は一戸町に生まれ、地元の高校を卒業後は神戸大学法学部を経て筑波大学大学院を修了した。その後、盛岡市内に本社を置く住宅メーカー、医療向けソフトウエア開発会社でキャリアを重ねる。2社とも現在はジャスダック上場を果たしている地元の大企業だ。数年前にはビルの総合メンテナンス企業「ケイミックス」に籍を移す。出馬時の肩書きは「二戸市民文化会館館長」だった。会館の職員が振り返る。
「市が一般企業に会館の運営を委託して、初めての民間館長でした。とにかく仕事は優秀のひと言。あの『劇団四季』を初めて呼んで公演を実現したのも小泉さんだったんです」
一戸町内にある後援会事務所を訪ねてみたが、賃貸の平屋建てにはすでにのぼりやポスターなど何一つ残されてなかった。近所の住民によると、亡くなった当日に小泉氏の息子とみられる男性が撤去していったのだという。小泉氏の人となりについて聞いてみた。
「陽気で気の利く人でした。5月にあった商工会の通常総会にも出席して、『震災からの復興』と『県北の振興』を熱く語っていました。家族は奥さんと息子さん2人だったかな。とても人を悪く言う人じゃない。あんなブログを書くぐらいだから病院に以前から思うところがあったんじゃないですか」
この住民以外にも「悪く書かないでね。ニコニコしたいい人だったから」と庇う女性もいた。だが、「政治家・小泉光男」としてではなく、ふだんの彼を目撃していた人物たちの評判はさんざんなものだった。
「政治家になると聞いてから、いつかこんな日がくると思っていました。学歴を鼻にかけ、人をバカにする節がありましたから。小難しい四字熟語などを持ち出し『まぁ、君にはわからないだろうけど』と言うので、みんなでイヤがっていましたよ」(地元関係者)
病院以外でも、そのクレーマー気質は発揮されていたという。「弁当店に待たされたので、金を払わずに帰ってきた」「銀行の行員が手間取るので通帳を置きっぱなしにして引き上げた」。さも当然のように小泉氏が話すのを複数の関係者が、あきれながら耳にしていた。
「小泉さんの実家近くにあるダムの管理業者も被害者です。放水する前にサイレンを鳴らすと『うるさい!』と、それこそ何回も電話があったと勤めている人から聞きました。事前に『何時に鳴らします』と伝えてあるにもかかわらずですから、困ったはずです」(別の地元関係者)
「議員にならなければ死なずにすんだ」。関係者は一様にこう話す。候補者に祭り上げられたのが、不幸の始まりだったということか。
(週刊FLASH 7月16日号)
ネット炎上が自殺者をも出してしまう現状を問う --- 岡本 裕明
アゴラ 6月27日(木)10時16分配信
岩手県の県議が病院での呼び出しが番号だったことに「ここは刑務所か」と腹を立て、会計もせずに帰宅したことを自身のブログに記載したことが大炎上となり、ブログを閉鎖して謝罪したもののクレームはやまず、結果として帰らぬ人となりました。
ブログを書く者としてショッキングであり、考えさせられるものがあります。
お隣、韓国でもしばしばブログの炎上がきっかけで自殺を含む大きなトラブルになることは報道されています。韓国の場合には日本より更に濃く熱い信念がちょっとはみ出したことに対して猛烈なる批判となるように見受けられます。これは社会的に格差が広がり、バスに乗り遅れた多くの若者たちのストレスの発散なのでしょうか?
一方、今回、自殺まで追い込まれた県議のブログは炎上させるために書いたような内容であり、ブログに対するアプローチの欠如といわざるを得ません。
ブログやメルマガ、ツィッターを含むSNSは先日も書きましたように不特定多数の人がいつでもアクセスできるため一部の共感者を求めるあまりエキストリームなことを記載すれば当然ながら厳しい意見も飛び交うことになります。一方でブログは日記で個人の考えを書くものだから何を書いてもよい、と主張する人もいるかと思いますが、それは逆に書き手が無防御状態になる、と言うことでもあります。
事実、これらSNSに対して企業は厳しいコントロールを敷き始めています。いみじくも県議の自殺とほぼ時を同じとする23日の日経新聞の一面に「企業とルール」というコラムでサブタイトルが「炎上対策、手探り続く」とあります。これは従業員が業務上知りえたことをツィッターなどにつぶやいたりユーチューブなどを使い、社内や職場でとんでもないことをあたかもパフォーマンスのごとく行い、それを投稿するといった稚拙な行動をいかに抑え込むか、という内容です。
となれば、県議のブログも県議会連盟なりがチェックするべきだったのか、という話になるのですが、子供ならまだしも一定年齢で社会的に自立し一定のポジションを持っているわけですから、それには疑問符がつくでしょう。気軽になったSNSへのアクセスは公衆道徳が打ち消され、あまりにも無頓着になったような気がするのです。
先日、バンクーバーのあるスーパーでレジに並んでいたところ、後ろに並んだ男性がおもむろにスマホで動画撮影を始めました。それがどうもレジの店員に向けた構えのように見えたと思ったら店員が厳しくも恭しく「お客様、私は写真を撮られるのが嫌いです。その撮影はお止めください」とパシッと大きな声で言い切りました。ほかに並んでいた人の目線はとたんにこの客に集中し、その客はいたたまれない状況となりました。
炎上とは書き手に問題がある場合が8割だろうと思います。一方、コメントする側にも問題がないわけではありません。一行コメントはコメンテーターの知性が疑われても仕方がないでしょう。反論は必ず論理的、かつ、わかりやすく、また揚げ足を取るようなことをすべきではありません。例えば誤字脱字はどうしても発生します。書籍や新聞はプロが何度も見直しているのでほぼ完璧な文章ですが、それでお金を稼いでいるのですから当たり前なのです。読み手はその差を認識すべきだと思います。
私も一ブロガーとしてブログそのものの成長を伴うよう内容や質の向上を常に考えています。日本は世界でも最もSNSが普及している国の一つです。それは読み手、書き手それぞれがリスペクトされるブログ大国になる成長過程にあるともいえるのです。
今回の事件は実に残念ではありますが、これが無駄にならないようにするのが我々の使命だと改めて考えさせられました。
今日はこのぐらいにしておきましょう。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2013年6月26日の記事より転載させていただきました。快く転載を許可してくださった岡本氏に感謝いたします。
オリジナル原稿を読みたい方は外から見る日本、見られる日本人をご覧ください。
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岡本 裕明