中国がアメリカの政府機関や企業などに対してサイバー攻撃を行い情報を盗み取っている件に対して
サイバー攻撃 米が中国に対応求める
7月11日 12時8分
アメリカと中国が安全保障や経済など両国の幅広い課題について話し合う戦略経済対話で、アメリカ側は、中国がアメリカの政府機関や企業などに対してサイバー攻撃を行い情報を盗み取っているとして対応を取るよう強く求めるとともに、この問題を巡る2回目の作業部会を年内に開催することで合意しました。
米中両国が安全保障や経済などの幅広い課題を話し合う戦略経済対話は、10日、2日間の日程でワシントンで始まりました。
アメリカ政府の高官によりますと、初日の対話で、アメリカ側は中国がアメリカの政府機関や企業などに対してサイバー攻撃を行って情報を盗み取っているとして、対応を取るよう強く求めました。
中国側がこれにどう応じたのかは明らかになっていませんが、アメリカの情報機関による個人情報の収集について告発したCIA=中央情報局の元職員、スノーデン容疑者がアメリカも中国に対してハッキングを行っていたと証言していることから、これについて詳しい説明を求めたものとみられます。
また、サイバー攻撃の問題で、両国は、今月8日に続く2回目の作業部会を年内に開催することで合意しました。
このほか、初日の対話では北朝鮮の核問題も話し合われ、両国が協力して朝鮮半島の非核化の実現を目指すとともに、国連安全保障理事会の決議の履行を確認したとしています。
さらに、地球温暖化対策についての特別会合も開かれ、自動車の排気ガスの規制強化などで協力していくことで一致しました。
米中戦略経済対話は、2日目の11日、双方の閣僚と経済界の代表による会合や安全保障を巡る協議を行い、閉会します。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130711/t10015968001000.html