けが人56人が運ばれたサンフランシスコ総合病院では、重体5人、重傷5人が入院。
負傷者数181人とは、大変な事故だ。
副機長が習熟訓練中って、
機長はもっと早く指導できなかったのかな。
チュウゴク人は、いったん韓国に出て韓国からアメリカに行くのが普通なのだろうか。中国人の女子高生は、夏休みにアメリカのキャンプに参加するつもりだったとTVでニュースでニュースキャスターが言っていた。
アメリカのキャンプに参加するのがチュウゴク人の間で流行っているのだろうか。日本人の子供がアメリカのキャンプに参加するなんて話はあまり聞かないな。チュウゴク人にとっては、アメリカは身近な国なのかな。そこそこ英語ができないとキャンプに参加しても面白くないだろうから、小さい時から語学の勉強はしてきたのだろうな。チュウゴク人は子供の時から、どこに行くか決めている場合が多い。小学校では授業が全部日本語だったと言うチュウゴク人もいた。日本に留学するための特殊な小学校があるのだ。小学校から授業が英語という人もいるのかもしれないな。
楽しいはずのキャンプに行くつもりだったのに
アメリカに着いた瞬間に死んでしまうなんて、なんてはかない人生なんだ。
何かあった時は、飛行機の後ろの席は、危険なのかもしれない。
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<アシアナ機>失速警報4秒後に事故…訓練中の副機長が操縦
毎日新聞 7月8日(月)11時45分配信
【サンフランシスコ堀山明子、ワシントン西田進一郎、ソウル大貫智子】米西部カリフォルニア州のサンフランシスコ国際空港で発生し2人が死亡、181人が負傷したアシアナ航空旅客機の着陸失敗事故で、米国家運輸安全委員会(NTSB)は7日、事故直前に「失速警報」が出て操縦士が着陸をやり直そうとしていたと発表した。一方、韓国国土交通省などによると、着陸時に事故機を操縦していたのは習熟訓練中の副機長で、同空港への着陸が初めてだった。
記者会見したNTSBのハースマン委員長によると、発表内容はフライトレコーダー(飛行記録装置)やボイスレコーダー(音声記録装置)などの解析に基づく。それによると、事故7秒前に操縦士が速度を上げようとしたが、4秒前に失速警報が出て、1・5秒前に着陸中止を航空管制官に伝えていた。着陸直前の速度は「目標より著しく遅かった」が、管制官側は異常に気づかなかった。
韓国国土交通省などによると、操縦していたとされる副機長は約1万時間の飛行経験を持つが、事故機と同型のボーイング777での飛行時間は43時間だった。ハースマン氏によると、滑走路には着陸誘導支援装置があるが、事故当時は工事中で機能しなかった。
一方、AP通信によると、サンフランシスコ地域の検視官事務所は7日、事故で死亡した中国人女子高生2人のうち1人の遺体に、救助車両にひかれたような損傷があるため、解剖して死因を調査すると述べた。
韓国国土交通省によると、負傷者数は計181人(重傷49人、軽傷132人)。年齢別の乗客数は成人260人、子供30人、乳児1人。
米・アシアナ機事故:「後部キッチン消えた」 死亡の2人、衝撃で外へ
毎日新聞 2013年07月08日 東京朝刊
【サンフランシスコ堀山明子、上海・隅俊之、北京・工藤哲】米西部カリフォルニア州・サンフランシスコ国際空港で6日に起きた韓国アシアナ航空機事故。滑走路脇に横たわる機体前方の天井は焼け落ち、尾翼部分は失われた。損傷の大きさにもかかわらず、307人の乗員乗客のうち死者は中国人の女子高生2人にとどまった。生死を分けたのは何だったのか。証言などから、座席の位置や乗客の協力が深く関わっていたことが浮かび上がった。
◇機首上げ直後、大きな音
「機体が停止した後、振り向くと後部に丸い大きな穴が開き、キッチン部分がなくなっていた」。事故機に乗っていた中国人乗客の一人は中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」にこう書き込んだ。米メディアによると、死亡した2人の中国人女子高生は後部座席に座っていた。2人は機外で発見されており、着陸の衝撃で損傷した後部から機外に投げ出されたとみられる。
微博に書き込んだ中国人乗客は、妻と子供とともに穴が開いた後部から脱出した。女子高生が投げ出された損傷部分が逆に、脱出口になった形だ。
一方、着陸直後、機内には煙が広がり一時、パニックに陥る乗客もいた。「ものすごい衝撃で上からすべての物が落ちてきた。もう終わりだと思った」と中学校教師、張愛清さんは国営中国中央テレビ(CCTV)に語った。天井に穴が開いた部分に乗っていたという別の若い男性は「機体の天井が崩れ落ちて多くの乗客に降りかかった。それで多くの人が負傷した」と語った。
米メディアによると、混乱する機内では乗客が協力して脱出したという。事故機が停止後、1~2分で脱出用の滑り台状のシューターが用意された。乗客らは協力して非常口を開け、シューターを用意して次々と脱出した。中にはシューターを使わずに飛び降りた人もいた。事故直後の乗客のとっさの行動が人的被害の拡大を防いだ形となった。
また、着陸前後の機体の動きについて、微博に書き込んだ中国人乗客は「(着地時に)機体後部で大きな音がした」と伝えた。事故機は着陸時の高度が通常より低く、機体が落下したように感じた直後に突然パワーを上げ、機首を上げた。直後に後部で大きな音が響き「酸素マスクが下りてきて、焦げたにおいがした」という。
米メディアに対し、航空専門家は「目的地に到着時の事故で燃料の大半を消費していたので、大きな火災につながらなかったのも幸いした」と語った。
サンフランシスコ国際空港は事故直後から6日夕方まで閉鎖された。ロビーのベンチには、翌日の便を待つ乗客が仮眠を取る姿もみられた。ソウル在住の日本人会社員、羽野春香さん(23)は、同空港で離陸を待つ機内の窓から事故を目撃した。「数百メートル先に着陸した飛行機の後ろから突然、煙が出て大きな火災になった。こっちの飛行機に燃え移るのではないかと生きた心地がしなかった」と瞬間を振り返る。
けが人56人が運ばれたサンフランシスコ総合病院では、重体5人、重傷5人が入院。関係者によると、軽傷の人は、手当てを受けた後、入管手続きのため空港に戻ったという。病院の広報担当者は「負傷者56人のうち子供は26人」と語った。
◇B777、初の死亡事故
ボーイング777(B777)は米ボーイング社が開発した双発ジェット機で、1995年に就航した。死者が出た事故は今回が初めてで、最も安全な飛行機の一つと言われてきたが、2008年には英国で今回と同様、着陸に失敗した事故が起きている。
AP通信などによると、英国の事故は08年1月、ロンドン・ヒースロー空港で発生。北京発のブリティッシュ・エアウェイズ便が空港の約3キロ手前でエンジン2基の出力を失った。機体は滑走路手前の芝生に着陸。主翼が壊れ負傷者も出たが、死者はなかった。エンジンはその後、同様の事故を防ぐため改修された。今回の事故は機体後部が滑走路に接触したとみられる。B777は国内では10年5月、大阪空港で日本航空(JAL)便、12年3月にも羽田空港に着陸したJAL便で同様のトラブルがあった。負傷者や機体の大きな損傷はなかった。
B777は操縦システムがコンピューター化されているのが特徴で、エンジン出力を向上させた型式では、最大500人以上が搭乗可能。重量が軽く燃費もいいため、大陸間の移動に用いられることが多い。【金子淳】