30億ドル分が延長されないことに決まった日韓の通貨スワップ協定
両国間の通貨スワップはこれで、日中韓3カ国とASEAN諸国の「チェンマイ・イニシアチブ」による100億ドル分だけとなる。
100億ドルもある!!
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通貨スワップ「日本は政治利用」 韓国通信社
産経新聞 6月25日(火)7時55分配信
【ソウル=加藤達也】30億ドル分が延長されないことに決まった日韓の通貨スワップ協定について、韓国の聯合ニュースは24日、日本の安倍晋三政権の「右傾化」と関連付けて、韓国に「物乞い」をさせようとし、韓国側がこれに応じなかった、との見方を示した。
報道は、通貨スワップを経済問題と捉える韓国に対し、日本側が「政治的に利用しようとしている」と指摘。韓国政府が「日本政権の策略の通りに動く必要はないと判断したものだ」とした。
日韓通貨スワップの一部延長見送り、期限きたため=麻生財務相
ロイター 6月25日(火)11時53分配信
日韓通貨スワップの一部延長見送り、期限きたため=麻生財務相
6月25日、麻生財務相は、緊急時に通貨を融通し合う通貨スワップ協定の一部を延長しないことで韓国と合意したことについて「期限がきたから。向こうから要請もなかった」と、その背景を説明した。都内で4月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)
[東京 25日 ロイター] - 麻生太郎財務相は25日午前の閣議後会見で、緊急時に通貨を融通し合う通貨スワップ協定の一部を延長しないことで韓国と合意したことについて「期限がきたから。向こうから要請もなかった」と、その背景を説明した。
日本の財務省と韓国銀行(中央銀行)は24日、7月3日に期限を迎える30億ドル規模の通貨スワップ協定を延長しないことで合意したと発表。見送り後の枠組みは総額100億ドルへ減額された。
財務相は「韓国から何回か、これまでスワップの要請があり、要請に応じて応えてきた。今回は要請がなかったから。それだけ」と述べた。
<設備投資なければ緩和効果は出ない>
企業の設備投資にも言及。「設備投資をした時に市中銀行からお金を借りてまでやるかが、マネーサプライが増えるか増えないか(を左右する)一番の問題。金融をいくら緩めても、マネタリーボンドにお金がたまって、マネーサプライまでお金がいかないとなれば、なかなか金融緩和の効果は出てこない」との考えを示した。
財務相は、企業が設備投資に踏み切らない理由を、内部留保の多さや以前の貸し渋りなどにあると分析。「基本的なところは変わらない。今の段階でどうするかは、景気が良くなってくるのを見て判断するのではないか」と見通した。
そのうえで「間違いなく一番大事なことは、デフレが終わって、インフレに向かうとの確信が出てくるか来ないか。需要が出るか出ないかと密接に関係する」とも述べた。
与党が都議選で勝利し、参院選でも優勢との見方が広がりつつあることにも「今回、勝ったからといって、これがそのまま参院選にいくほど選挙は甘くない」と指摘。さらに「アベノミクスの雰囲気、景気良くなったというのは、東京都などに近いところはそういう雰囲気が出ていると思うが、地方にそんな雰囲気はまだ」だと述べ、設備投資が活発化するには時間を要するとの見方を示した。
<政府税調は中長期問題を議論>
24日に初会合を開いた政府税調については「中長期的な問題を議論してもらうのが大切」と表明。20年度の基礎的財政収支の黒字化目標は「基本的に中長期的な話だから、党でもやるが、当然政府でもしてもらうことになる」とした。
(ロイターニュース 基太村真司:編集 宮崎亜巳)
韓国中央銀行総裁が「規模が小さすぎて意味がない」、日韓通貨スワップ延長見送りで―中国メディア
XINHUA.JP 6月25日(火)14時9分配信
韓国銀行(中央銀行)は24日、韓国と日本が7月3日に期限を迎える30億ドル相当の「通貨スワップ協定」を延長しないことで合意したと発表した。これについて、同行の金仲秀総裁は「規模が小さすぎる。意味がない」と述べた。25日付で環球網が伝えた。
両国間の通貨スワップはこれで、日中韓3カ国とASEAN諸国の「チェンマイ・イニシアチブ」による100億ドル分だけとなる。2011年10月には限度額が総額130億ドルから700億ドルに引き上げられたが、昨年8月、李明博前大統領が独島(日本名:竹島)に上陸したことを受け、日本政府はこの拡大を取りやめていた。
日本側は今回の延長見送りについて、「韓国側から延長要請がなかったため」と説明している。これに対し、金総裁は「通貨スワップ協定は双方の利益になると判断された時に調印するもの。日本側は『韓国が要請すれば延長してやる』といった態度だが、それは適当ではない」と批判した。
このほか、金総裁は「通貨スワップ協定は貿易決済に使われるものだが、実際は全く活用されていない。しかも、30億ドル規模では小さすぎて、あまり意味がない」との考えを示した。
(編集翻訳 小豆沢紀子)