千葉市立生浜中-事故発生から119番まで約70分かかった
女子生徒滑落、119番まで70分かかっていた
千葉市立生浜中2年の女子生徒(当時14歳)が2011年10月、群馬県内での校外学習中に転落死した事故で、同市教委は19日、市の安全管理に問題があったことを正式に認め、教育委員会会議に報告した。
事故発生から119番まで約70分かかったことが明らかにされた。
女子生徒は、群馬県みなかみ町にある千葉市の施設「高原千葉村」の近くで実施されたウオークラリー中にコースを外れ、引き返そうとして80~100メートルほどの斜面を滑落した。
市教委が遺族に求められて行った調査結果によると、転落は、同じくコースをはずれた他の生徒2人が目撃し、約10分後に教諭に伝えた。この後、同施設が119番するまで約60分かかった。市教委は「転落した生徒を捜すとともに、教諭同士や教頭らへの連絡などで混乱していた」と釈明した。
また、ウオークラリーで使ったハイキングコースは、09年度に別の中学校から危険だとの報告があり、施設側も道に迷う危険性や安全対策の必要性を市教委に指摘していたことも明らかにされた。市教委や各学校は対策を取っていなかった。
事故当日、ハイキングコースには3人の教諭がいたが、現場付近には誰もいなかった。市教委は、事故当時の記者会見で安全に配慮していたことを強調していたが、今回は「市側に責任があった」と責任を認めた。
市教委は、遺族側との協議が調い次第、早ければ6月定例会にも賠償金などの支払いに関する議案を提出する方針。関係者の処分については「警察の捜査の結果に応じて、改めて検討する」としている。
市教委学校教育部の磯野和美(かずよし)部長は「亡くなった生徒の冥福を祈り、ご遺族やほかの生徒、保護者に心から申し訳なく思います」と謝罪した。
(2013年6月20日12時54分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130620-OYT1T00396.htm?from=blist
事故が起きたら教論や教頭に連絡するより先に救急車に連絡するのが当たり前だと思う。