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金星の暴風、6年間で3割加速 ESA報告
2013年06月19日 09:17 発信地:パリ/フランス
【6月19日 AFP】金星の地表を以前より巨大ハリケーン並みの風速で吹き荒れていた風が、この6年間でさらに3割以上も加速しているという報告が18日、欧州宇宙機関(European Space Agency、ESA)により発表された。
2つの天文学者チームが、ESAの金星周回探査機ビーナス・エクスプレス(Venus Express)による画像を個別に分析し、金星の雲のパターンを観測した。
研究チームによると、2006年にビーナス・エクスプレスが運用を開始した当時、赤道の南北緯度50度以内の高高度領域に吹く風の風速は、平均時速約300キロと記録されていた。この風が次第に加速され、現在の風速は時速400キロ近くに達しているという。
今回の調査は、ロシア・モスクワ(Moscow)にある宇宙科学研究所(Space Research Institute)のイーゴリ・ハトゥンツェフ(Igor Khatuntsev)氏率いるチームと、産業技術総合研究所(National Institute of Advanced Industrial Science and Technology、AIST)の 神山徹(Toru Kouyama)氏率いるチームがそれぞれ実行した。
金星は、地球よりわずかに小さく、地球に最も近い惑星で、かつては地球の姉妹惑星と呼ばれていた。初期のサイエンスフィクションでは、第2の地球となる可能性がある惑星としても描かれたが、1970年に発表された観測結果により、大気圧が地球の90倍の二酸化炭素(CO2)の大気を持ち、地表は桁違いの惑星温暖化とみられる現象によって気温457度の灼熱状態になっていることが明らかになった。金星の風系では、有毒ガスが混じり合った黄色がかった風が吹き荒れ、その風速は、灼熱の火山性平原の上空を流れる雲の最上部、高度約70キロで最高速度に達する。
金星の風が特に興味深い理由は、惑星の自転速度より数十倍速い風速で吹き荒れる「スーパーローテーション(超回転)」をしているからだ。金星の自転速度は極めて遅く、金星の1日が終わるのに、地球の243日に相当する時間がかかる。
今回判明した奇妙な風速の上昇と、この現象が今後も長く続くのかどうかを説明するには、さらなる研究が必要になる。(c)AFP
ベネズエラ議会が「哺乳瓶禁止」を審議 反発の声も
2013.06.18 Tue posted at 11:51 JST
CNN) 南米ベネズエラの議会で、母乳育児推進策の一環として哺乳瓶の使用を禁止する法案が審議されている。粉ミルクの宣伝も処罰の対象とする厳しい内容で、野党からは反発の声が上がっている。
提案されているのは、2007年に導入された母乳推進法の改正案。与党・統一社会党のモンソン議員は国営VTVテレビとのインタビューで、「すべての乳児には母乳で育てられる権利がある」と説明。粉ミルクを売り込む多国籍企業は母子間のきずなの形成を妨害しているとも主張した。ただし、施行の具体的な手段や詳細な罰則には言及しなかった。
同議員によれば、母親が病気で母乳を与えられないケースは例外とされる。法案にはこのほか、母乳バンクを増設し、企業に授乳スペースの設置を義務付けることなども盛り込まれた。
これに対して野党議員らは、「07年の推進法には、母乳育児以外の道を選んだ母親を責めたり罰したりする規定はなかった。改正案は受け入れられない」と強く反発している。
同国保健省が今月発表した調査結果によると、母乳育児が可能な母親のうち、実際に子どもを母乳で育てるケースは27.1%にとどまっている。VTVによれば、当局は19年までにこの割合を70%まで引き上げることを目指している。