アメリカが日本にやさしく、中国に冷淡になってきました。
ロシア政治経済ジャーナル No.936
2013/6/17
北野です。
アメリカが日本にやさしく、中国に冷淡になってきました。
なんで?
★なぜアメリカは、日本にやさしく、中国に冷淡になったの?1
(やさしいアメリカ)
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
最近ネットで、「アメリカと中国は、日本を共同管理することで合
意した」という説が流布されています。
アメリカはともかく、中国が「米中一体化して日本を破滅させる」
という目標にむかっていることは間違いありません。
RPEでも、何度も何度もとりあげてきました。
(トンデモ~!と思った方は、こちらをご一読ください。
証拠もあります。↓
中国、【反日統一戦線】を【アメリカ】、ロシア、韓国によびかける )
ですから、いろいろな人が、「米中一体化」と「日本の孤立」を懸
念しているのには、一理ある。
しかし、最近のアメリカの動向を見ていると、どうも日本にやさし
く、中国に冷淡である。
今回は、日本にやさしく、中国に冷淡である「事実」をあげ、次
号でその理由をお話しましょう。
▼日米、「尖閣奪回」を想定した合同軍事訓練を実施
まず、日本とアメリカは、「尖閣奪回」を想定した合同軍事訓練
実施を決めました。
↓
<日米訓練、中国が中止要請=「離島防衛」予定通り実施へ
時事通信 6月4日(火)12時46分配信
米軍と自衛隊が10日から米国で行う「離島防衛」を想定した合
同訓練に対し、中国政府が中止を申し入れていたことが分かっ
た。
日本政府関係者が4日明らかにした。7、8両日の米中首脳会談
を前に、沖縄県・尖閣諸島の領有権の主張を譲らない姿勢を示
す狙いがあるとみられるが、日米両政府は予定通り訓練を実
施する方針だ。>
ポイントは、中国政府が「中止」を要求していたこと。
そして、日米はそれを無視したこと。
合同訓練、実際はじまっています。
↓
<日米>離島奪還共同訓練始まる カリフォルニアで
毎日新聞 6月11日(火)10時47分配信
【ワシントン西田進一郎】米軍と自衛隊による離島防衛・奪還の
共同訓練が10日(日本時間11日早朝)、米カリフォルニア州で
始まった。
陸海空3自衛隊がそろって米国で共同訓練に参加するのは初
めて。
26日まで。
(中略)
沖縄県・尖閣諸島を想定した訓練とみる中国は中止を要請したが、
日米両政府は「特定の国や地域を想定したものではない」として予
定通り開始した。>
▼オバマさん、習さんに「日本を脅迫するな!」と一喝
さて、オバマさんと習さんの会談について、日本では、「オバマ
はわが国に冷たく、中国にやさしい」という感じの報道がたくさ
んみられました。
しかし、どうもそんなことないようです。
↓
<日本へ脅迫、見過ごせず…米大統領が中国けん制
読売新聞 6月14日(金)21時38分配信
米国で7、8両日に行われた米中首脳会談で、中国の習近平(シ
ージンピン)国家主席が沖縄県・尖閣諸島をめぐる問題の「棚上げ」
に言及したのに対し、
オバマ米大統領が尖閣周辺海域における中国公船の領海侵入を
念頭に、
「同盟国である日本が中国に脅迫されることを見過ごすことはでき
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ない」
~~~~~~
とけん制していたことが分かった。>
オバマさん、あっぱれ!(^▽^)
▼米上院中国非難決議へ
オバマさんだけでなく、議会もがんばっています。
↓
<米上院>中国非難決議へ 東シナ海や南シナ海緊張で
毎日新聞 6月13日(木)15時0分配信
【ワシントン西田進一郎】米上院外交委員会のメネンデス委員長(民
主党)ら超党派の3議員が、東シナ海や南シナ海で中国が地域の緊
張を高めていると非難し、航行の自由や領有権問題の平和的な解決
を支持する立場を再確認する決議案を提出していたことが12日、分
かった。
上院は2011年に南シナ海をめぐる同趣旨の決議を全会一致で採択。
中国によるその後の威圧的な行動も決議案に盛り込まれており、今
回も採択される見通しだ。>
↑
いいですね~。
<決議案は、「近年、南シナ海において危険で、地域を不安定化さ
せる数多くの事件があった」とし、中国とフィリピンが領有権を争うス
カボロー礁周辺を中国艦船が12年に封鎖したことなどを列挙。
尖閣諸島では、今年1月の中国海軍艦艇による海上自衛隊の護衛
艦への火器管制レーダー照射や、4月の中国海洋監視船8隻によ
る12カイリ(領海)内への侵入があったことを挙げ、「地域の緊張を
さらに高めた」と非難した。>(同上)
↑
南シナ海、東シナ海で、中国は、「むこうが挑発してきた!」という立場。
尖閣については、「日本が国有化したのが悪い」という立場。
しかし、アメリカは中国の詭弁に乗らず、「中国が悪い」と断言しています。
このように、最近アメリカは、日本にやさしく、中国に冷淡なのですね。
なんで?
これは、世界情勢が大きく動いていて、アメリカと中国は尖閣以外
の場所で戦い、アメリカは日本を必要としているからです。
長くなるので詳細は、次号で!
↓
「もし、プーチンが日本の首相だったら?」
↓
<●2012、13年Eブック大賞・優秀賞連続受賞作>
◆【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】(北野幸伯著)
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↑
<プーチン本はいろいろ出ているが、これが独特で面白い。>
(立花隆 「週刊文春」2012年7月12日号)
↓おたよりコーナーへ
★垣花さまからのおたより
メルマガでは 100 歳まで元気に生きる方法というテーマを取
り扱われていましたが、それに関連するかも知れない TED
のトークを思い出しました。
ダン・ベットナー:100歳を超えて生きるには
# 実は日本語字幕の翻訳には私も関わっています :-)
お役にたつか分かりませんが、お時間のあるときに見ていただけれ
ば幸いです。
20 分程度のトークですが、長寿や健康 (そして人生の幸せとは何な
のか) を考える方には見る価値のある内容だと思います。
長寿や健康を維持するための結論はビデオを確認していただきた
いのですが、やっぱり常日頃から適度な運動、食事の内容、そして
地域社会や他の人との繋がりが重要になっているのだと思います。
私が生まれ育った沖縄もこのトークでは取り上げられています。
しかし残念なことに、最近では米国型の食習慣が浸透しており、す
でに長寿県ではなくなっている状態です (長寿の方はいらっしゃる
のですが、若年層が平均余命を下げている状態です)。
悲しいことですが、私自身は近い将来沖縄が長寿県に再び返り咲
くことはないと考えております。
↓編集後記へ
★編集後記
おたよりコーナーにありましたが、
100歳まで元気で生きる方法。
入念な調査の結果なので参考になります。
是非ごらんになり、元気で長生きしてください!
↓
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