十分な食事を与えず、適切な医療措置も受けさせずに放置し、同日に衰弱死させた
衰弱死の4歳女児、食事は菓子とジュースが中心
愛知県豊橋市で昨年9月、長女(当時4歳)に十分な食事を与えず放置し、衰弱死させたとして保護責任者遺棄致死罪に問われた同市、元派遣社員加藤和久(49)、妻陽子(39)両被告の裁判員裁判の初公判が7日、名古屋地裁岡崎支部で開かれた。
罪状認否で和久被告は「十分な食事を与えなかったことは認めるが、そのことが死亡の原因なのかはわからない」などと述べ、起訴事実の一部を否認し、陽子被告は認めた。
検察側は冒頭陳述で、2人が長女の杏奈ちゃんに与えた食事は、スナック菓子とリンゴジュースが中心で、パンやコロッケなどもあったが、わずかだったと述べた。杏奈ちゃんの死亡時の体重は、平均的な4歳児の半分程度の7・4キロで、肋骨(ろっこつ)が変形していたという。
起訴状では、杏奈ちゃんは昨年4月頃には低栄養状態に陥り、歩行も困難になっていたが、2人は同9月20日まで十分な食事を与えず、適切な医療措置も受けさせずに放置し、同日に衰弱死させたとしている。
(2013年6月7日13時56分 読売新聞)http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130607-OYT1T00633.htm?from=y10