<中国>「ロケットはミサイル」 米、衛星攻撃兵器と分析
<中国>「ロケットはミサイル」 米、衛星攻撃兵器と分析
毎日新聞 5月17日(金)1時7分配信
【ワシントン西田進一郎】米国防総省当局者は16日、中国が13日に観測目的として打ち上げたロケットについて、赤道上の高度約3万6000キロにある静止軌道に近づいたものの、物体を軌道に挿入することは確認できなかったとの分析結果を明らかにした。
一方、ロイター通信は、米国防当局者は今回のロケット発射は、衛星を破壊するために使う衛星攻撃兵器(ASAT)の最初のテストだと考えている、と報じた。
国防総省の広報担当者は16日、毎日新聞の取材に対し、「我々は中国からの発射を13日に検知した。軌道はほぼ静止地球軌道に近づいた」と指摘した。ただ、「国防総省は飛行中に複数の物体を追跡したが、軌道に物体を挿入したり、この発射による物体が宇宙空間に残っていることは、確認できなかった」と明らかにし、物体はインド洋上の大気圏に再突入したとの見方を示した。そのうえで、「それ以上の質問は中国政府にしてほしい」と述べた。
ロイター通信によると米国防総省は今回のロケットは将来的に衛星攻撃兵器としても使えると見ているという。
中国外務省の洪磊(こう・らい)副報道局長は、16日の記者会見で、ロケット発射がミサイル実験だったとの指摘については、「中国科学院が既に発表している。高空の観測試験を実施した」と反論した。
打ち上げは四川省の西昌衛星発射センターで行われた。
中国は07年に自国の衛星を弾道ミサイルで破壊する実験を成功させている。米国防総省が今月発表した中国の軍事力に関する年次報告書では、中国が衛星破壊兵器の開発を続けていると指摘していた。
中国各地で光る謎の飛行物体を目撃!UFOの正体は軍の新兵器だった?―中国メディア
Record China 5月15日(水)10時22分配信
14日、BBC中国語版は記事「中国、3回目の衛星攻撃兵器の実験実施か」を掲載した。13日夜、中国各地で光る飛行物体が目撃され、UFOではないかと話題になっていた。写真は13日夜に目撃された飛行物体。
2013年5月14日、BBC中国語版は記事「中国、3回目の衛星攻撃兵器の実験実施か」を掲載した。
【その他の写真】
13日夜、中国各地で光る謎の飛行物体の目撃例が相次いだ。未確認飛行物体(UFO)だと伝えるメディアもあったが、中国人民解放軍による衛星攻撃ミサイルを目撃した可能性も指摘されている。14日、中国当局はロケットを利用した兵器の実験に成功したと発表している。
新浪網軍事によると、打ち上げられたのはD-2型ミサイル。地上1万2000マイルから2万2000マイルの衛星軌道を攻撃する能力を持つ。通信衛星やGPS衛星を破壊することが可能だ。中国は2007年、2010年にも衛星攻撃兵器を実験し、米国の強い反発を受けていた。(翻訳・編集/KT)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130515-00000006-rcdc-cn
香港メディア
配信日時:2013年1月21日 9時10分
18日、香港・中国評論通訊社は記事「目前に迫った宇宙軍備競争=切り札確保にこだわる中国」を掲載した。中国は宇宙空間の軍事利用に積極的な姿勢を見せており、宇宙での軍拡競争も間近だと分析している。写真は酒泉衛星打ち上げセンター。
2013年1月18日、香港・中国評論通訊社は記事「目前に迫った宇宙軍備競争=切り札確保にこだわる中国」を掲載した。環球網が伝えた。
中国が衛星攻撃兵器(ASAT)の実験を計画しているという。中国は07年、10年の2回、ミサイルで衛星を破壊する実験を実施している。中国は宇宙での戦闘に備えた動きを積極的に進めており、各国の警戒を招いている。昨年、米国の報告書は、中国は人工衛星を破壊して相手の宇宙利用を阻む計画を立てていると分析した。
宇宙空間の軍事利用は以前からあったとはいえ、それは諜報などの目的であり、直接攻撃兵器の対象となることはなかった。だが宇宙軍備競争の時代はすでに目前に迫っている。宇宙条約では核ミサイルなど大量破壊兵器の宇宙配備は禁止されているが、衛星破壊兵器の配備にあたっては制限がない。(翻訳・編集/KT)