朝鮮半島は、民主主義はいらないのか?チュウゴクに傾斜する韓国。
【外相の訪日中止】
中国に傾斜する韓国
2013.4.23 11:50 [韓国]
【ソウル=加藤達也】靖国神社の春季例大祭にあたり安倍晋三首相が真榊(まさかき)を奉納、麻生太郎副総理兼財務相ら3閣僚が参拝したことに、韓国政府が反発、尹炳世外相の訪日を中止した。今回の対応は、自ら参拝せず供物の奉納にとどめた安倍首相の“配慮”も、韓国には通じないことを改めて示した。
韓国の聯合ニュースは韓国外務省当局者の話として、外相訪日の目的を「(日韓)新政権間の大きな(外交の)方向性を設定するのが目的だった」と伝えている。設定されるべき「方向性」には北朝鮮や経済、領土をめぐる問題などが含まれるとみられる。
日韓の間では、李明博(イ・ミョンバク)前大統領による竹島への上陸で悪化した関係の改善模索が続いていた。だが、両国の政権交代を機に進むはずだった信頼関係の構築は、まだ入り口にも立てていない。
韓国の朴槿恵新政権は、人事のもたつきで組閣が大幅に遅れた。混乱の中、国民生活改善のための経済政策はうまく機能せず、北朝鮮の挑発が長期化の兆しを見せるなど、暗雲がたちこめている。日本からの観光客を頼りにする観光業をはじめ、経済関係を中心に、民間では対日関係の改善を求める声が強まっている。
朴大統領は来月上旬の訪米後、2番目の訪問国に中国を選び、調整に入っている。朴政権は「米中2大国の間のバランサー(均衡役)を目指す」(外交筋)としているが、“中国傾斜”と“日本軽視”の姿勢が今回、より鮮明になった。
日韓は、金正恩(キム・ジョンウン)体制移行後、挑発を強め続ける北朝鮮を前に、米国を含めた3カ国の協調体制で対応すべき局面にある。日本との信頼関係構築に向き合おうとしない韓国の姿勢は、北朝鮮を利する結果に結びつきかねない。