絶好調JINSメガネ
絶好調JINSメガネ、次の一手
東洋経済オンライン 4月25日(木)6時0分配信
パソコン使用時の目の疲れを軽減する眼鏡「JINS PC」の大ヒット、ドライブスルー型眼鏡店のオープンなど、何かと話題になっている「JINS(ジンズ)」ブランドのアイウェア(眼鏡)を販売するジェイアイエヌ。その業績が絶好調だ。
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8月を決算期とするジェイアイエヌの今年度(2013年8月期)中間決算である12年9月~13年2月期(上期)は、本業の儲けを示す営業利益が39億円と前年同期比3.8倍まで伸びた。
■ PC用や花粉対策の機能性眼鏡がヒット
業績を牽引しているのは、ジェイアイエヌが市場を開拓してきた機能性眼鏡だ。代表的なのが、目に負担をかけるとされるブルーライトをカットする機能を持つパソコン用眼鏡「JINS PC」。11年9月発売からの累計販売が200万本を超えるヒットを繰り出している。加えて、デザイン性や機能性を向上した、花粉症対策用眼鏡「JINS 花粉Cut」も、13年は前年の4倍となる16万本を用意していたが、あっという間に売り切れてしまったほどだ。
今年度中間決算時点で売上高は前年同期比86%増の176億円、既存店売上高は同52%増と驚異的な伸びを見せている。パソコン用眼鏡は、競合他社も同様の機能・コンセプトの商品を投入して追随しているが、今のところ大きな影響は受けていないといえる。
足元も好調をキープしている。3月の既存店売上高は前年同月比41%増。「JINS PC」などが販売を牽引している。4月11日からクラシックテイストのフレームを使ったファッション性の高い「JINS CLASSIC」をリニューアル発売。宮沢りえやリリー・フランキーをイメージキャラクターに起用したテレビCMなどを展開し、これも手応えは上々だという。
下期(13年3~8月)は広告宣伝費を増やす計画だが、売り上げの増加で吸収できる見通しで、今年度1年を通じた営業利益は前期比2.5倍の67億円を見込んでいる。
■ JINS PCの拡販で手いっぱいだが…
今後の焦点は、この勢いがどこまで続くのかだ。いずれ拡大スピードは鈍化するだろうが、次の成長に向けた仕込みもすでに行われている。
たとえば、フレームに内蔵したポケットから水が蒸発して目の乾燥(ドライアイ)を防ぐ眼鏡「JINS Moisture(モイスチャー)」という商品があるが、ジェイアイエヌの田中仁社長によれば、「JINS PCの販売で手いっぱいで、JINS Moistureは、マーケティングなどに手が回っていない」という。先行してヒットしているJINS PCやJINS 花粉cutのようにその機能性をしっかりと訴えれば、拡販の余地があるとも言える。
駅ビルやショッピングセンターを中心としてきた出店形態についても、新たな可能性を探っている。4月19日には、ドライブスルーで眼鏡が買えるロードサイド型店舗を群馬県前橋市に出店した。これは郊外での出店拡大を見据えた取り組みだ。それ以外にも、今後は4月12日に札幌で出店したような大都市型の大型店舗を、全国で順次展開する計画も立てている。
成熟市場の眼鏡業界で、飛ぶ鳥を落とす勢いのジェイアイエヌ。拡大意欲はまだまだ旺盛だ。
中島 順一郎
絶好調JINSメガネ-でもメガネは韓国製
メガネ市場のメガネも韓国製
チュウゴク製よりマシかな。