ワザと情報を流している北朝鮮 | 日本のお姉さん

ワザと情報を流している北朝鮮

北、米の監視逆利用? 「攻撃の口実、過剰反応狙う」
配信元:2013/04/09 10:12更新
 【ソウル=加藤達也】近くミサイル発射などの挑発を起こす懸念が強まっている北朝鮮が、挑発の動きを米国の情報収集網に意図的に流しているとの見方が情報当局から出ている。動きを把握させて恐怖心をあおり、世論への威嚇効果を強めて政策選択や軍事対応のぶれを引き出す効果や、「過剰反応」を引き出して攻撃の口実に利用する狙いがあるとみられている。
 米CNNテレビは4日、米当局が傍受した情報から北朝鮮が弾道ミサイルを数日から数週間以内に発射する可能性を報道した。
 朝鮮人民軍は基地や固定拠点間の通信には通常、光ファイバー回線かマイクロ波を用いている。マイクロ通信は基本的に見通しがきく範囲内に限られ、光ファイバーは埋設線を使うため通信傍受は不可能とみられている。
 情報筋は「米当局が傍受した通信」について、到達距離が比較的長い短波の暗号通信で、米軍が運用する日本の三沢基地や韓国内の複数の通信施設で傍受したものだと指摘。「北朝鮮があえて米国傍受網でキャッチされるようにしたものだろう」との見方を示した。
 北朝鮮はまた、中距離弾道ミサイルとみられる物体を日本海側に鉄道で輸送。発射台を備えた車両に積み替えたことが把握され、その後行方不明になった。
 情報筋は「偵察衛星などで監視されていることを前提にした陽動だ」とみている。
 4回目の核実験の可能性についても韓国では8日、柳吉在(リュ・ギルジェ)統一相が国会で「兆候があるということだけはいえる」と述べ、その後、国防省がこれを否定した。
 北朝鮮の対南工作に詳しい韓国の専門家は「政府内の見解の相違が表面化すること自体が世論を動揺させ、政府の政策判断に影響を与える効果がある」と指摘している。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/korea/644973/