長野県は口内衛生の指導もきちんとしている
むし歯はむし歯菌によって引き起こされますが、生まれたての赤ちゃんのお口の中にむし歯菌はいません。
これを防ぐため、親自身が赤ちゃんが生まれる前にむし歯をきちんと治し、赤ちゃんが生まれてからも歯科医師により定期的に口腔清掃し、正しい食生活や歯みがき、フッ化物の応用等をすることで、子どもへのむし歯菌の感染を抑えることができます。子育てでスキンシップはとても大切です。むし歯菌をうつさないため、まず親が自分の歯をケアすることが重要です
<ひとくちメモ>?? たばこと歯周病??
一般にたばこを吸う人は、吸わない人に比べ2~6倍も歯周病にかかりやすく、その分多く歯を失っているという報告があります。また喫煙本数と比例して歯周病が重症化することもわかってきました。たばこを吸うと血行は悪くなり、歯ぐきもタールが沈着して黒くなります。たばこは口の中の粘膜や歯ぐきに対して直接的に害を及ぼして歯周病を進行させます。??
<ひとくちメモ>?? 口腔がん??
歯ぐきや舌、顎の骨等口の中にできるがんを口腔がんと言います。口腔がんのリスクファクターとして最も危険なものは「喫煙」で、喫煙者は非喫煙者より口腔がんの死亡率が4倍高いという報告があります。たばこには???? 種もの発がん物質が含まれており、これらが直接口の中の粘膜や歯ぐきに作用して、がん細胞の発生を促します。また、たばこが血行を阻害しているため免疫機能の働きが弱くなり、がん細胞の増殖を防ぐことができなくなります。??
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<ひとくちメモ>?? 口の中に現れる薬の副作用??
抗うつ剤、鎮痛剤、利尿剤、抗パーキンソン剤、降圧剤等の多くの薬物の副作用として唾液分泌の低下があります。抗うつ剤や抗不安剤等は神経の受容体に働き、唾液量を低下させ、降圧剤や利尿剤は体内の水分を減少させて、結果として唾液の分泌を抑制することがあります。
また、これらの薬剤は、唾液の減少や亜鉛欠乏により、味覚障害を引き起こすこともあります。??そのほか、カルシウム拮抗剤(降圧剤)や抗てんかん薬、免疫抑制剤の中には歯肉増殖症を引き起こすものもあります。
<ひとくちメモ>?? 歯科治療時に気をつける全身疾患と内服薬??
高血圧症で内服薬を処方されている場合や虚血性心疾患、脳血管障害等で抗凝固剤を内服して
いる場合は、歯科治療時の血圧コントロールや歯科麻酔時のコントロールが必要ですので、歯科
医師に必ず報告します。??
また、最近では骨粗しょう症の治療のため、ビスホスホネート系薬剤を服用されている場合、
抜歯後に顎骨壊死を起こすことがあります。そのほか、緑内障やアレルギー等注意する全身疾患
もあります。薬を服用中の方は必ず歯科医師に報告しましょう。??
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<ひとくちメモ>?? 高齢者の口腔機能??
口腔機能の維持によって、食事の面からは栄養改善を通じて筋力の向上、会話の面からは社会交流を通じて閉じこもりやうつ予防に繋がることが期待できます。一方、口腔機能が低下すると十分な栄養がとりにくくなり、体力や免疫力の低下につながり、感染症にもかかりやすくなります。特に、嚥下機能が低下し誤嚥を繰り返していると、誤嚥性肺炎等命にかかわる疾患の引き金になります。このような観点から、健全な口腔機能と良好な口腔衛生状態を保つため、介護予防サービスに口腔機能向上が導入されています。(厚生労働省?? ????ヘルスネット?? 改変)??
<ひとくちメモ>?? 口腔乾燥と唾液の機能??
何も食べていない時の唾液の分泌量(安静時唾液)は加齢とともに減少する傾向にあります。
しかし、唾液の分泌量は次のような場合にも低下します。??
1?? 義歯の不適合??:義歯が合っていないために、しっかり噛むことができず、唾液が分泌されないことがあります。??
2?? 薬の副作用??:服薬によるその副作用で唾液が減少する場合があります。??3?? 精神ストレス??:緊張状態が続き、ストレスが溜まると、唾液の分泌が抑制されてしまいます。??
このような原因で口腔乾燥が起こっている場合は、原因を除去して口腔乾燥を直すことが重要です。唾液には、抗菌作用・粘膜保護作用・粘膜修復作用等の口腔内の衛生状態を清潔に保つための機能があります。唾液分泌量が低下する口腔乾燥を発症すると、口の中を清潔に保つ能力が低下するとともに、上手に物が食べられなくなり、口の中に食べかすや汚れがたまってしまいます。特に高齢者の場合は、これらを原因に肺炎を発症してしまうことも少なくありません。
<ひとくちメモ>?? 口腔ケアと誤嚥性肺炎??
老化や脳血管障害の後遺症等によって、飲み込む機能(嚥下機能)や咳をする力が弱くなると、口腔内の細菌、食べかす、逆流した胃液等が誤って気管に入りやすくなります。その結果、発症するのが誤嚥性肺炎です。なかでも寝ている間に少量の唾液や胃液等が気管に迷入して起こる不顕性の誤嚥は、本人も自覚がないため、繰り返し起こっていることが多く、体力の弱っている高齢者では命にかかわるケースも少なくない病気です。誤嚥そのものは完治することが難しいので予防することが重要であり、口腔ケアによって細菌や食べかすを減らし、口腔の清潔を保つことが安全かつ効果的な予防法です。(厚生労働省?? ????ヘルスネット?? 改変)??
<ひとくちメモ>?? 経管栄養と口腔ケア??
経管栄養をしていると、唾液の分泌量が低下し、口腔内が不衛生になります。誤嚥性肺炎を予防するためにも、口から食べていない人ほど、念入りな口腔ケアが必要です。