まおちゃんは、次回は流行の曲を使って観客の気持ちを高ぶらせようね。 | 日本のお姉さん

まおちゃんは、次回は流行の曲を使って観客の気持ちを高ぶらせようね。

2013年03月19日
【フィギュア】圧倒的な強さを見せたキム・ヨナと着実な成長を見せた浅田真央【2013・世界選手権女子FS】
五輪プレシーズンの世界選手権が終わった。
女子は1位キム・ヨナ、2位カロリーナ・コストナー、3位浅田真央と、表彰台の常連が顔をそろえた。

圧倒的な強さを見せたのがキム・ヨナだ。
復帰戦のNRW杯や韓国選手権のときはらしくないジャンプのミスや、完成度の低いスピンやステップが目立っていたが、それがすべて解消された試合となった。
特につなぎのスケーティングの一歩の進みはバンクーバー五輪時よりさらに大きく進むようになったように感じた。
そのスピードが最初から最後まで落ちることなく、休む間もなくすべての瞬間で観客を魅了していた。
スピンはかつての回転速度に近いスピードを取り戻してきた。
ジャンプはルッツ-トゥやフリップのダイナミックさは健在で、今回進化したと感じたのがサルコーだ。
ジャンプ直前のスケーティングがより大きくダイナミックになっており、それによってより迫力のあるサルコーを見せてくれた。
今回のフリー、「レ・ミゼラブル」では順番に曲が変わっていくが、それぞれの曲調に合わせた滑りが印象的だった。
特にステップの後半から始まるバラードのパートでは緩急のある滑りでよく曲の表情を表現していた。
ショート、フリーともにミスのない演技、バンクーバーの女王はさらに強くなって競技の舞台に帰ってきた。
印象的だったのが、試合後のインタビューで「以前よりジャンプが楽になった」とコメントしていたことだ。
2011年の世界選手権以来、競技から距離を置いたことで彼女なりに得たものがあったのだろう。
ソチ五輪に向けて次はどんな進化を見せてくれるのか楽しみだ。

彼女とは対照的に、バンクーバー五輪後も常に競技と向き合ってきたのが浅田真央だ。

ショートではループのミスなどで6位と沈み、「またこの順位だったら、自分は何をしてきたのだろう」と思ったという。
フリーでは冒頭のアクセルで着氷ミス。次の連続3回転はアクセルのミスを引きずったのか、フリップの着氷でミスし、2つ目のループを入れることができなかった。
しかしその後は落ち着いてルッツを決め、次のループに連続ジャンプを入れた。
曲調が変わり、演技に入り込んでいった浅田は、ぐいぐいとスピードを増していき、スピードに乗ったまま2アクセル-3トゥループを決めた。
バンクーバー後から本格的に取り組み始めたこのジャンプだったが、ここまでスピードに乗りしっかりと回り切って跳べたのは初めてだったのではないだろうか。
3年間の努力はしっかりとジャッジにも伝わったのだろう。1.4点の加点をもらうことができた。
次の3サルコーは難なく着氷。2回転に抜けてしまうことが多いジャンプだっただけに、今回決めることができたのは大きい。
最後の3連続ジャンプもしっかりと跳ぶことができた。
序盤のミスを立て直し、落ち着いて予定したジャンプを決めていったことがフリー自己ベストの点につながり、銅メダルを取ることができた。
ショート、フリーを見て感じたことは、まだジャンプが安定しないためにプログラム全体として、一つの作品として見せることに関してはまだまだ伸びる余地があるということだ。
今回の「白鳥の湖」も、もっと彼女らしい表現ができたはずだ。
ジャンプ構成のレベルを上げたのが四大陸選手権からだったため、準備期間の短さを考えれば今回これだけできたのはすばらしい。
しかし、彼女はもっとスケートで表現できる、観客を魅了できる実力の持ち主だと感じる。
来季、彼女のさらなる進化に期待したい。

銀メダルのコストナーは3フリップ-3トゥループを決めた。
彼女がまたかつて跳んでいた高難度な技を入れてきたのは、キム・ヨナの復帰や浅田の復調に刺激を受けたからだろう。
女子全体のレベルがまたかつてのような高いレベルになってほしいと思う。
村上の4位は価値ある4位。着実に階段を上っている彼女、良い演技で終われたことでオフシーズンは有意義に過ごせることだろう。

今シーズンの大きな大会は終わってしまったが、来季はいよいよ五輪シーズン。
それぞれの選手が自分の良さが引き立つ良いプログラムに巡り合えることを願いたい。

五輪という大きな舞台ですべての選手がすばらしい演技をしてくれることを期待しよう。


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【フィギュア・韓国選手権女子フリー】前日から一転、すべてのジャンプを着氷してみせたキム・ヨナ↓アイスブレイブFacebookページを始めました。
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6日、ソウルで韓国選手権の女子フリーが行われ、ショートプログラム首位のキム・ヨナが合計210.77点で3月の世界選手権(カナダ・ロンドン)代表に決まった。

観客の撮影した映像で演技を確認したところ、前日の2つの大きなミスを犯した滑りがウソのような、目立ったミスのない演技だった。
彼女がフリーで予定したジャンプをすべて目立ったミスなく着氷した試合は、五輪以来初めてではないだろうか。
バンクーバー五輪までの戦いでも、演技時間の短いショートでスピードのある滑りを見せ点数を稼ぎ、フリーでミスしてもショートの貯金で勝つという勝ち方が多かった。
確かに演技時間が4分のフリーに対して、2分50秒と短いショートプログラムは体力的には余裕がある。そこでよりスピードを出したり、大きなジャンプを跳んだり、ステップを力強く踏むというのは演技構成点にも反映されるため、戦略としては効果的だ。
キムのすごいところは、バンクーバー五輪という1番大事な試合でショートとフリーでミスのない演技をそろえたことだ。自分のできる最高の演技を、人生最高の舞台で決めてみせる、これは誰にでもできることではないだろう。

少し話はそれたが、今回のジャンプをすべて決めたフリーは、彼女にとっては大きな価値のある試合だったのではないだろうか。
昨日の当ブログの記事で五輪後のキムの“らしくないおかしなミス”について言及したが、ようやく彼女もソチへの新しい戦いに向けてコンディションを整えてきたようだ。
一点気になったのが、私が確認した映像ではフリップの踏み切りがフラットに見えた。この点は彼女も今後注意が必要だろう。

今回の注目点はジャンプだけではない。
彼女の「レ・ミゼラブル」の世界観が、前回のNRW杯に比べてより表現されていたことだ。
音楽の音を捉えた振り付けやジャンプは観客の気持ちを高ぶらせたことだろう。
また、この選曲も本人の真意はわからないが、さすがだと感じた。
昨年末にちょうどトム・フーパー監督の映画作品「レ・ミゼラブル」が公開されており、世の中の流行をよく捉えているのだ。
バンクーバー五輪のショートプログラム「007」もエンターテインメントとしてのフィギュアスケートの魅力を最大限に発揮したプログラムで、ラストの銃を打ち抜く振り付けは世界中の印象に残ったことだろう。
このような試合で勝つための戦略はとても重要で、フィギュアスケートという競技にとっていかにプログラムの選曲が大事かがわかる。
3月のキムにとって2年ぶりとなる世界選手権、日本勢や世界の精鋭たちとの戦いに注目しよう。

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「金妍児、復帰戦で圧勝…今季の世界最高得点」
これはグランプリファイナルと同時期に行われていたドイツのNRW杯に出場したキム・ヨナの復帰戦の結果を伝える大手メディアの記事見出しだ。
さらに記事本文にはこのような記述がある。
「合計201・61点は、浅田真央(中京大)がグランプリ(GP)ファイナルで記録した196・80点を上回る今季世界最高得点だった。」

これは間違いなく“誤報”だ。
NRW杯は確かにISU公認大会ではあるが、得点の記録はあくまで「参考記録」。
ISUのシーズンベスト表にも、もちろんキム・ヨナの得点は記載されていない。
したがってキム・ヨナの得点に触れたければ、
正しくは「金妍児、復帰戦で圧勝…非公式ながら今季の世界最高得点」となる。

現在の女子のISUシーズンベストは浅田真央がグランプリファイナルで記録した196.80点である。
驚くほど多くのメディアがこの誤報を流したために、世間一般の多くの人たちは「キム・ヨナが今季の世界最高得点」という認識になってしまっているに違いない。
浅田真央にとっては不運な話で、4年ぶりのファイナル優勝を素直に喜びたいタイミングで、これらの報道が彼女のモチベーションを阻害したかもしれないのだ。

この“誤報”を流したメディアが「参考記録」と知りながらその見出しをつけたのか、

それともその事実を見落として「世界最高得点」とつけてしまったのか、
また違った事情があったのかわからないが、間違った情報でも人々にすりこませてしまうのがメディアの影響力の大きさであり、また怖さでもある。

健気に向上を目指す選手たちを傷つけることなく、責任ある報道に取り組んでほしいと感じる。

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【フィギュア・専門家に聞いてみた】表現力を示す「演技構成点」はどうしたら高くなるの?↓アイスブレイブFacebookページを始めました。
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トリプルアクセルを封印しても、浅田真央選手が強いのはなぜ?

以前こんな記事を見つけたのだが、ここにはその理由として、「演技構成点の高さ」と「ステップなどの出来栄え点」を挙げている。
本記事ではさらに疑問をかぶせたい。

『表現力を示す「演技構成点」はどうしたら高くなるの?』

まずは演技構成点について簡単に説明しよう。
5コンポーネンツとも呼ばれ、「曲の解釈」「身のこなし」「振り付け・構成」「スケート技術」「つなぎの要素」の5項目をジャッジが10点満点で採点するものだ。

今季、4年ぶりに優勝したグランプリファイナルで浅田は5項目すべてが8点台で、これは参加6選手中ただ一人だったという。
しかし素人目にはどんな滑りが高い「演技構成点」につながるのかがわからない。

専門家に聞いてみた。

「あれは、選手側もよくわからないんです。
ジャンプが成功すれば上がるし、たくさんのトランジョンからのジャンプを跳べば少し上がるかもしれない。
でも、選手たちもわからないっていうのが本音です。」
※トランジションとは、「つなぎの要素」のこと

なるほど……、思わずうなってしまった。
演技構成点については様々な見解がネット上のファンの間でも交わされているが、ここでは専門家の「選手たちもわからない」という一意見を聞くことができた。

しかし「ジャンプが成功すれば上がる」とも語っており、ミスのない演技が重要だということがわかる。
これが事実ならば、選手たちが目指すものや練習の仕方は変わらない、理想のスケートを追求することが大事なようだ。

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審査員の気持ちしだいだってこと。