心臓病患者、PM2.5注意 死亡率悪化の恐れ 英調査 | 日本のお姉さん

心臓病患者、PM2.5注意 死亡率悪化の恐れ 英調査

心臓病患者、PM2.5注意 死亡率悪化の恐れ 英調査
朝日新聞デジタル 3月18日(月)13時5分配信
 【桜井林太郎】微小粒子状物質「PM2・5」が高濃度の地域ほど、心臓発作を起こした患者の経過が悪く、死亡率が高まるおそれがあると、英ロンドン大学衛生熱帯医学大学院などの研究チームが欧州心臓病学会誌に発表した。PM2・5の人為的な発生がなければ、死亡を12%減らせるとも試算した。

 チームは、2004~07年に急性心筋梗塞(こうそく)などで入院した15万4204人(平均68歳)のその後を10年まで追跡。同じ期間中の、患者が住む英国内10地域の大気汚染物質の平均濃度との関係を調べた。

 平均3・7年間の追跡中に3万9863人が死亡した。年齢や性別、持病や喫煙習慣などを考慮した結果、PM2・5の濃度が1立方メートル当たり10マイクログラム増えるごとに死亡率が20%増えると分析。PM2・5の人為的な発生によって、12%にあたる4783人が死亡したと推定した。大気汚染物質でも、窒素酸化物や、PM2・5より粒径が大きいPM10では統計上の明確な差が出なかった。
朝日新聞社
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130318-00000021-asahi-sci