逃げても逃げても追ってくる。最中国艦の機関銃は我々に向けけられ、いつ発砲されるかと生きた心地が
中国政府が『周刊POST』を危険メディア認定 TVでも報じる
3月11日16時00分
提供:NEWSポストセブン
中国メディアは『週刊ポスト』の報道を大きく報じた
日本領海に侵略を繰り返す中国政府から、本誌『週刊ポスト』が「危険なメディア」と認定された。
中国が反応した記事とは、3月8日号(2月25日発売)のモノクログラビア『中国艦と海保巡視船「一触即発」』。『NEWSポストセブン』では、同じ記事をカラー写真とともに掲載している(関連記事「日本漁船に威嚇繰り返した中国艦と海保巡視船の一触即発写真」参照)。
この記事に対して国家海洋局(日本の海上保安庁に相当)はHP上で「中国を挑発する行為は、大きな代償を支払う」と“報復”を宣言し、中国のTVメディアは〈周刊「POST」〉の報道を紹介した。
先日、海自の護衛艦「ゆうだち」が中国艦にレーダー照射をされたばかりだが、今度は本誌が危険なメディアとしてロックオンされた形となった。
とにもかくにも本誌報道を高く評価(?)してくれたことには感謝しよう。だが、そんな恫喝に屈して中国の傍若無人な行為を看過するわけにはいかない。
※週刊ポスト2013年3月22日号
http://news.ameba.jp/20130311-552/
日本漁船に威嚇繰り返した中国艦と海保巡視船の一触即発写真
2013.02.25 16:00
【漁船への威嚇を続けた「海監66」は「みずき」に急接近】
「逃げても逃げても追ってくる。最も近づいた時は70mくらいの距離でした。中国艦の機関銃は我々に向けられ、いつ発砲されるかと生きた心地がしなかった」──2月18日、尖閣諸島の北小島付近で漁をしていた「第11善幸丸」の乗組員が振り返る。
この日の朝10時頃、善幸丸の視界に入ってきたのは中国の国家海洋局の監視船「海監66」だった。海監66はジグザグ航行しながら急速に接近した。「このままでは拿捕される」と感じた善幸丸は、母港の石垣島に全速力で走りだしたが、中国艦は約90分間にわたって威嚇を繰り返しながら追い続けた。
「付近にいた海上保安庁の巡視船『みずき』が2隻の間に割り込んで我々を逃がしてくれた。それがなければどうなっていたか……」(乗組員)
この間、乗組員が撮影していたのが、ここに掲載した写真だ。「みずき」と「海監66」は今にも衝突しそうな間隔で並走していることがわかる。数度にわたる尖閣取材の経験を持つ報道写真家の山本皓一氏はこう指摘する。
「日本漁船への威嚇行為は過去にもあったが、90分間もの追跡は前例がない。善幸丸を捕まえ、『中国の領海に侵入した日本船を拿捕した』と、強引に世界にアピールするという狙いまで中国側は考え始めているのではないか」
“尖閣有事”はいつ起きても不思議ではない。
写真提供■第11善幸丸の乗組員
※週刊ポスト2013年3月8日号
http://www.news-postseven.com/archives/20130225_173417.html
3年間で8件 レーダー照射ほか中国軍の自衛隊への挑発事件
2013.02.18 16:00
2月に自衛隊への中国軍艦による2件のFC(火器管制)レーダー照射が明らかになった。ひとつは今年1月19日に海自のヘリコプター「SH60」に対して、もうひとつは1月30日に海自の護衛艦「ゆうだち」に対して照射された件である。
しかし、本誌はこれ以前にも照射や衝突寸前の事態が起きていた(ないしは可能性があった)ことをつかんだ。8件の事案を紹介する。
【2010年】
4月8日:中国艦艇の艦載ヘリが護衛艦「すずなみ」に接近飛行
4月13日:P-3C哨戒機が中国艦艇から速射砲の照準を向けられる
4月21日:中国艦艇の艦載ヘリが護衛艦「あさゆき」の周囲を2度旋回
【2012年】
4月:P-3C哨戒機が中国艦艇からFCレーダー照射を受ける
8月下旬:海自護衛艦が中国艦艇からFCレーダー照射を受ける
9月:海自護衛艦がFCレーダー照射を受けた可能性あり
【2013年】
1月19日:海自ヘリ「SH60」が中国フリゲート艦からFCレーダー照射を受ける
1月30日:海自護衛艦「ゆうだち」が中国フリゲート艦からFCレーダー照射を受ける
※週刊ポスト2013年3月1日号
http://www.news-postseven.com/archives/20130218_172074.html