想定上の惑星として、バルカン星というのがありました。あれっ?冥王星の衛星もバルカンかも? | 日本のお姉さん

想定上の惑星として、バルカン星というのがありました。あれっ?冥王星の衛星もバルカンかも?

水星の更に内側軌道を公転していると考えられた、想定上の惑星として、バルカン星というのがありました。
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金星と水星の衛星
2012-05-18 03:00:05
テーマ:宇宙の不思議
こんばんわ、しのけんです。今日もいい天気で暑かったですね。

日中久々に背広を着ましたが、ワイシャツの襟首が汗ばみ

ました。が、まだまだ序の口、これからどんどん暑くなって

いくことでしょう。

今日は、実在する天体ではなく、学問上の仮説として存在が

提唱され、後に存在が否定されたか、あるいは存在が確認

されていない仮説上の天体について記述していきます。



まずは、太陽系の惑星にまつわる仮説上の天体ですが、

19世紀に、水星の更に内側軌道を公転していると考えられた、

想定上の惑星として、バルカン星というのがありました。

水星の近日点移動を解決できるものとして、その存在が仮定

されたのですが確認されず、現在では存在しないとされて

います。



海王星が発見された時には、天王星の外側に惑星がないと、

天王星の軌道のずれが説明できないため、存在の仮説が

立てられて発見に至ったのですが、同じく水星にも、軌道の

ずれがあったため、水星の内側にも惑星が存在するのでは

ないかという仮説が、ユルバン・ルヴェリエによって立てられ

ました。しかし、後に存在しないことが判明し、水星の軌道の

ずれも、アインシュタインの相対性理論によって、「太陽の重力の

影響で、時空が歪んだ結果」として、説明付けられました。

1つの惑星ではなく、新たな小惑星帯バルカノイド (Vulcanoids) が

存在するという仮説もあります。その名称は、ローマ神話の

ウゥルカーヌスに由来するが、日本では英語名の「バルカン」の

名前でよく知られています。



次に、水星の衛星も、ごく短い期間ですが、存在すると信じられた

ことがあります。マリナー10号が水星をフライバイする2日前の

1974年3月27日、地球上の観測装置が、水星の付近から、およそ

常識では考えられないほどの多量の紫外線の放射を感知し、

翌日にはなるとその放射はなくなり、3日後にまた復活しました。

これが、地球上の観測者には、水星から切り離された天体から

放射されているように見えたのです。



天文学者の中には、恒星を検出しただけだと推測した者もいたの

ですが、射が2カ所から出ていること、このような高いエネルギーの

放射は、星間物質の中を長い距離進めないものと、この当時は

信じられていたことから、水星の衛星を発見したと主張する者が

多く、さらに、天体の速度は4 km/秒と計算され、これは、水星の

衛星として理論的に予測される速度と合致していたのです。

しかしすぐに、「衛星」は水星から離れていっていることが分かり、

これは、太陽系からはるかに離れた位置にある、コップ座31番星

という恒星であったことが明らかになりました。



1974年3月27日に検出された紫外線の源は、今に至るまで謎

なのですが、コップ座31番星は周期2.9日の分光連星であり、

これが紫外線の放射源であった可能性もあります。

結局、水星の衛星というのは誤認だったのですが、紫外線は

それ以前考えられていたように、星間物質に完全に吸収されると

いう訳ではないということが判明したという意味で、天文学上の

重要な発見でとなったのです。



次に、これも実在の天体ではないのですが、金星にも衛星があると

考えられたことがあるのです。その仮想の衛星ネイト は、イタリアの

天文学者、ジョヴァンニ・カッシーニよって (発見したと思い込んで

いただけ) され、命名されました。

カッシーニは、その天体が金星の衛星であると信じており、それ以後、

金星の衛星の存在をめぐって観測されるようになり、金星の衛星の

ような天体は、その後長きにわたり多くの天文学者によって観測報告が

提出されました。そして、その物理的特性も、



直径:金星の1/4(1672年、カッシーニ)

軌道傾斜:黄道面に対して直交(1761年、ラグランジュ)
       64°(1777年、ランベルト)

公転周期:11日3時間(同上)

平均距離:金星の半径の66.5倍(同上)



というふうに推定されたのですが、

一方で、ウィリアム・ハーシェルをはじめとする多くの天文学者は

金星の衛星を見つけることはなく、その存在性が議論を呼びました。

その後の研究で、金星の非常に明るい像が、観測者の眼球で

反射して望遠鏡に戻り、二次的に小さな像を結んだもので、衛星と

されているもの虚像にすぎないとの説が出たり、また、ネイトとして

観測されたものの大部分が、地球からの見かけ上、金星の近くに

あった、おうし座M星、オリオン座カイ星、同71番星、てんびん座シータ星、

ふたご座ニュー星といった恒星を見誤ったものと考えらるようになり、

現在は金星にこのような衛星は存在しないとされています。

しかし、地球から二番目に近い恒星、バ-ナ-ド星を発見した

E・E・バーナードは、1892年8月13日、金星の近くに7等星を発見して

おり、彼は、該当する地球からの見かけの位置に、恒星はなかったと

報告しています。恒星じゃないとすれば、バ-ナ-ドが見つけた

7等星は、一体何だったんでしょうね?もしかしたら、金星の衛星

だったのかも…
http://ameblo.jp/asano1701/entry-11253577809.html
2013年2月12日火曜日
冥王星の衛星に名前をつけよう!

冥王星には、これまでに5つの衛星(写真)が発見されています。このうち、2011年と2012年にハッブル宇宙望遠鏡によって発見された2つの衛星にはまだ名前がなく、暫定的に〝P4〟と〝P5〟という符号で呼ばれています。2月11日から、この2つの衛星の名前がインターネットを通じて公募されています。P4とP5を発見したチームが命名権を持っているのですが、そのチームを代表して、SETI 研究所・カールセーガン宇
宙生命研究センターの研究者 Mark Showalter 氏が募集をおこなっているものです:

Name Pluto's Moons! (写真あり)

以下が、冥王星の衛星の名前を募集している公式サイトです。日本語のページも用意されています。すでにリストアップされている名前候補から選択するもよし、自分独自のアイディアを応募するもよしです(応募フォーム)。締め切りはアメリカ東部時間の2月25日正午(日本時間26日午前2時)です:

Help Us Name the Moons of Pluto!
冥王星の衛星に名前を付けるのを手伝ってください!

惑星や準惑星の衛星の名前は、原則として古代ギリシャ・ローマ神話から採られています。例外は天王星の衛星で、主としてシェイクスピアの戯曲の登場人物(ジュリエット、コーディーリア、 オフィーリアなど)が使わ
れています。

冥王星(Pluto)の5つの衛星のうち、すでに名前が付与されているものは、カロン(Charon:冥府の川の渡し守、死者の魂を舟に載せて川を渡り、黄泉の世界に運んだ)、ニクス(Nix:夜の女神ニュクス)、ヒドラ(Hydra:地下を守る怪物ヒュドラ)です。いずれも、冥界の王・プルートーの周囲を回る衛星にふさわしい名前です。これらに類似した名前が P4 と P5 の名前の候補として上がっ
ています。たとえば、上記募集サイトのリストにある〝Acheron〟と〝 Styx〟は、いずれも三途の川に相当する川の名前です。

私は、〝Enma〟(閻魔)、〝Yomi〟(黄泉)、〝Izanami〟(伊邪那美=黄泉津大神)などを考えたのですが、応募フォームには “Names for the moons of Pluto must come from Greek or
Roman mythology ・・・” と明記してあるので門前払いでしょうね。


関連記事
http://macroanomaly.blogspot.jp/2013/02/blog-post_12.html
.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31. // 04

冥王星の衛星の名前候補に「ヴァルカン」が浮上 2013/02/26 Tue. 18:20

準惑星に降格した冥王星には、現在までに5つの衛星が発見されており、そのうち最近発見された二つには未だ名前がついていません。EITI研究所のウエブページではそれらの名前を一般から募集しているのですが、「ヴァルカン」という意外な名前候補が最有力に浮上しているという報道を見ました。実はその記事自身はどこで見たのか解らなくなったので、とりあえず名前募集に関する解説記事をリンクしておきます。
 恐らくこのブログを読まれている方はご承知の通り、「ヴァルカン」はStarTrekの重要人物スポックの故郷惑星の名前です。(正確に言えば半分だけの故郷ですが。)

しかしながら実際には、この名前はStarTreのはるかk以前に水星の内側に存在すると仮定された惑星に付けられた経緯があります。

もちろんヴァルカンとはギリシャ神話の鍛冶の神の名であり、熱い火の近くに居るという連想からその仮想惑星に名づけられた訳で、StarTrekのヴァルカン星も地球より熱く半ば砂漠の惑星であるという設定がされています。

その名前を太陽系の最果ての天体に付けるのは筋が通らないと思うのですが、そもそもなぜこの名前が候補リストに入ったのでしょうか?

 上の解説記事には「ハーデスの甥」とあり、それだけ見ればなるほどと納得しそうですが、実の所ゼウスの息子(しかも義理の)という事ですよね?

ギリシャの神々はほとんど皆が親族なので、伯父甥くらいの関係でリストに入れていたら、無数に候補が増えそうです。
個人的にはSFつながり(キャプテン・フューチャー)で、ケルベロスとスティックスが一番しっくり来ます。

 トレッキーはどんな理屈であっても「ヴァルカン」が一番なのかもしれませんが、これが太陽系外惑星の名前ならともかく、冥王星の衛星としては幾ら何でもふさわしくないのでは。
http://macroanomaly.blogspot.jp/2013/02/blog-post_12.html

冥王星の月に「バルカン」 SFドラマ「スター・トレック」にちなみ
2013.2.26 08:49 [宇宙]
NASAが撮影した冥王星(中央)と五つの月。名前のない月はP4、P5と呼ばれている(AP)
 冥王星を回る月の一つが、米国の人気SFドラマ「スター・トレック」にちなんで「バルカン」と命名される可能性が出てきた。天文学者のチームが25日までネットで実施した人気投票の結果で、最終的にはチームの提案を受けて国際天文学連合が判断することになる。

 バルカン星は、ドラマの登場人物で高い知性を持つ「ミスター・スポック」の生まれ故郷。2週間にわたったネット投票は、5つある冥王星の月のうち、まだ記号の名前しか付いていない2つが対象。約45万票のうち「バルカン」に約17万票が集中し、約10万票の「ケルベロス」を抑えてトップとなった。

 バルカンはローマ神話に登場する火の神の名前でもある。ケルベロスはギリシャ神話の3つの頭を持つ地獄の犬。チームはどの名前を選ぶかは未定としているが、上位を占めたこの2つが提案される可能性は高い。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/science/news/130226/scn13022608510000-n1.htm