チュゴクの偉いさんは今頃、そんなことを言ってるの?「河川の環境浄化にこそ、政府は力をいれるべき」 | 日本のお姉さん

チュゴクの偉いさんは今頃、そんなことを言ってるの?「河川の環境浄化にこそ、政府は力をいれるべき」

当たり前のことを言っているのに大胆発言だって。チュウゴクって国は、ロクでもない国なんだわ。さんざん、地球を汚しておいて、今頃そんなことに気が付くわけ?遅いわ!!

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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」 
   平成25(2013)年3月5日(火曜日)
     通巻第3893号  


 全人代に先立って開催の政治協商会議の白眉は朱容基の娘だった
   政治改革は行政機構を減らすことが眼目ではない、社会改革だと力説
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 「成長モデルは終わった。中国は経済のモデルを転換するべきである」。
 こういう大胆は発言を朱燕来が行った。日本の新聞は、政治協商会議にジャッキー・チェンが出席したとか、ノーベル賞の莫言も代議員に選ばれたとか、プロのバスケットボール選手ヤオミンまで委員だとか、上っ面の報道に追われていたが、香港の映画俳優なんぞは人寄せパンダ、討議の実態こそが問題である。

 朱容基の娘が登壇したのだ。
彼女は北京人民大学でマルクス・レーニンを専攻後、いきなりカナダへ留学して社会学を学んだ。卒業後は、カナダ・ロイヤル・バンクで国際金融の腕を磨いて帰国し、中国銀行に入行した。

全人代代表に選ばれたのは三年前、キャリアも他のおざなり議員とは異なり、発言が注目される。

 朱燕来は辣腕宰相の娘だけあって、終始落ち着き、「エコ、環境保全、地下水の保全、これらの難題に挑むのが中国のこれからの課題である。成長モデルは改革開放三十年で達成されたが、副産物の大気汚染、地下水汚染、公害がひどい状態となった。生存環境の保全、空気の清浄化、地下水の浄水化、河川の環境浄化にこそ、政府は力をいれるべきであり、政策転換が必要である」と述べた。

 また記者団から父親の近況を訪ねられると「父は普通の老人として生活し、毎日すみずみまで新聞をよみ、社会を憂いている」と述べるに留まった。(多維新聞網、3月2日)。
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◎ BOOKREVIEW ◆書評

 
 言い表せない被差別される心理、名状しがたい劣等意識の果てに
  「新生代農民工」が抱くのは反日ではない。プチブル都会人への怨念だ
 
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福島香織『中国絶望工場の若者たち』(PHP研究所)
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 いま最もパワフルな突撃取材記者。日本女性初の北京駐在特派員。中国語は並みの中国人より旨いうえ、フットワークがよく、どんな中国の僻地でも、危険な場所でも取材対象があれば飛んでいく。福島さんの取材範囲の広さ、行動力にいつも舌を巻かされるのも、当方が老いたからか。
 本書のテーマは若者、それも農村戸籍によって都会にでても職場で社会で、言われなき差別を受け、かといって農業に従事したこともなく、希望を抱いて人生に挑むのだが、多くは挫折し、自殺願望が潜在し、結局は『絶望』と遭遇する。なかには本当に自殺未遂、いや自殺に失敗して半身不随になった若者もいる。
 これらの世代を「新生代農民工」と呼ぶ。
彼ら彼女らは「それなりの学歴と夢を持つ一方で、鬱屈した不満を抱える」。だから「何かのきっかけでわっと集団行動をとる」と福島さんは分析する。
 こうした屈折した世代が、ときに「反日予備軍」に変身することがあるものの、実はかれらは日本が強烈に憎くて反日デモや反日暴動に参加しているわけではないのだ。こういう見方、実は小生も何年も前から指摘してきたので小誌読者には意外感がないかもしれない。
 都会へでてきて安月給の工場へつとめ、苦労して小金を貯めてパソコンを買い、「ネットで都市民の女の子と偶然チャットで盛り上がった。オフ会をしようと誘い、現実社会であったみた。しかし、自分が農民工と分かると、フンと鼻先で笑われ、歯牙にもかけられなかった。休みの日に遊ぶ相手は同郷の同じ農民工しかいない。数少ない同郷の友達でも、自分より給料が多いと知ると疎ましい」
 こうして多重に輻輳し屈折してゆく「新生農民工」たちの劣等意識、いわれなき宿命的差別への怨念が彼らの潜在心理に深く沈殿しているのだ。
 その根っこの心情は、じつは社会への怨念、もっと言えば現体制をひっくり返したい衝動だろうと推測できる。
福島さんは、こういう言い方をする。
「彼らが本当に憎んでいるのは日本ではなく、日本や日本ブランドが象徴するプチブル層で、彼らは日本が憎いのではなく、日本車を持っている金持ち層が憎くて日本車を叩き壊した」
 むろん、福島さんは各個人へインタビューするにしても、こころの底をのぞけないし、これがホンネかどうかはわからないと率直に書いている。
 本書の圧巻はファクスコムの従業員への突撃インタビューだ。
ファクスコムはシャープを買収しかけた台湾の「鴻海精密工業」の中国子会社である「富士康」のことであり、「奴隷工場」「残業手当がピンハネされる」「拘束時間が長い」と悪評サクサクの企業だ。
なにしろ中国全土の従業員140万人(本書では120万人)、その八割がアップル製品を生産する企業。ということはアップル製品が売れなくなれば、たちまち数十万の首切りがでる。だから暴動、ストライキは次も起きるだろう。
その従業員へ突撃インタビューをすると、意外な回答があった。詳しくは本書で。

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(余滴)福島さんは『潜入ルポ 中国の女』(文藝春秋)で衝撃のデビューを飾られたが、評者とは産経新聞北京支局時代からの知り合い。退社され帰国後は、かなり頻繁に情報交換と称しての飲み会もあるが、いつぞや池袋のチャイナタウンで、いきなり女性店員にインタビューを始めたのには驚かされた。『潜入ルポ 中国の女』はまもなく文春文庫入りするそうです。
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 読者の声 どくしゃのこえ READERS‘ OPINIONS 読者之声
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(読者の声1)胡錦濤が完全引退し、次の院政を敷くとつたわっていますが、一部の日本の新聞が、胡錦濤は台湾を訪問する可能性があると予測しています。宮崎正弘先生は、この件をいかなる蓋然性ありと踏んでおられますか?
 (JJセブン)

(宮崎正弘のコメント)連戦(台湾国民党名誉主席、元副総統)が北京を訪問し、習近平と握手し、胡錦濤とも会見していますが、だからといって答礼で胡錦濤が台湾へ行く? およそ考えにくいシナリオですね。
第一に引退した政治家は海外旅行にでることはありません。不文律です。第二に引退した政治家が、官場へでてきて発言したり、記者会見したりすることも慣習としてありません。例外は回顧録の上梓だけです。

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(読者の声2)貴誌前々号ですが、投書欄(3891号「読者の声」4)に関して。
http://birthofblues.livedoor.biz/archives/51322970.html 
このビデオがベトナム人となっていましたが、出演女性はワイをしています。
ワイとはワイ(英語: wai, タイ語: ????)は、タイの伝統的挨拶。先方への敬意を示すもので、合掌してお辞儀をする。東南アジア・南アジアで広く用いられている、合掌による挨拶の一種。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%A4_%28%E3%82%BF%E3%82%A4%29
 ベトナム女性でワイをする人はいません。かれらは小乗ではなく、大乗仏教だからです。したがって、ビデオに写っている女性はタイ文化圏の女性です。
スタイルや容貌からみるとタイ女性でほぼ決まりです。タイはバンコクおよび東部工業地域とその他の経済格差が激しく、例えばパタヤにいるレディはほとんどが東北部のイサーン農村出身者です。
したがってビデオに写っている外国人に人身売買される女性をベトナム女性とするのは間違いで、ほぼ間違いなくタイ女性です。また、人身売買の現場かどうかも怪しいものです。
というのはタイでは美人コンテスト(ミスユニバース)がさかんですが、ほぼ全員、金持ちのめかけ用とききました。順位、つまり優勝か2位か5位か10位かのレベルによって、月々の手当てや契約金(家や車)のランクが明確に決まっているそうです。こえrはタイの高級風俗好きの駐在員からの情報です。タイは風俗先進国です。
つまり、外見は人身売買ですが、女性側はその気なので問題ないかも。お釜コンテストのミスティファニー(全員整形)もコンテスト順番によって、待遇が明確にされています。タイはそういう文化です。
またパタヤのタクシン元首相が作ったアンバサダーホテルの最上階ではカジノをやっているというもっぱらの噂ですが、どうやら事実のようで、ビデオも漏れているようです。
タイ人は閣僚会議ではスカイプでタクシン元首相が指示をだしているといっていますが、こちらは真偽は不明。インラック首相は否定しています。
  (the reaper、在ベトナム)


(宮崎正弘のコメント)社会風俗の末端情報、現地にながく暮らさないと、その微細の区別がわかりません。貴重な情報を有り難う御座います。
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『世界は金本位制に向かっている』(扶桑社新書)
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『猛毒国家に囲まれた日本』(佐藤優氏との対談。海竜社、1575円)再版
『増長し無限に乱れる欲望大国、中国のいま』(石平と対談第二弾 ワック、945円)
『絶望の大国 中国の真実』(石平氏との対談シリーズ第壱弾。ワック、933円)
『日米安保、五十年』(西部邁氏との対談。海竜社、1680円)
『世界が仰天する中国人の野蛮』(黄文雄氏との対談。徳間書店、1575円)
http://miyazaki.xii.jp/saisinkan/index.html
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