「暴走」する習近平(続き)ー石 平
=★===================================================★=
■ レーダー照射事件 「暴走」する習近平指導部 (3/3)
=★===================================================★=
▼「暴走」の真犯人は……
本稿の冒頭から取り上げている件の「レーダー照射事件」はまさにこのような一連の流れと中国国内の異様な雰囲気のなかで起きたものである。
まず1月19日、中国国内で対日開戦のムードが盛り上がっている最中において、中国軍の艦艇が海上自衛隊のヘリコプターにレーダー照射を行った。
そして1月30日、今度は海自の護衛艦に対して照射が行われたのは周知の通りである。
こうして見ると、今年1月に入ってからは、
まず中国軍機による日本の防空識別圏侵入があり、
そして中国軍の総参謀部による「戦争準備」の指示があり、
一部の現役軍人による「対日開戦論」の吹聴もあった。
この一連の流れの中でレーダー照射事件が起きたのだから、
それはどう考えても、党指導部の知らないところで行われたような、
一部の軍人による単独行為でもなければ軍の暴走であるわけもない。
軍の総参謀部も「開戦論」の現役軍人たちも
レーダー照射を行った現場の中国軍艦艇も全部、
習近平氏本人を頂点とする党中央軍事委員会の指揮下で
行動していると見てよい。「暴走」しているのは軍ではなく、
まさに習近平氏その人なのである。
そして習近平政権はどうして、このような対外的「暴走」に走り出したのか、
という問題となると、その答えはすでに、去年12月18日に発表した、
「習近平政権発足後も多発する暴動、
2億人の現代流民と本格的な尖閣危機の到来」という拙論があるので
次回、ご紹介したい。
( 石 平 )
■ レーダー照射事件 「暴走」する習近平指導部 (3/3)
=★===================================================★=
▼「暴走」の真犯人は……
本稿の冒頭から取り上げている件の「レーダー照射事件」はまさにこのような一連の流れと中国国内の異様な雰囲気のなかで起きたものである。
まず1月19日、中国国内で対日開戦のムードが盛り上がっている最中において、中国軍の艦艇が海上自衛隊のヘリコプターにレーダー照射を行った。
そして1月30日、今度は海自の護衛艦に対して照射が行われたのは周知の通りである。
こうして見ると、今年1月に入ってからは、
まず中国軍機による日本の防空識別圏侵入があり、
そして中国軍の総参謀部による「戦争準備」の指示があり、
一部の現役軍人による「対日開戦論」の吹聴もあった。
この一連の流れの中でレーダー照射事件が起きたのだから、
それはどう考えても、党指導部の知らないところで行われたような、
一部の軍人による単独行為でもなければ軍の暴走であるわけもない。
軍の総参謀部も「開戦論」の現役軍人たちも
レーダー照射を行った現場の中国軍艦艇も全部、
習近平氏本人を頂点とする党中央軍事委員会の指揮下で
行動していると見てよい。「暴走」しているのは軍ではなく、
まさに習近平氏その人なのである。
そして習近平政権はどうして、このような対外的「暴走」に走り出したのか、
という問題となると、その答えはすでに、去年12月18日に発表した、
「習近平政権発足後も多発する暴動、
2億人の現代流民と本格的な尖閣危機の到来」という拙論があるので
次回、ご紹介したい。
( 石 平 )