現在、定期点検で止まっている48基の原発は脆弱部の改良工事をしているのでしょうか? | 日本のお姉さん

現在、定期点検で止まっている48基の原発は脆弱部の改良工事をしているのでしょうか?

コピーしてきた記事。↓

2012/04/12
福島原発の現状をドイツのテレビ局が徹底取材し、日本社会のムラ意識の弊害を暴く(1)その番組の御紹介


日本の原発安全神話は原子力ムラによって形成されました。政治家・官僚・産業界・学者が強固に結びついた団体です。たとえ原発の危険性を指摘する人がいても弾圧され社会から排除されます。


福島原発を徹底的に取材し、この日本独特の原子力ムラの悪を暴いたドイツ人の記者がいました。ジーベルト311(sievert311)という仮名でその取材結果をインターネットで全世界へ流しています。


そして「フクシマのうそ」と題するテレビ映像を制作し、3月19日にドイツのZDFとうテレビ局から放映されました。


考えて見ますとムラは原子力だけに限りません。

すべての産業分野にわたって分野ごとに形成さています。

政治家・官僚・民間会社・学者が自分達の特権と利益を拡大する為に団結して行動するのです。


まさしく日本社会の恥部です。
今回、放映されたドイツのテレビ番組「Fukushima Luge」は将来の原子力発電を考える上で重大な問題を提起しています。


そして原発問題だけでなく「何故、社会正義は無視されがちなのか?」という問題へも繋がって行きます。


そこでこのブログではテレビ番組「Fukushima Luge」に関して、何回かに分けてその意義を考えて行きたいとおもいます。


今回はその番組の動画のURLの御紹介だけを致します。以下をご覧下さい。
動画には日本語の字幕がついていますので、まず動画をザッとご覧下さい。
その後で動画の逐語訳をお読み下さい。動画の逐語訳は導入部分だけ以下に示しますが、全文は以下のURLから読むことが出来ます。


2012年3月19日にZDFから放映されたドイツのテレビ番組の「フクシマのうそ」は無断転載、拡散歓迎と言うことなので、私のブログにも載せます。取材記者はジーベルト311と名乗っています。(sievert 311)
下記URLにビデオもあります。


我々は放射能から身を守り、警察から外人と見破られないよう
防護服を着こんだ。
汚染され、破壊した原発が立っているのは立ち入り禁止区域だ。
そこに連れて行ってくれることになっている男性と落ち合った。
なにが本当にそこで起きているか、彼に見せてもらうためだ。


ナカ・ユキテル氏は原子力分野のエンジニア会社の社長で
もう何十年間も原発サイトに出向いて働いてきた。
フクシマでも、だ。
私たちは見破られず、無事チェックポイントを通過した。
作業員たちが作業を終え、原発から戻ってきたところだった。
3月11日に起こったことは、これから日本が遭遇するかもしれぬことの
前兆に過ぎないのかもしれないことが次第にわかってきた。
そしてその危険を理解するには、過去を理解することが必要だ。
(タイトル) フクシマの嘘
(監督) ヨハネス・ハノ


私たちは立ち入り禁止区域の中、事故の起きた原発から約7キロ離れたところにいる。

ナカ氏はここで生活をし
福島第一とフクシマノ第二の間を股にかけて仕事をしてきた。
ナカ氏と彼の部下は、何年も前から原発の安全性における重大な欠陥について注意を喚起してきた。
しかし、誰も耳を貸そうとしなかった。
(ナカ氏)
私の話を聞いてくれた人はほんのわずかな有識者だけで
その人たちの言うことなど誰も本気にしません。
日本ではその影響力の強いグループを呼ぶ名前があります。


原子力ムラ、というのです。
彼らの哲学は、経済性優先です。
この原子力ムラは東電、政府、そして
大学の学者たちでできています。
彼らが重要な決定をすべて下すのです。


私たちは東京で菅直人と独占インタビューした。
彼は事故当時首相で、第二次世界大戦以来
初の危機に遭遇した日本をリードしなければならなかった。


彼は唖然とするような内容を次々に語った、たとえば
首相の彼にさえ事実を知らせなかったネットワークが存在することを。
マスメディアでは彼に対する嘘がばらまかれ
彼は辞任に追い込まれた。
彼が原子力ムラに対抗しようとしたからである。
(菅前首相)


最大の問題点は、3月11日が起こるずっと前にしておかなければ
いけないものがあったのに、何もしなかったことです。
原発事故を起こした引き金は津波だったかもしれないが
当然しておくべき対策をしなかったことが問題なのです。
この過失は責任者にあります。
つまり、必要であったことをしなかった、という責任です。
では原発事故の原因は地震と津波ではなかったのか?
原子力ムラの足跡を辿っていくと、
嘘、仲間意識と犯罪的エネルギーの網の目に遭遇する。
調査は2つの大陸にまたがった。
まずカリフォルニアに飛んだ。
目的地はサン・フランシスコである。
私たちはある男性と話を聞く約束をしていた。
彼は長年原子炉のメンテナンスの仕事で
フクシマにも何度も来ており
かなり深刻なミスや事故を東電が隠蔽するのに遭遇した。
フクシマの第1号原子炉は70年代初めに
アメリカのジェネラルエレクトリック社が建設し
それ以来アメリカのエンジニアが点検を行ってきた。
そしてフクシマでは何度も問題があった。
=======以下省略===============

しかし先の衆議院選挙では国民の過半数以上が原発維持の自民党へ投票をしたのです。

民主主義の原理に従うべきと思いますので、原発再稼働を受け入れざるを得ません。

しかし再稼働にあたっては原発が安全度の高い所から順次再稼働されるようにと祈っています。

ところがマスコミは原発の構造とその脆弱な部分を忘れたように一切報道しなくなりました。

原発のある地元の賛成さえ得られれば順次再稼働する政治的な傾向が強いのです。

安全な原子力発電装置へと改良工事をしたか否かは誰も問題にしません。

そこで原発の仕組みとその脆弱部分をもう一度考えてみましょう。


上の図の左部分には原子炉と格納容器が描いてあります。そこで発生した高温高圧の水蒸気が右側の発電棟へ送られてタービンを回し、発電をします。

タービンを回した高温高圧の水蒸気は右下に描いてある復水器(Condenser)で大量の海水で冷却されてまたもとの真水になります。その真水をもう一度炉心へ送り、高温高圧の水蒸気にして発電棟へ送るのです。

この構造の原発の脆弱な部分は原子炉と発電棟をつなぐ配管部分です。そして多量の海水を環流する復水器の配管部分です。

福島原発では大津波で停電し、炉心と発電棟を循環していた真水が止まり、炉心が高温になり、水素を多量に発生し、水素爆発をしたのです。そして多くの配管の継ぎ目が損傷してしまったのです。

水素爆発で危険な放射性粉末が福島県に降り注いだのです。

その後、緊急に冷却水を送ろうとしても配管が壊れているので炉心まで届きません。

そのせいで炉心はメルトダウンして高放射性の汚染水が発電棟や海中へ流れ出たのです。


現在、定期点検で止まっている48基の原発は上に書いた脆弱部の改良工事をしているのでしょうか?

そして津波対策の防潮堤は建設しているのでしょうか?

いろいろな理由で起きる停電へ対する緊急予備電源工事は完了したのでしょうか?

マスコミは原発の安全度を高める上記の諸改良工事のついて報道すべきです。

その上で新聞社は原発現場の調査をして「原発の安全度ランキング」を発表すべきではないでしょうか?

いたずらに「活断層」のことばかり大騒ぎをしないで、停止中の全ての原発の安全化のための改良工事についてもっと、もっと明快な報道をすべきと思います。

下に2011年5月17日に掲載した記事をもう一度お送りいたします。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。後藤和弘(藤山杜人)

=====2011年5月17日掲載記事==================

水素爆発でこんな状況になったら脆弱な配管類が壊れたと考えるのが技術者の良識

下の写真の出典は、
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/430.html  です。

今日の新聞で、1号炉から3号炉の燃料棒がメルトダウンして、炉心圧力容器の底が損傷して核燃料の一部が格納容器へ漏れ出しているという記事が出ていました。

しかしこのブログで何度も書きましたが、これだけ酷い水素爆発をしたら冷却系統の配管がほとんど全て壊れると私は推定していました。ですから炉心へ水が満足に送られていなかったのです。それを今頃、東電が発表しているのです。

貴方は、東電の情報公開が遅すぎるとお思いになりませんか?確証が無ければ不利な考え方は一切発表しない。その東電の態度が不信感を一層掻き立てていると思います。困った会社ですね。

http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp/blog/2013/01/post_321f.html

http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp/blog/2012/04/post_6e10.html
2013/01/08
原発の安全度ランキングを考える(2)原子力発電所の構成設備とその脆弱部
私は原発を次第に止め2030年にはゼロにするのが良いと信じています。
http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html
(逐語訳の和訳全文: http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-546.html
Part 2:ドイツZDF フクシマのうそ Part2 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=uOgoZDDsRkc
=====以下が動画の導入部分の日本語訳です=========