本当の金持ちは地味な格好をしている | 日本のお姉さん

本当の金持ちは地味な格好をしている

なぜお金持ちは紙袋を持つのか?
お金持ちの不思議な世界(1)
PRESIDENT BOOKS
著者
白河 桃子 しらかわ・とうこ
ジャーナリスト

東京生まれ。慶應義塾大学文学部卒。ジャーナリスト&ライター。家族社会学会会員。女性の年代別ライフスタイル、未婚、晩婚、少子化などに関するインタビューがテーマで、その膨大な取材量には定評がある。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活(結婚活動)」を提唱し、共著の『婚活時代』(ディスカバー・トゥエンティワン)が19万部のヒットに。「婚活」は2008年度に続き2009年度も流行語大賞にノミネートされるほど世の中に影響力を持つワードとなり、今日も注目されている。他にも『キャリモテの時代』(日本経済新聞社)、『あなたの娘や息子が結婚できない10の理由』(PHP研究所)、『跡取り娘の経営学』(日経BP社)、『雅子さま論争』(共著、洋泉社)、『「婚活」現象の社会学』(山田昌弘編著、東洋経済新報社)など著書多数。
公式ブログ>>http://www.diamondblog.jp/touko_shirakawa/
みなさん、お金持ちの男性はどんなバッグを持っていると思いますか? セレブ必携のゴヤール、それともエルメスのオーダー?
ある地方都市で、お金持ちの男性にご馳走になる機会があった。資産200億円、地元の名士で上場企業の一族、しかもどこでも顔がきく人。しかし手には紙袋……それも誰かがお土産を入れて持ってきたような、クシャクシャのお菓子の紙袋だ。
後日東京に戻ってその話をしたら、一緒にいた女性たち(バブル世代のキャリアウーマンで、たくさんのお金持ちを知っている)が「そういえば、XXさんも紙袋、○○さんも」と、いかに多くの有名なお金持ちが『紙袋』を愛用しているかが判明したのだ。その後、資産家で有名なお医者さまに会ったら、やはり彼も紙袋。お金持ちはなぜ紙袋を好むのか? 彼らは紙袋で移動してもOKだからだ。運転手付きの車、タクシー移動とドアtoドアで雨にも濡れない。だから紙袋でも平気なのだ。
また飛行機も「お金持ちはエコノミークラスに乗る」。ある資産家男性のグループは海外にもエコノミーで行く。しかし一本何十万のヴィンテージワインをたくさん詰めてきて、同行の人たちに気前よくご馳走してくれるのだそう。
地方の資産家の息子と結婚した女性は、帰省はいつも新幹線の自由席。ときには子連れで立ちっぱなしもあったそう。前述の地方の名士は、以前は「のぞみ」よりも、安い「ひかり」に乗っていたという。本当のお金持ちは時間があるので、のんびり行けばいいのだ。
『ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』という本にある「ビジネスの成功者」の話でも、本当のお金持ちは実はエコノミークラスや新幹線の自由席にいるのだ。
「海外ではいい時計や靴がセレブの証だ」というけれど、本当のお金持ちにとって、それも無意味らしい。なぜなら予約の際すでに彼らの身分は割れている。お金持ちは決して粗雑に扱われないルートで予約するし、定宿は決まっている。一流ホテルとなれば、常連の顧客の顔を覚えていないわけがない。安い時計にスーパーで買ったシャツでも、彼が歓待されるのはそういうわけがあるのだ。
ファッションからも彼らがお金持ちか否かはわからない。あるとき友人の会社が出店している介護フェアのお手伝いをしていたら、ジャンパー姿に運動靴の60代後半ぐらいの夫婦がやってきた。奥から社長である友人が飛んできて頭を下げている。
「世田谷の大地主で、高級介護施設をいくつも持っている方なのよ」
どこからどう見ても、年金で地味に暮らす普通の老夫婦に見えた。本当にお金持ちは外見ではわからないのだと実感した出来事である。
またお金持ちはブランドショップにもいない。ものを買うなら知り合いから少しでも安くものを買うのが基本だから。ダイヤなら卸元などから直接買う。「大き目の石をルースで買って、自分で指輪にするのが一番投資効率がいい」などという。また高級ブランド店には、店頭にわざわざ出向かなくてもいい裏ルートが必ずある。
さらにお金持ちは「ブラックカード」や「プラチナカード」も持たない。「ゴールド」ですらいらないという。「年会費がバカ高くてもったいない、普通のカードで十分」なのだそうだ。必要な局面ではコネがあるので優遇されるし、不必要な場所で自分がお金持ちであることを、ことさら触れまわるのはリスクが大きい。
なんてケチなのかしら。これを読んで、呆れているかもしれないが、彼らは「お金を使うところ、使わないところのメリハリがはっきりしている」だけなのだ。ブランドバッグは必要なくても、友達を喜ばせるヴィンテージワインを気前よく開ける。ランチは1円まで割り勘でも、慈善事業に多額の寄付をしている。代々資産家の彼らにとってお金はあって当たり前、それに振りまわされない独自の価値観がしっかりあるのだ。そのメリハリを「ケチ」と嫌うようでは、とてもお金持ちの妻にはなれないだろう。
年末のパーティに招かれた友人は、二次会へ近距離移動のときこんな経験をした。
「大丈夫。近くだし。運転手さんお願いしますね」
大きなダイヤを着け、フォーマルドレスとタキシード姿の大人10人がタクシー2台にわかれ、ぎゅうぎゅう詰めになってワンメーターの距離を乗ったのだ。
「さすがに呆れた。でもこれが本当のお金持ち。見習わないとお金なんて貯まらない」
そのとおり。見栄を張るから無駄な出費も多い。本当のお金持ちは絶対に見栄を張らない。なぜなら彼らは「お金持ち」であることを人に知らせる必要がないのだから。
※プレジデント社の新刊『セレブ妻になれる人、なれない人』より抜粋。
『セレブ妻になれる人、なれない人』(プレジデント社)

[著] 白河 桃子  
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本当の金持ちは、家にデパートのセールスマンが商品を持っていく。

服は、ほとんどオーダーメイド。そんなに何枚も購入しない。真珠のネックレスなど一生物を大事に使っている。

相続税に敏感。タダで物をもらうのが大好き。ねぎって安く良い物を手に入れることに喜びを感じる。死に金(無駄な出費)は使わない。