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アマゾンが小型タブレット「キンドルファイア」日本発売 米3強が出そろう
産経新聞 12月18日(火)9時21分配信

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アマゾンジャパンの新タブレット端末「Kindle Fire HD」。書籍や音楽、映像といったコンテンツのほか新聞やゲームなどのアプリも導入できる。(写真:産経新聞)

 7インチ画面の小型タブレット端末である米アマゾン・コムの「キンドルファイア」が18日、日本で発売された。ネット販売のほか、ビックカメラなど大手家電店の一部での店頭販売も行う。これで米アップルの「iPadミニ」、米グーグルの「ネクサス7」と米国で人気の小型タブレット3強が日本で出揃った。

 アップルのiPadが火をつけたタブレット市場だが、最近は7-8インチの液晶画面を備える本体サイズがA5判サイズ程度の小型タブレット製品が主流となってきた。iPadなどの大型商品に比べて価格がひと回り以上安いことや持ちやすさが人気を呼んでいる。既存パソコンメーカーを中心に昨年から商品が急増している。

 米国3強の最後の日本登場となったアマゾンは、11月19日から「キンドル ペーパーホワイト」という電子書籍端末専用機種を先行発売、人気となった。18日からネット販売を始めた「キンドルファイアHD」はこれを汎用製品にした7インチ画面のアンドロイド端末。ネット販売サイト「アマゾン・ドットコム」では18日未明からすでに販売受付に入っており、午前9時段階でも売り切れにはなっていない。早朝は特別注文をすれば即日でも届くという体制を取っていたが、9時時点では翌日配達となっている。

 ネット販売のほか家電量販店では、エディオン、ケーズホールディングス、ビックカメラ、上新電機、キタムラなどが順次取り扱う予定で、アマゾン日本法人では取扱い会社の増強も進める。

 家電量販店では、すでに「iPadミニ」や「ネクサス7」などが人気商品として先行しており、キンドルファイアはこれを追う形となる。

 キンドルファイアの価格はメモリー容量や性能によって異なる。キンドルファイアは1万2800円から、上位機種の「同HD」は1万5800円から。グーグルの「ネクサス7」は1万9800円から、アップルのiPadミニは2万8800円からなので、最も価格が安い。さらに「アマゾンで購入した電子書籍などのコンテンツは、クラウド管理してあり、いつでも再ダウンロードできる」という特徴もある。

 これに対し、11月2日に日本でデビューしたiPadミニは、iPadやiPhone、iPodなどのシリーズと共通の製品であり、操作に親しんだ多くの既存ユーザーや薦められた人が購入するメリットがある。

 一方、9月下旬に日本で発売されたグーグルの「ネクサス7」は値頃感がよく、アンドロイド系タブレットで売れ行きトップを走る家電量販店もある。「グーグル系の各種ソフトやコンテンツが使いやすくしてある」(販売店)というのもネクサス7の強み。

 小型タブレットでは日本メーカーの存在感はいまひとつだが、レノボ、ASUSなどのアジアメーカー勢も対抗製品を次々と用意し売り込んでおり、秋以降、一気に乱戦模様となっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121218-00000506-san-bus_all