「イスラムの春」は始まったけど「民主主義」はまだ。
エジプト・カイロで大規模デモ、1人死亡
日本テレビ系(NNN) 11月28日(水)8時46分配信
エジプトで27日、モルシ大統領の権限強化に抗議する大規模なデモが行われた。治安当局との衝突で新たに1人が死亡するなど、緊迫した状況が続いている。
首都・カイロ中心部では、デモ隊と治安当局の衝突が続き、ロイター通信によると、新たに1人が死亡、多数のケガ人が出ている。また、カイロのタハリール広場には、政権発足以来、最大規模となる数万人の市民が集まり、モルシ大統領に対する抗議の声を上げた。
モルシ大統領は先週、裁判所が大統領の決定を覆すことができないなどとする権限強化を発表していた。モルシ大統領は26日、司法機関の関係者らと会談し、理解を求めたが、事態収拾には至っておらず、混乱が続きそうだ。
【関連記事】
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20121128-00000008-nnn-int
エジプト、反政府デモに20万人 革命以来の規模
27日、エジプト・カイロのタハリール広場で行われた反政府デモの参加者ら(ロイター=共同)
【カイロ共同】エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場で27日、モルシ大統領の強権的な改正憲法令に抗議して行われた反政府デモは同日深夜まで続き、中東の衛星テレビ、アルジャジーラによると、参加者は推定20万人に上った。
反政府デモとしてはムバラク政権を倒した昨年1~2月の革命時以来の規模で、モルシ氏に改正憲法令の見直しを迫る圧力となりそうだ。
2012/11/28 07:12 【共同通信
http://www.47news.jp/CN/201211/CN2012112801000644.html
新憲法制定へ権力集中=デモ暴徒化、政党事務所に放火―エジプト大統領
時事通信 11月23日(金)7時52分配信
【カイロ時事】エジプトのモルシ大統領は22日、新憲法制定や人民議会(国会)発足までの間、大統領権限を絶対化する憲法宣言を発表した。混迷する新憲法制定作業を速やかに進め、民衆運動「アラブの春」後の政治を安定させる狙いがあると主張しているが、イスラム原理主義組織ムスリム同胞団出身の大統領の強権支配に改革派の国民は反発を強めている。
国営テレビなどによると、23日のイスラム教の金曜礼拝後に各地で憲法宣言に抗議するデモがあり、一部で暴徒化。同胞団が母体のイスラム政党、自由公正党の事務所が、北部アレクサンドリアや北東部ポートサイド、イスマイリヤで襲撃されたり、火が放たれたりした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121123-00000020-jij-int