みんな行く気満々ですから。どなたとか・・・とにかくあと1日でしたので
救助された渡辺さん「行く気満々だった」
TBS系(JNN) 11月6日(火)19時22分配信
中国の万里の長城で日本人観光客3人が死亡した事故です。救助された渡辺美世施さん(59)が入院先の病院で取材に応じ、出発を決めた経緯や遭難時の状況について語りました。
「(Q.手は凍傷の状態ですか?)そうですね」(渡辺美世施さん)
凍傷のせいか、赤くなった指先がゆっくりと曲がります。万里の長城で起きた遭難事故で日本人観光客として唯一生き残った、渡辺美世施さんが当時の状況を語りました。
「暗くなったくらいで吹雪になってきたのかなと思うが・・・これが遭難ということなのかなって感じ」(渡辺美世施さん)
救助された日本人女性らを乗せた車が警察の車に誘導されて病院に到着しました。6日、遭難現場近くの病院から市街地の病院に移された渡辺さん。ストレッチャーの上では目を閉じたままでしたが・・・。
「(Q.対面して今の気持ちは?)元気な姿を見てほっとしています。安心しました」(渡辺美世施さんの夫)
日本人3人の命を奪った52年ぶりの大雪・・・。それは渡辺さんたちにとっても予想外の出来事だったといいます。
「(Q.雪が降る天気予報は知っていた?)それはなかったみたいですね。降りるころには雪になるかもということは聞いていた。(Q.誰が出発の決断をした?)決断というか、みんな行く気満々ですから。どなたとか・・・とにかくあと1日でしたので」(渡辺美世施さん)
事故が起きた日は、14キロをおよそ5時間にかけて歩く予定でした。雪が降ってきたときには、すでに引き返せる状況になかったといいます。
「もう引き返せない。本当に降りる直前のところですから。引き返したらもっとひどい」(渡辺美世施さん)
事故の原因はどこにあるのでしょうか。羽田国土交通大臣は、日本の旅行会社に立ち入り検査をする考えを示しています。(06日23:21)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20121106-00000040-jnn-int
万里の長城遭難 救助された中国人ガイド、救助要請時の様子語る
フジテレビ系(FNN) 11月6日(火)6時47分配信
中国・河北省の万里の長城で遭難した日本人3人が死亡した事故で、日本人女性とともに救助された中国人ガイドが、「もうすでに亡くなっていた」などと、救助を要請した時の様子を話した。
富山県の渡辺 美世施さん(59)とともに救助された中国人の男性ガイドは、遭難した状況や助けを呼ぶために4人と別れた時の様子について、「(今回のコースは初めて?)わたしは初めてでしたが、現地のガイドは何十回も歩いた。(別れる時、ほかの人の様子は?)もう亡くなっていた」と話し、現在の渡辺さんの様子については「元気で食事もした」と話している。
2人は、6日にも下山し、現地入りしている北京の日本大使館員と面会することになっている。
この事故では、3日夜に激しい吹雪に巻き込まれて遭難した一行5人のうち、埼玉県の渡辺邦子さん(68)と東京都の小川陽子さん(62)の2人が死亡し、その後、5日になって、安否が不明だった福岡県の柳井 俊一郎さん(76)の死亡も確認された。
このツアーを企画したアミューズトラベルの板井克己社長は、6日にも現地に向かい、対応にあたることにしている。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20121106-00000858-fnn-int
「自然」をなめたらアカンということですね。
「あと一日しかないから、行くんだ!」と行く気満々で、現地の天気予報も誰も気にしていなかったようす。
「降りる頃には雪になるかもということは知っていた。」
とあるが、降りる頃にでも雪になったら十分危ないのでは?
もしも、自分がそこにいたら、
「危ないから止めましょう!」と言えただろうか?
そして行くのを止めて1人でホテルで待機できただろうか?
以前、富山県の人が言っていた話なんだけど、
冬に家の近くで遭難して死んでしまう人もいるのだそうです。
雪をなめていたらいつか死にます。
屋根の雪を1人で下ろしていて、雪と一緒に屋根から落ちて頭から雪の中に突っ込んでそのまま抜け切れずに死ぬ人は毎年います。
雪の怖さを知っている北陸の人なら、
「降りるとき雪になるかも。」と聞いたら行くのを止めたかもしれない。
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携帯電話連絡怠り、事故後は電波通じず…万里の長城遭難
スポーツ報知 11月6日(火)8時3分配信
中国河北省の万里の長城付近で日本人ツアー客ら5人が遭難し2人が死亡、1人が行方不明となっていた事故で、北京の日本大使館は5日、行方不明者の死亡を確認した。さらに、今回のツアーは2009年に北海道・トムラウシ山で8人が死亡した事故の際と同じ旅行会社「アミューズトラベル」(東京都)が主催していたことも判明。同社の会見では、教訓を生かせなかったずさんな経営体質が明らかになった。
アミューズトラベルが5日に行った会見では、板垣純一総務部課長(38)ら3人が謝罪する一方で、同社のずさんな経営体質が次々と明らかになった。
3年前の事故後、国内の気象予報会社と契約し安全性を高めたとしたが、海外の気象情報は現地の提携会社に一任。社員研修を強化したとするも、今回のツアーは入社1年の添乗員に企画から任せ、8人と設定した最少催行人数の半数の4人で催行した。山間部ながら添乗員に衛星電話を携帯させず、唯一の連絡手段だった携帯電話への毎日の連絡も怠り、掛けた時は既に電波が届かない状態だった。また、今回のように自社社員が下見せずに行うツアーは全体の1~2割に達すると明かした。
会見は3回、合計4時間以上に及んだが、明確な情報は少なく「おそらく」「たぶん」という言葉が目立った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121106-00000033-sph-soci
里の長城遭難、ツアー強行は現地スタッフ判断
読売新聞 11月5日(月)22時5分配信
中国河北省北部の万里の長城付近で、登山ツアーに参加していた日本人4人を含む5人が強風と大雪で遭難した事故で、ツアーを主催したアミューズトラベル(東京都千代田区)の板垣純一総務部課長が5日、記者会見し、悪天候にもかかわらずツアーを強行した判断は中国人添乗員と現地ガイドが行ったと述べた。
会社としてはツアーの詳細をよく把握していなかったという。
外務省は5日、行方不明だった福岡県の柳井(やない)俊一郎さん(76)の死亡が確認されたことを明らかにした。死亡した日本人は、ほかに東京都の小川陽子さん(62)、埼玉県の渡辺邦子さん(68)で、計3人になった。
ツアーは5日まで9日間の日程で万里の長城周辺100キロを踏破する予定で、計画によると、事故のあった3日は長城を目指して登山したり、長城の上を歩いたりするはずだった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121105-00001326-yom-soci