日中友好はウソだったので、もう会う必要はない。
毎日新聞 10月31日(水)1時25分配信
11月5、6日にラオスで開かれるアジア欧州会議(ASEM)首脳会議に合わせた野田佳彦首相と温家宝首相の日中首脳会談が見送られる方向になった。沖縄県・尖閣諸島の国有化で生じた両政府の溝が埋まらず、政治レベルでの対話の糸口はつかめていない。
玄葉光一郎外相は30日の記者会見で「首脳会談を行うかどうかはタイミングが非常に大事だ。ASEMがそのタイミングなのか、まだよく分からない」と慎重な姿勢を示した。中国外務省の洪磊(こう・らい)副報道局長は29日の会見で「現在のところ予定はない」と述べた。
ASEMでは9月11日の尖閣諸島国有化後、日中首脳が初めて同席する。このため、首脳会談の有無が焦点だったが、日本側は「会談を求められれば拒まないが、こちらから頭を下げる話でもない」(外務省幹部)と首脳会談の開催に消極的。中国側も11月8日から始まる共産党大会を前に譲歩しない構えだ。
10年10月にベルギーであったASEMでは、菅直人首相(当時)と温氏が中国漁船衝突事件後初めて懇談し、翌月の横浜市での首脳会談につなげた。しかし今回は、国有化直前の9月、野田首相と胡錦濤(こ・きんとう)国家主席がアジア太平洋経済協力会議で立ち話をした際、意見が対立したことも影響している。【吉永康朗】
毎日新聞10月30日(火)21時18分配信
たちあがれ日本は30日、国会内で党所属の国会議員らによる会合を開き、党名を変更し、11月上旬にも東京都の石原慎太郎知事を党首とする新党を結成する方針を決めた。会議に出席した石原氏は、日本維新の会を率いる橋下徹大阪市長について「問題を抱える大阪市を改革しようと市長になった。私と同じ考えを持っている」と評価し、連携への意欲を重ねて示した。
石原氏は維新やみんなの党との「大連合」を呼びかけており、30日も「力を合わせて第三極を作ることだ。小異を捨てて大同を作るしかない」と強調。平沼赳夫代表も会議後の記者会見で「この国を根底から変える流れは一致している。違いは議論で解決点を見いだせばいい」と述べた。
維新の会国会議員団の松野頼久代表は30日夜のBSフジの番組で、第三極の結集について「枝葉に若干の違いがあるのは当然で、障害になるとは思っていない」と語り、政策の違いは乗り越えられるとの認識を示した。
しかし、みんなの党の江田憲司幹事長は同日の記者会見で「消費税や原発政策は決して小異ではない」と述べ、慎重姿勢を示した。
「石原新党」は、たちあがれ日本を党名変更して発足する形を取るため、政党助成法に基づく12月支給の政党交付金はたちあがれ日本の4344万円を受け取れることになる。たちあがれ日本は10年4月の結党。いずれも自民党出身の平沼氏や園田博之氏ら衆参両院議員5人が所属している。【坂口裕彦】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121030-00000075-mai-pol
「角田被告の顔写真は私」=別人が名乗り出る―読売掲載、共同も配信・尼崎連続変死
時事通信10月31日(水)0時36分配信
兵庫県尼崎市で起きた連続変死事件に絡み、角田美代子被告(64)=傷害致死罪などで起訴=として読売新聞に掲載された顔写真について、同市在住の女性(54)が30日夜、大阪市の弁護士事務所で記者会見し、「掲載された写真は私」と名乗り出た。同じ写真は共同通信社も配信しており、地方紙など複数の加盟社が使用した。
女性や同席した弁護士によると、女性は23日、購読している読売新聞に美代子被告として掲載された事件関連記事の顔写真を見て、「自分に似ている」と思った。その後にテレビでも同じ写真が放映され、「私と確信した」という。
女性は、掲載写真と同じものという写真を自ら持参。1993年4月、尼崎市の小学校入学式で撮影され、児童が保護者と一緒に写った集合写真という。女性は入学式の時に長男と一緒に写ったものと説明した。
読売新聞大阪本社によると、写真掲載は今月23日付朝刊から29日付朝刊まで計9回。美代子被告側の弁護人から本人でないと指摘があった。
共同通信社によると、入学式の写真は23日、美代子被告の長男の同級生の母親から提供され、同被告かどうかの確認作業をした上で配信したという。
読売新聞大阪本社広報宣伝部は「改めて取材したところ間違いと分かった」とコメント。31日付朝刊におわびを掲載するという。共同通信社総務局は「別人の可能性が極めて濃くなったので、写真を取り消した」としている。
美代子被告について、女性は「記憶にない」と説明。弁護士は「写真がこれ以上広まらないようにしてほしい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121031-00000004-jij-soci