クジラ関係
「捕鯨が残酷」は昔欧米による残酷捕鯨のイメージが強いから
9月19日16時02分
提供:NEWSポストセブン
豊かな自然に恵まれた日本では、海の幸、山の幸を凝らした世界一の食文化が育まれてきた。寿司、和牛、日本米など、海外で高く評価される料理・食材は多い。しかし、その日本の食卓が危機に瀕している。鮮魚が食べられなくなり、味噌や豆腐が食卓から消える日がやってくるかもしれない。その背後には、アメリカの政治的意図や中国の拡張、そして“内なる敵”の存在がある。
9月1日のクジラとイルカの追い込み漁解禁を前に、和歌山県太地町には臨時交番が開設された。過激な活動で知られる反捕鯨団体のシーシェパードの妨害が予想されるためだ。しかし、彼らをはじめ、アメリカやオーストラリアからの批判・抗議は説得力がない。
そもそも欧米もクジラを捕っていた。しかも、日本と違い鯨油を取るためだけの目的。火薬を仕込んだ破裂銛(捕鯨銃)をクジラに打ち込んで爆発させ、弱ったところを銛で仕留めるという方法だった。欧米で、「捕鯨が残酷」と言われるのは、自らがかつて行なった捕鯨のイメージが強いからだとされる。その上で、「捕鯨問題については、欧米各国の政治的な意図もある」と指摘するのは東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏だ。
「まずあるのは牛肉戦略です。牛肉の生産国であるアメリカとオーストラリアでは、食肉団体が捕鯨に圧力をかけてきました。世界各国で牛肉消費を拡大させ、食文化を欧米に近づけようという政治的意図だと考えられます。また、地球環境問題の国際交渉におけるカードとして反捕鯨を使う意図もある。日本が捕鯨をする“野蛮な国”というレッテルを貼り、その他の交渉も優位に進めようというものです。
実はマグロも同じで、クジラと違って欧米人も食べるのに、国際会議のテーマに挙がると日本のマグロ漁に圧力をかける。これも同じ牛肉戦略と外交カードへ利用する目的と言えます。だからこそ、日本はマグロやクジラがどのくらい食べ物として必要かをしっかり主張しなければならないが、全く対抗できていない」
※SAPIO2012年9月19日号
http://news.ameba.jp/20120919-647/
9月19日16時02分
提供:NEWSポストセブン
豊かな自然に恵まれた日本では、海の幸、山の幸を凝らした世界一の食文化が育まれてきた。寿司、和牛、日本米など、海外で高く評価される料理・食材は多い。しかし、その日本の食卓が危機に瀕している。鮮魚が食べられなくなり、味噌や豆腐が食卓から消える日がやってくるかもしれない。その背後には、アメリカの政治的意図や中国の拡張、そして“内なる敵”の存在がある。
9月1日のクジラとイルカの追い込み漁解禁を前に、和歌山県太地町には臨時交番が開設された。過激な活動で知られる反捕鯨団体のシーシェパードの妨害が予想されるためだ。しかし、彼らをはじめ、アメリカやオーストラリアからの批判・抗議は説得力がない。
そもそも欧米もクジラを捕っていた。しかも、日本と違い鯨油を取るためだけの目的。火薬を仕込んだ破裂銛(捕鯨銃)をクジラに打ち込んで爆発させ、弱ったところを銛で仕留めるという方法だった。欧米で、「捕鯨が残酷」と言われるのは、自らがかつて行なった捕鯨のイメージが強いからだとされる。その上で、「捕鯨問題については、欧米各国の政治的な意図もある」と指摘するのは東海大学海洋学部教授の山田吉彦氏だ。
「まずあるのは牛肉戦略です。牛肉の生産国であるアメリカとオーストラリアでは、食肉団体が捕鯨に圧力をかけてきました。世界各国で牛肉消費を拡大させ、食文化を欧米に近づけようという政治的意図だと考えられます。また、地球環境問題の国際交渉におけるカードとして反捕鯨を使う意図もある。日本が捕鯨をする“野蛮な国”というレッテルを貼り、その他の交渉も優位に進めようというものです。
実はマグロも同じで、クジラと違って欧米人も食べるのに、国際会議のテーマに挙がると日本のマグロ漁に圧力をかける。これも同じ牛肉戦略と外交カードへ利用する目的と言えます。だからこそ、日本はマグロやクジラがどのくらい食べ物として必要かをしっかり主張しなければならないが、全く対抗できていない」
※SAPIO2012年9月19日号
http://news.ameba.jp/20120919-647/
復興用の予算からシーシェパード対策費に5億円使われていた
2012.08.03 07:00
昨年の震災以降、多額の復興予算が計上されたが、一向に震災復興は進まず、一方でほとんど関係の無い部門に復興費用が投入されている。シーシェパード対策費もその1つ。一体なぜ、シーシェパード対策費と復興予算が関係あるのか、解説する。
* * *
昨年度予算から、南極に行く調査捕鯨に18億円、それを妨害するシーシェパード対策費に5億円がすでに使われてしまった。
理由は「石巻はかつて捕鯨の町だった。石巻の再活性化のためにも商業捕鯨の再開がしたい」(水産庁国際課)からだという。が、調査捕鯨船の母船は広島港から出港しており、石巻とは何の関係もない。
そう記者が問うと、担当者は「南氷洋に行く乗組員には石巻周辺の人もいる」「石巻出身者にはクジラを捌くのが上手な人が多い」などと、笑止千万の理屈を繰り出した。記者が「わかりました、石巻の復興と調査捕鯨費用は何も関係ないですね」と話を切り上げると、「クジラの町・石巻に、いつの日か捕鯨の復活で活気が戻ることを待ち望んでいます」と付け足す厚顔ぶりに、官僚の本領を見た。
■福場ひとみ(ジャーナリスト)と本誌取材班
※週刊ポスト2012年8月10日号
なんじゃそりゃ~!?これって、誰も処罰されないの?お金、無かったのかな。