野村証券のインサイダー取り引き問題などで疲れたのかな
現職大臣の突然の死 今週発売週刊誌で女性問題報道も (1/4ページ)
2012.9.10 23:59
松下忠洋金融郵政担当相【拡大】
民主党代表選が10日、告示され、自民党総裁選もせまり政局が混迷を深めるなか、国民新党の松下忠洋金融・郵政民営化担当相(73)の自殺の報が駆け巡った。
郵政民営化法案に反対した熱血漢の一面もあった松下氏。今週発売の週刊誌に約20年交際していたとされる女性の記事が掲載される予定だったという。現職大臣の突然の死と関係はあるのか。各方面に動揺が走った。
「しっかりやっていくからな」。松下氏は8、9日に地元の鹿児島県に戻り、懸案の日本郵政の幹部人事について、こう意気込みを語っていたという。
国民新党鹿児島県支部の吉原範雄幹事長(75)によると、妻とともに地元入りし、薩摩川内(せんだい)、霧島両市で郵便局関係者のソフトボール大会などに顔を出した。吉原さんは「自殺するようなそぶりはまったくなかった。どういうことなのか…」と驚いていた。
松下氏は旧建設省出身。自民党時代は農水族議員として温厚な人柄で知られたが、コメの輸入自由化や郵政民営化法案に反対する熱血漢の一面もあった。
一度は引退表明したが、国民新党に入党し21年の衆院選で返り咲く。今年6月、野田第2次改造内閣で金融・郵政民営化担当相となってからは、野村証券などの証券会社が絡むインサイダー取引問題やAIJ投資顧問の年金資産消失事件を受けた再発防止策などの策定に尽力。
2012.9.10 23:59
松下忠洋金融郵政担当相【拡大】
民主党代表選が10日、告示され、自民党総裁選もせまり政局が混迷を深めるなか、国民新党の松下忠洋金融・郵政民営化担当相(73)の自殺の報が駆け巡った。
郵政民営化法案に反対した熱血漢の一面もあった松下氏。今週発売の週刊誌に約20年交際していたとされる女性の記事が掲載される予定だったという。現職大臣の突然の死と関係はあるのか。各方面に動揺が走った。
「しっかりやっていくからな」。松下氏は8、9日に地元の鹿児島県に戻り、懸案の日本郵政の幹部人事について、こう意気込みを語っていたという。
国民新党鹿児島県支部の吉原範雄幹事長(75)によると、妻とともに地元入りし、薩摩川内(せんだい)、霧島両市で郵便局関係者のソフトボール大会などに顔を出した。吉原さんは「自殺するようなそぶりはまったくなかった。どういうことなのか…」と驚いていた。
松下氏は旧建設省出身。自民党時代は農水族議員として温厚な人柄で知られたが、コメの輸入自由化や郵政民営化法案に反対する熱血漢の一面もあった。
一度は引退表明したが、国民新党に入党し21年の衆院選で返り咲く。今年6月、野田第2次改造内閣で金融・郵政民営化担当相となってからは、野村証券などの証券会社が絡むインサイダー取引問題やAIJ投資顧問の年金資産消失事件を受けた再発防止策などの策定に尽力。
6月、消費税増税法案で造反が相次いだ際には「政権与党として責任を果たさなければいけない」と話していた。
一方、女性の問題について報じる予定の週刊誌は12日発売号の「週刊新潮」。記事では、約20年間交際していた女性の存在を指摘する予定で、最近、松下氏と女性の間で別れ話が持ち上がり、こじれていたという。同誌編集部は「亡くなられたと聞いて驚いています。お悔やみ申し上げます」とコメントした。
松下氏の自宅がある東京都江東区東雲(しののめ)の54階建てマンション前には、警察車両が相次いで駆けつけた。28階に住む男性(55)は「あいさつすると丁寧に返してくれる腰の低い方だった」と話した。マンションのロビーには、松下氏が大臣就任記念に贈られたとみられるコチョウランが飾られていたという。
現職大臣の突然の死 今週発売週刊誌で女性問題報道も (3/4ページ)
2012.9.10 23:59
松下忠洋金融郵政担当相【拡大】
安住財務相「いぶし銀の政治家だった」 松下氏しのぶ
松下忠洋金融・郵政民営化担当相の死去により、事務代理となった安住淳財務相は11日午前の閣議後会見で、「近頃はテレビに出て自分が自分がという政治家が多いが、地味でもしっかり仕事をして、いぶし銀の政治家だった」と松下氏の人柄を偲んだ。そのうえで、「政権与党の中できちっと仕事をする人が亡くなったのは本当に残念だ」と惜しんだ。
安住財務相は松下氏が自民党にいた頃から親交があるといい、「病気が治り、お酒も飲むようになったということで、先月、銀座の寿司屋で2人でいろんな話をしたのが最後になった。思い出は尽きない」と振り返った。
事務代理の業務に関しては「松下大臣の考えに沿って、公平な金融行政、金融システムの安定に努力していきたい」と決意を述べた。
国会議員の自殺…過去には松岡農水相や柴野元議員らも
現役閣僚の自殺は平成19年5月、事務所経費問題などで追及を受けていた松岡利勝農林水産相=当時(62)=が首つり自殺を図って以来。
国会議員が自殺した例としては、利益供与事件で逮捕許諾請求が出ていた新井将敬衆院議員=同(50)=が10年2月、都内のホテルで自殺。13年1月には受託収賄罪などで実刑判決を受けた中島洋次郎元衆院議員=同(41)=が自宅で自殺した。いずれも首をつって死亡していた。
未公開株をめぐる事件で詐欺罪に問われた柴野多伊三元衆院議員=同(60)=は23年9月、判決当日に東京都港区の会社事務所で首つり自殺した。
昭和58年1月には中川一郎衆院議員(57)が札幌のホテルで首つり自殺。長男の中川昭一元衆院議員=同(56)=も平成21年10月、急死。
G7のもうろう会見で財務相を辞任後の総選挙で落選し、再起を目指していたが睡眠薬を服用するなど体調が優れなかったとされる。
金融行政への影響懸念 金融相自殺 証券不正防止に意欲も
産経新聞 9月11日(火)7時55分配信
松下忠洋金融・郵政民営化担当相が10日に急死したことで、金融行政への影響が懸念される。
松下氏は、6月の内閣改造で就任し、証券大手の公募増資をめぐるインサイダー取引問題などへの対応にあたった。今月には、証券や商品取引所を一体化させる「総合取引所」構想の実現に向けた改正金融商品取引法の成立にこぎ着けたほか、AIJ投資顧問の年金詐取事件を受けた金融庁の再発防止策もまとめた。
増資インサイダー問題については「まことにけしからん。証券会社は不公正取引を防止する役割がある」と厳しい口調で批判。再発防止のため、来年の通常国会での法改正に向け、意欲を見せていた。
郵政をめぐっても、ゆうちょ銀行が申請した住宅ローンなどの新規業務について、「他の民間金融機関との適正な競争を阻害しないか、しっかり審査したい」と話していた矢先だった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120911-00000105-san-bus_all