シベリアでロシア(旧ソ連)に奴隷にされた日本人57万5000人の内、約5万5000人が、、、 | 日本のお姉さん

シベリアでロシア(旧ソ連)に奴隷にされた日本人57万5000人の内、約5万5000人が、、、

社説:シベリア抑留 資料公開で実態解明を
毎日新聞 2012年08月23日 02時30分
 <数勺(しゃく)の粥(かゆ)すゝりつゝ強行す 妻子の幻(かげ)を瞼(め)にうかべつゝ>
 <あきらめし吾のひとみは窓外の 雪のシベリヤあかずながむる>
 今年も、シベリア抑留を思い起こす8月23日になった。冒頭に掲げたのは大津市の井上治平さん(1912~97)が残した歌だ。

井上さんは1942年に旧満州(現中国東北部)へ出征。45年から約2年間、シベリアで抑留された。

 昨秋、孫が遺品を整理していて護符巻(お守りの巻物)をみつけた。裏面には現地で詠んだ50点余の詩歌が小さな字で書かれていた。極寒の厳しい暮らしや連行される不安、妻子への思いが伝わってくる。大津市歴史博物館の樋爪修館長が2カ月かけて読み解き、今夏に公開された。
 第二次世界大戦の終了後、旧満州などから、約57万5000人(厚生労働省調べ)の日本人がソ連領やモンゴルへ連行され、労働を強いられた。

このうち約5万5000人(同)が抑留中に亡くなったとされる。


旧ソ連の最高指導者スターリンが抑留を指示したのが8月23日だったことから、毎年、国立千鳥ケ淵戦没者墓苑(東京都千代田区)で犠牲者を追悼する集いが開かれている。
 2010年に施行されたシベリア特措法に基づき、生存者たち6万8847人に、25万円から150万円の特別給付金が支給された。平均年齢は約89歳と推定される。さらに抑留実態の解明や遺骨収集、体験の後世への継承が求められる。
http://mainichi.jp/opinion/news/20120823k0000m070090000c.html