中共空軍の「秘密基地」ごっこ | 日本のお姉さん

中共空軍の「秘密基地」ごっこ

中共空軍の「秘密基地」ごっこ
2012/05/30 21:49

中国空軍、東シナ海有事に備え福建省に「秘密基地」建設=尖閣諸島へ12分で到着可―台湾紙 Record China 12年5月28日(月)11時8分配信

2012年5月26日、台湾紙・聯合晩報は、中国が東シナ海のガス田「白樺」(中国名:春暁)や尖閣諸島の有事に備えた「最前線基地」となる軍用空港を福建省にほぼ完成させたと報じた。環球時報(電子版)が伝えた。

記事によると、軍用基地の場所は同省北部の寧徳市霞浦県水門シェ族郷。東シナ海のガス田「白樺」から約200km、尖閣諸島から約380km、台北市からは約246kmというまさに絶好のロケーション。台湾軍関係者によると、「白樺」へは戦闘機が離陸してから約7分、尖閣諸島へは約12分で到着する。
既に、新型戦闘機「殲10(J-10)」や「Su-30(スホーイ30)」、無人攻撃機、S-300長距離地対空ミサイルなどが配備されたもよう。記事によると、グーグル・アースの衛星写真で最初に空港建設が確認されたのは2009年。台湾軍関係者は位置的に考えて、東シナ海の有事に備えた「最前線基地」であることは間違いないとみている。
(翻訳・編集/NN)


中国が福建省に軍用飛行場建設
朝鮮日報: 2012/05/28 09:58

日本と中国が領有権を争う東シナ海を狙い、中国が福建省北部の海岸地帯に新たな軍用飛行場を建設していることが分かった。中国が東シナ海を作戦範囲とする軍用飛行場を建設するのは今回が初めてだ。

台湾紙・聯合晩報などによると、台湾国防部(国防省)は26日、中国が福建省寧徳市霞浦県に建設している「水門飛行場」が完成間近の段階にあることを明らかにしたという。 海抜364メートルの山間部にある水門飛行場は、東西2キロの主滑走路と補助滑走路を持つ。滑走路の周辺には地下格納庫、弾薬庫などが設置されている。中国は2009年に水門飛行場の建設に着手し、今年の完成を見込んでいる。飛行場の完成を控え、殲10、スホイ30など中国空軍の主力戦闘機、無人機、ロシア製の防空ミサイル「S-300」などが同飛行場に配備されたことが、衛星によって明らかになった。
台湾国防部は、中国が場所的に適さない山間部に飛行場を建設した理由について、東シナ海に出現する米国と日本の戦闘機、軍艦などに効果的な攻撃作戦を展開するためと分析している。水門飛行場は、中国が日本と領有権を争っている尖閣諸島(中国名・釣魚島)、ガス田「白樺(しらかば)」(同・春暁)までそれぞれ380キロ、200キロの距離にあり、7-12分で紛争地域まで戦闘機が到達できる。同時に配備されたS-300防空ミサイルは、日本の自衛隊の主力戦闘機F15、F18などに対処するためとみられている。
水門飛行場はまた、台湾の台北からも246キロしか離れておらず、台湾側は中国軍が台湾北部海域の制空権を確保する狙いもあるとみている。台湾国防部の羅紹和報道官は「水門飛行場の建設に関するあらゆる情報を把握しており、必要な措置を既に取っている」と述べた。                  北京= 崔有植(チェ・ユシク)特派員

(引用終わり)
山間部の秘密基地というと新谷かおる氏の名作「エリア88」終盤の舞台となった山岳基地を思い出します。一度は壊滅状態になった空軍傭兵部隊「エリア88」はギリシャで部隊再建を図り、その後、山を刳り貫いて、滑走路と格納庫を設置したと言うとんでもない基地で反撃を開始します。

中共が福建省寧徳市霞浦県に建設している「水門飛行場」の特徴は、
・海抜364メートルの山間部
・東西2キロの主滑走路と補助滑走路を持つ。
・滑走路の周辺には地下格納庫、弾薬庫などが設置されている。
・殲10、スホイ30など中国空軍の主力戦闘機、無人機、ロシア製の防空ミサイル「S-300」などが同飛行場に配備

海抜364メートルの山間部の飛行場だから、津波被害に遭うことはないことが利点である。
「東西2キロの主滑走路と補助滑走路」は大型の第4世代戦闘機を運用するには、やや短めだ。離発着には十分な長さだが、爆装して重くなると滑走路は長い方がいい。
この飛行場は、臨時基地としては使えても、主力基地としては使えない。
それも長時間は使えない。

「滑走路の周辺には地下格納庫、弾薬庫などが設置されている」というのだから、日米軍の攻撃を想定している。無駄だが。滑走路も地下格納庫も弾薬庫、燃料庫も日米の最新鋭兵器の前では破壊されることを免れない。
米中戦争あるいは日中戦争になれば、支那沿岸の海軍基地、空軍基地、ミサイル基地が短時間で無力化されることは避けられない。
人民解放軍は、早期に沿岸部を放棄して、内陸部に撤退し、戦力の温存を図らねばならなくなるだろう。

台湾国防部は、中国が場所的に適さない山間部に飛行場を建設した理由について、東シナ海に出現する米国と日本の戦闘機、軍艦などに効果的な攻撃作戦を展開するためと分析しているが、疑問が多い。建設コストの高い山間部の飛行場よりも、安価な飛行場を一つでも多く作った方が合理的である。
いずれにしても無駄であるが。

「秘密基地」は面白い発想だが、軍事的合理性には欠けている。
http://asahisyougun.iza.ne.jp/blog/entry/2705251/