★消費税【大増税】で日本はどうなる??? ロシア政治経済ジャーナル No.842012/6/16
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◆【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】(北野幸伯著)
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ロシア政治経済ジャーナル No.846
2012/6/16
★消費税【大増税】で日本はどうなる???
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
(●北野、【ある】悪い生活習慣改善にとりくみはじめました。
詳細は【編集後記】で!)
最近は明るい話がつづきました。
しかし、今回はくら~い話ですいません。
でも、避けては通れませんね。
どうやら、消費税大増税が確定的になったようです。
↓
<<一体改革>民自公が合意 消費増税法案は成立確実に
毎日新聞 6月15日(金)23時6分配信
消費増税を柱とする税と社会保障の一体改革関連法案をめぐる
民主、自民、公明3党の修正協議は15日、民・自両党が未明に自
民党の対案修正で一致したのに続き、公明党も法案に賛成する方
針に転じ、同日深夜に合意に達した。
3党は週明けに各党内の了承手続きを取ったうえで党首会談を
開いて正式合意する方向で調整。
21日に会期末を迎える通常国会は1カ月以上延長され、消費税
率を現行の5%から14年4月に8%、15年10月に10%に引き
上げる消費増税法案は今国会で成立するのが確実となった。>
消費税は、現行の5%から → 8% → 10%とひきあげられていく
と。
倍増ですね。
「消費税が上がるとどうなるんですか?」
と質問が殺到していますので、今回はこれを考えてみましょう。
▼基本をおさえよう
経済の基本から考えてみましょう。
昔からの読者さんには、おなじみの話をします。
これがばっちりわからないと、話がつながらないので。
「景気が悪くなっている」とはどういうことでしょうか?
何らかの理由で消費(と投資)が減少している。(消費・投資減)
消費が減ると作っても売れないので、生産を減らす。(生産減)
生産が減り、売上・利益が減ると、企業と個人の所得が減る。
(所得減)
企業と個人の所得が減ると、また消費と投資が減る。(また消費減)
消費が減ると、企業はまた生産を減らす。(また生産減)
生産が減り、売上・利益がまた減ると、また所得が減る。(また所得
減)
これを図にすると、
消費減 → 生産減 → 所得減 → また消費減 → また生産減
→ また所得減 → またまた消費減 → またまた生産減 →
またまた所得減 → またまたまた消費減 →(以下同じプロセスの
繰り返し)
このように消費(と投資)・生産・所得が徐々に減少しつづけていくこ
とを「景気が悪化している」といいます。
では「景気が良くなっている」とはどういう状況なのでしょうか?
これは全く正反対。
消費増 → 生産増 → 所得増 → また消費増 → また生産増
→ また所得増 → またまた消費増 → またまた生産増 →
またまた所得増 → またまたまた消費増 →(以下同じプロセスの
繰り返し)
もっと単純な言葉にすれば、
景気が悪くなっているとは、消費(と投資)・生産・所得が縮小のスパ
イラルに入っている。
景気が良くなっているとは、消費(と投資)・生産・所得が拡大のスパ
イラルに入っている。
では、今回の不況の原因はなんなのでしょうか?
そう、アメリカで住宅バブルがはじけ、サブプライム問題が起こり、リ
ーマンショックなどで金融危機が起こり・・・。
図にするとこうなります。
上記のような理由で世界最大の消費国アメリカの消費が激減した
→ 世界の生産減少 → 世界の所得減少 → 世界の消費減少
→ また世界の生産減少 → また世界の所得減少 また世界の
消費減少 → (以下同じプロセスの繰り返し)
(●アメリカ危機の【真因】については、
【世界一わかりやすいアメリカ没落の真実】
をご一読ください。
山盛り資料・証拠つきです。
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こういう状況は、昔にもありました。
そう、1929年からはじまったアメリカ発の世界恐慌。
この時、アメリカ大統領のフーヴァーさんは、「市場が自由であれ
ば、そのうちよくなるだろう」と古典派的アプローチをとった。
ところが景気は一向によくならず、街には失業者があふれることに
ことになったのです。
次に大統領になったルーズベルトさんは、はじめて「ケインズ理論」
を使いました。
ケインズ理論の最重要ポイントは、
政府が支出を増加させ、「有効需要」(消費と投資)を増やせばい
いじゃないか、
ということ。
それでルーズベルトは「ニューディール政策」で「公共事業」をどん
どんやった。
そしたら、景気が多少よくなった。
さらに、第2次大戦がはじまり「大軍拡政策」(大公共事業)を推進
しはじめると、戦争中にもかかわらず好況になり、完全雇用を実現
してしまったのです。
アメリカはブッシュの時代、世界中に「新自由主義教」をおしつけて
いました。
ところが、オバマさんはアットいうまに「新自由主義」をすてさり、「ケ
インズ」に回帰します。
「節操ない!」と批判することもできますが、「きちんとフーヴァー、
ルーズベルト時代の教訓が生かされている」ともいえます。
そういえば、読者さんから「アメリカは、不況になると戦争をするの
はなぜでしょうか?」と質問が来ています。
戦争になってミサイル・爆弾・銃弾等々がどんどん使われる状況を
想定してみましょう。
これは消費増です。
すると、軍事企業はミサイル・爆弾・銃弾等々をどんどん生産する
必要が出てくる。
これは生産増です。
すると、軍事関連企業の売上と利益は増え、企業と個人の所得が
増えます。
ここから「拡大のスパイラル」がはじまるのです。
戦争による消費増 → 生産増 → 所得増 → また消費増 →
また生産増 → また所得増 (以下同じプロセスの繰り返し)
戦争によるインパクトはどのくらいなのでしょうか?
アメリカ一国の軍事費は、世界の総軍事費の約50%に相当する
年60兆円
です。
これは、日本の防衛予算の12年分に相当する膨大な額。
これ以上の説明は不要でしょう。
ルーズベルトよりも徹底的に「ケインズ」をやったのがヒトラー。
ヒトラーは大公共事業により、ボロボロだったドイツ経済を大復活さ
せます。
ドイツ国民が独裁者ヒトラーを支持したのには、それなりの理由が
あるのです。
もう一度図にしてみましょう。
消費減 → 生産減 → 所得減 → また消費減 → また生産
減 → また所得減
これが現状。
このままでは縮小のスパイラルが延々とつづいていきます。
で、ケインズはどうするか?
消費減 → 生産減 → 所得減 → また消費減 → また生産
減 → また所得減 → ●政府による消費・投資増加 →
●生産増 → ●所得増 → ●また消費増 → ●また生産増
→ ●また所得増 (以下同じプロセスの繰り返し)
ポイントは、一度「拡大のプロセス」にのせてしまえば、後は、
【自働的】に拡大スパイラルがつづいていく。
だから、政府が10兆円公共事業したら、20兆円の効果があったな
んてことが理論的にはあり得るのです。
歴史からわかることを整理してみましょう。
1、不況時の縮小スパイラルは、放置しておいたら止まらない
(もう一つ例を。
ソ連崩壊後の新生ロシアでは、古典派信者のガイダル・チュバイ
スが政策をすすめた。
結果、ロシアのGDPは92~98年に43%減少した。(とまらない)
ロシアが立ち直りはじめたのは、98年の金融危機後プリマコフ首
相(当時)が社会主義的政策に転換した後である。)
2、不況時には、「古典派」ではなく「ケインズ」が有効であることは
歴史が証明している
で、結論はこうなります。
現在のような恐慌時には、
景気対策 > 財政再建
である。
そして、政策を決める時の正しい質問は以下のようなものである。
質問「この政策によって【内需は拡大するだろうか?】
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
答えが「ハイ!」であれば、その政策はおおむね正しいとなります。
例、
・公共事業をすれば内需は増える
・減税すれば内需は増える
・(輸入小麦でつくられる)パン給食をやめて米飯給食にすれば、
内需は増える
等々。
▼「消費税ひきあげ」で日本経済が沈没する理由
「暗黒の20年」「100年に1度の大不況」「欧州財政危機」
と経済にとって最悪事態がつづく中、さらにひどい「人災」がひきお
こされようとしています。
それが
「消費税ひきあげ」
なのです。
ここまで読まれた皆さまは、消費税をあげたらどんなことになるか
もうおわかりでしょう。
●消費税増税 → 消費減 → 生産減 → 所得減 → また消
費減 → また生産減 → また所得減 (以下同じプロセスのくり
返し)
不況時の増税は、消費を激減させる。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
そして、企業の生産および法人・個人の所得は減り、縮小スパイラ
ルに突入することでしょう。
増税したら、逆に税収が減っちゃった!(涙)
となるのは、不可避なのです。
不況時に消費税を上げ、景気がボロボロになった過去の例もありま
す。
日本の消費税は、1989年に導入されました。
当時の税率は3%。
これを橋本さんは、1997年に5%まで引き上げます。
そしたらどうなりました?
見事に消費減 → 生産減 → 投資減の縮小スパイラルに入って
しまったでしょう?
もっと具体的に数字をあげて。
日本の名目GDPは、バブルが崩壊した1990年、約440兆円でした。
すべての人が「バブルは崩壊した!」といいましたが、その後も少し
ずつGDPは増えていたのです。
91年468兆円
92年480兆円
93年484兆円
94年 486兆円
95年 493兆円
96年 504兆円
97年 515兆円
数字をじっくり見てください。
GDPは、少しづつですが一貫して増加しています。
ここで●橋本内閣は●消費税を2%引き上げを決定します。
98年 504兆円
99年 497兆円
00年 502兆円
01年 497兆円
02年 491兆円
03年 490兆円
04年 498兆円
05年 501兆円
06年 508兆円
07年 515兆円
08年 494兆円
↑
どうですか、これ?
消費税引き上げ前と後で、明らかな違いがわかるでしょう。
消費税引き上げまで、ゆるやかな成長。
その後は、500兆円をはさんで上がったり下がったり。
で、肝心の税収は増えたの?ということです。
消費税が引き上げられたのは97年。
98年の消費税収は96年比で4兆円増えました。
しかし、所得税収は2兆円、法人税収は3兆円減った。
つまり、税収全体では1兆円減ってしまったのです。
どうですか?
私が日本経済は『壊滅する』と書いたわけがご理解いただけるでし
ょう。
税率をたった2%引き上げただけでどうなったか、私たちは忘れては
いけない。
「暗黒の20年」「100年に1度の大不況」「欧州財政危機」
などにより縮小スパイラルが加速している時に消費税をあげれば、
日本経済は、まさに「壊滅」します。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ホント、皆さん、もはや政府は頼りになりません。
会社も頼りになりません。
パナソニックのような大企業でもサクサク大リストラしますから。
では、誰も頼りにならないのでしょうか?
一人だけ頼りになる人がいます。
「あなた自身」です。
いますぐ、「俺はこの人災を強く乗り切っていくぞ!」と決意しましょう。
私たちが「自立人間」になることが、まわりまわって「日本の自立」に
つながっていきます。
というわけで、今回は消費税【大増税】で日本はどうなる?について
でした。
ところで、日本のおとなりの国ロシア。
プーチンは、大増税どころか【大減税】することで、税収を【激増】さ
せました。
どうしてそんなことが可能なのでしょうか?
詳しく知りたい方は、いますぐこちらの情報をゲットしてください。
【アマゾン(社会・政治部門)1位!】
●「プーチン最後の聖戦」 (集英社インターナショナル)
(詳細は→ http://tinyurl.com/8y5mya3 )
↑
●これに関連して、【ジャパン・タイムス】ロジャー・パルバース氏の
記事を読む。↓
http://rpejournal.com/japan_times_2012_0415.html
★北野の「危機克服本」コーナー
はじめての方は、まず「危機克服本」の動機と意義について、
こちらをお読みください。↓
http://rpejournal.com/osusumehon.html
■「週休3日の成功ルール」とは?
今回ご紹介するのは、成功哲学の基本がよくわかる名著
●「週休3日の成功ルール」
(詳細は→ http://tinyurl.com/yapbccd )
です。
著者はマーク・アレンさん。
ニューワールド・ライブラリー出版の社長さんです。
私はこの人のことを、大昔から知っていました。
私が100回読みした本は2冊しかないのですが、その一冊が、
「マスターの教え」です。
(詳細は→ http://tinyurl.com/ajewh )
で、「マスターの教え」を再発見し、アメリカで出版したのがマー
ク・アレンさんなのです。
「週休3日の成功ルール」を読むと、マークさんは30歳までド貧
乏な暮らしをしていたことがわかります。
彼は子供のころ、俳優とミュージシャンになりたかった。
それで、劇団で働いたり、ロックバンドを結成したりするのです
が、一向に成功しない。
私にも知人がいるのでわかるのですが、俳優やバンドで成功
するのはホントに難しい。
成功していない俳優・バンドの生活はかなり大変です。
また、マークさんはハワイに行って禅の勉強をしたり、スピリチ
ャルな運動めぐりをしていました。
今の言葉で「自分探し」をしていたということでしょうか。
30歳の誕生日を迎えた日、彼の生活はこんな感じでした。
・無職(フリーター)
・貯金ゼロ
・毎月の家賃65ドルを払うのが一苦労
「もうこんな人生はいやだ!」と切実に思ったのでしょう。
マークさんは、こんなことをやってみました。
1、5年後の理想的な場面をイメージしてみる
2、それを紙に書いてみる
10年後、彼は億万長者になっていました。
どうやって?
その秘密が、この本には凝縮されています。
しかも「週休3日」、帯には
・午前中は働かない
・月曜日は働かない
・長期休暇は必ずとる
とあるように、スポ根人生とは対極のやり方で幸せに成功する方法
です。
特に、「成功哲学って何ですか~?」という方には、人生を一変させ
るインパクトがあると思います。
是非ご一読ください。
●「週休3日の成功ルール」
(詳細は→ http://tinyurl.com/yapbccd )
★★★今までに紹介した、絶対お薦め本はこちら↓
(めちゃくちゃ面白く・役立つ本ばかりを厳選してありますよ!)(^▽^)
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★朝香豊さまからのおたより
北野様、朝香です。
メタンハイドレートの話題をさっそく取り上げていただきありがと
うございました。
本文記事に加えて、おたよりコーナーまで取り上げていただき、
まさにありがたい限りです。
今回の話題に接しながら、我が国の歴代政府の無策によって、
本来島根県の海域であるべき竹島の南側の海域で、韓国がメ
タンハイドレートを2年後にも取り出そうとしているのに、こうした
事実を全く報道しない日本のマスコミ、こうした事実を全く問題
にしない日本の政府に対する怒りを、改めて感じました。
また、日本が自前のエネルギー資源を持ち、念願のエネルギー
の自立に向けて大きな可能性が開かれようとしているときに、
そうした一人前の国になることがいけないことではないかと不安
を感じてしまうような奴隷根性が、日本人の中に広がっているこ
とに、深い悲しみも感じました。
自前のエネルギーを持てなかったために、私たちの祖先が死
力を尽くして闘ったことを、日本人は民族の記憶として決して失
ってはならないのではないか、そんな思いを持っています。
一方、こうした事実を学ぶことなく大人になった人たちには直
接的な責任はないとの思いも私の中にはあります。
共産党や社民党を支持している人たちにしても、大半の人たち
は事実を知らないだけであると思います。
彼らも事実を知ることで変わりうると信じて、冷静に事実を見
据えてもらうことが大事なのではないかと思い、そのような思
いからブログを書かせて頂いております。
なかなか筆が進まないので、まだ大した記事数には達して
いないのですが、よろしければ北野先生にもご覧頂けたらと
思っています。↓
http://ameblo.jp/minna4970/
ところで、本日の「アンカー」で、北野様の予言通り、大変希
望の持てるニュースが出てきました。
こちらのブログに掲載されている youtube の動画の「アン
カーC」と「アンカーD」をご覧下さい。
http://ameblo.jp/blogdetox/entry-11276574327.html
●北野から
朝香さんのブログは、本当に面白いですから、是非ご一読
ください。↓
http://ameblo.jp/minna4970/
★編集後記
ここ二週間くらい、生活習慣を変える努力をつづけています。
何でしょうか?
私は、今までず~と、朝の3時~5時に寝るのが常でした。
それを「夜の12時までに寝る」と決めたのです。
なかなか毎日とはいきませんが、それでもだいぶ早寝になりました。
なぜ早寝にしようと決意したかというと、「夜の10~2時にいいホル
モンが出るから、この時間帯は寝てたほうがいい」といわれたから
です。
実感としてわかってたんですよね。
確かに、早く寝ると前日の疲れもふっとんで、頭もさえている。
でも、決意しなければ早く寝れません。
さて、12時前に寝ると、今度は別の問題が起こってきました。
朝の4時には目が覚めてしまうのです。
以前だったら寝るころに目が覚めてしまう。
それで、結構目もパッチリしています。
今思い出したのですが、船井幸雄先生の本にこんなことが書いて
ありました。
100歳以上でなおかつ元気なお年寄りの生活習慣を調査してみた。
すると、みんな酒も飲むし、タバコをすう人も結構いた。
でも、みんなに共通していたのは、「早寝早起きだった」と。
将来は、「10時就寝」を目指します。
RPEジャーナル
北野幸伯
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発行者 北野 幸伯
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