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<菊地容疑者>サリン製造方法など記したノート押収
毎日新聞 6月21日(木)1時9分配信
 地下鉄サリン事件で特別手配され殺人容疑などで逮捕されたオウム真理教(アレフに改称)の元信者、菊地直子容疑者(40)の自宅=相模原市=から、サリンの製造方法などを記したノートが押収されていたことが20日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は菊地容疑者がサリン製造に関わっていたことを示す貴重な証拠とみて、菊地容疑者から詳しく事情を聴く方針。

 警視庁によると、菊地容疑者は「化学班」キャップの土谷正実死刑囚(47)の下で、サリンなどの製造に関与し、薬や実験器具の購入を担当、実験工程などをノートにまとめていたとされる。今回見つかったノートが当時のノートと同一の可能性もあるという。

 菊地容疑者はこれまでの調べに「危険なものを作っているとの認識はあったが、何を作っているのか知らなかった」と供述している。菊地容疑者の自宅からは、このほか教団の教えなどが書かれたメモも見つかっている。【小泉大士、喜浦遊、松本惇】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000002-mai-soci
オウム:菊地容疑者、潜伏先転々…他信者と生活も
毎日新聞 2012年06月04日 20時59分(最終更新 06月05日 00時44分)

菊地直子容疑者が潜伏していた建物=相模原市緑区で2012年6月4日午前9時55分、丸山博撮影
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 17年に及ぶ逃亡生活の間、菊地直子容疑者(40)は捜査の網をかいくぐりながら、潜伏先を次々と変えていた。東京都八王子市、千葉県市川市、名古屋市、京都市……。逃走先で浮かび上がるのは他の信者との結びつきの強さ。警視庁は教団からの支援の有無を詳しく調べる。
 犯人蔵匿容疑で逮捕された高橋寛人容疑者(41)と同居していた東京都町田市内のアパート。家賃7万5000円で、高橋容疑者が「神(じん)寛人」との偽名で契約していた。2人の知人という会社社長の女性は「洗濯物はいつも干しておらず、生活感のない家だった」と振り返る。
 川崎市幸区の3階建てマンションには約10年前、高橋克也容疑者(54)とみられる男が「サクライシンヤ」と名乗って入居。2DKで家賃は約10万円だった。マンション住人の男性(40)によると、数年後から女性が出入りするようになった。この女性は「新たに公開された菊地容疑者の写真にそっくり」と証言する。ここ数年は女性の姿が見えなくなり、男も昨年末にマンションを退去した。男は無断でドアのカギを取り換えたこともあった。
捜査関係者によると、菊地容疑者は95年3月、強制捜査が近づいたとして「林泰男死刑囚(54)らと逃げた」と供述。その後、八王子市内に井上嘉浩死刑囚(42)らと潜伏した。同6月には市川市内のアパートで再び林死刑囚と一緒にいたことが確認されている。
 その後、名古屋市や京都市などのアパートを転々としながら逃亡を続け、同年9月には岩手県の消印で「心配しないで」と書いた手紙を教団に送っていたという。
 埼玉県所沢市内のマンションに96年11月ごろまで潜伏し、その後、菊地容疑者は克也容疑者と行動を共にする。「新横浜や川崎のホテルを2人で転々とした後、川崎駅周辺で二つのアパートを借りた」。しかし、菊地容疑者はそのころ克也容疑者とも別れ、入れ替わるように寛人容疑者と交際をスタートさせる。
 06年からは町田市で同居を始め、介護関係の仕事をしながら、10年末に2人で相模原市内の民家へ転居した。地域社会に溶け込みながら特別手配者としての身分を隠す生活。この間、菊地容疑者は何度もプロポーズされたが「菊地直子だから結婚できない」と断り続けたという。今月3日夜、逃亡生活は突然終わりを迎えた。
警視庁は、菊地容疑者が複数の信者と接触しながら逃走を続けていたことから、最近も定期的に信者らと会っていた可能性もあるとみて調べている。
 一方、菊地容疑者は「寛人容疑者と愛し合うようになり、生活を変えたくなかった」と出頭しなかった理由を説明しているという。【浅野翔太郎、小林利光】http://mainichi.jp/select/news/20120605k0000m040064000c.html
特集ワイド:オウム事件・気になる点 指名手配写真は有効?/なぜペットはウサギ?/懸賞金は誰のもの?/なりすましは簡単?
毎日新聞 2012年06月18日 東京夕刊
 地下鉄サリン事件などで特別手配されていたオウム真理教の元信者3人のうち、最後まで逃亡していた高橋克也容疑者(54)が逮捕された。1月の平田信被告(47)、6月3日の菊地直子容疑者(40)らに続く逮捕。17年間もの彼らの逃亡生活は終わったが、気になる点が残っている。【宮田哲、瀬尾忠義】
 ◇指名手配写真は有効?
 元信者3人の逮捕直後の容姿や印象は、手配写真と大きく違う。警察内部からも「手配写真がミスリードした」可能性が指摘される。
 「固定観念を植え付け、捜査の妨げになったのではないか」と言うのは、犯罪心理学に詳しい臨床心理士の矢幡洋氏。「人間は実は顔の記憶があいまい。話し方や歩き方などを記憶して識別している。写真だけで手配犯を見つけ出すのは困難。動画を携帯端末に配信するなどの新たな方法を考えるべきだ」と提案する。
 捜査が長期化すれば加齢に伴う変化は免れない。対策はあるのか。小宮信夫・立正大教授(犯罪学)は「骨格は変わらないから、米国ではコンピューターが年を取った想像写真を作成している。この手法を進めるべきだ」と主張。「髪が薄くなった、太ったと多様な写真を公表する。誤通報は増えるだろうが、重要な情報も入りやすくなる」。一方「整形を繰り返されたりしたら余計に混乱する」(矢幡氏)というリスクもある。
美容整形「高須クリニック」の高須幹弥・名古屋院長は「入院が必要で、費用も高額。定期的に警察とも情報交換している」と手配犯が顔全体を整形するのは困難だと指摘する。高橋容疑者の写真はふっくらしているように見えるが「顔の輪郭は変わっていない。あごを上げて撮影したので下ぶくれに見えるのでは」。菊地容疑者、平田被告の変貌も「加齢によるものではないか」と推測する。
 ◇なぜペットはウサギだったのか?
 潜伏生活を続けた平田被告と菊地容疑者の共通項は、ウサギの飼育だ。平田被告が飼っていたウサギの名前は「月」。出頭理由の一つに、ウサギの死(昨年8月)を挙げ、火葬した遺骨も持っていた。
 ウサギの飼育は、最近人気だ。東京都港区内の動物病院の医師は「ウサギは騒がず、犬のように散歩もいらないので、人目を避けて暮らす際のペットにはいい。やさしい姿をしており、心の慰めになったのではないか」と話す。
 一方、宗教学者の島田裕巳氏は「オウムが信仰体系の核としてきた仏教に関係しているのだろう」と推測する。根拠は、仏教の聖典に出てくる説話だ。力尽きそうな老人を助けるため、ウサギは自ら火の中に飛び込んで食料になった。実は、老人は帝釈天(たいしゃくてん)でその行為に報いるために、ウサギを月に昇らせた--。漫画家の故手塚治虫氏の作品「ブッダ」にも登場する話で、島田氏は「仏教に興味を持った平田被告、菊地容疑者はきっと知っているはず。2人が松本智津夫死刑囚に今も帰依しているかどうかは分からないが、仏教への信仰心は簡単に捨て切れなかったのではないか」と解説する。
 さらに「鳴きもせず、散歩もしないウサギの姿と、命じられた犯行によって逃亡生活を続けたことで自己表現ができず、とらわれの身になっている自らの立場を重ね合わせたのではないか」とも。せつない情景が浮かび上がる。
 ◇懸賞金は誰のもの?
 高橋容疑者の逮捕のきっかけは、漫画喫茶の店員による「似た男がいる」の一言だった。「2日前に店に入っていった」という別の通報で、警察官が同店を訪れた際のことだ。菊地容疑者も市民の通報で逮捕された。両容疑者にはそれぞれ1000万円の懸賞金がかけられており、誰に支払われるか気になるところだ。
 懸賞金には被害者家族らが出す私的懸賞金と、公的懸賞金(捜査特別報奨金)がある。両容疑者の場合は警視庁OB組織による私的200万円と、公的800万円。私的は「逮捕に最も寄与した情報提供者」に、公的は「寄与の度合いに応じて分割して」支払われる。
高橋容疑者の懸賞金について、小宮教授は「漫画喫茶の店員は自発的に発言したと確認できれば支払われる可能性はある。以前に通報した人がいるなら、寄与の度合いを検討するだろう」と話す。
 菊地容疑者の情報提供者は、同居人の親族だった可能性が報じられている。公的懸賞金は要綱で支払わないケース(除外事由)を「警察職員の親族」などとしているが、容疑者の親族や、容疑者の同居人の親族はどうか。警察庁は「一律に支払い対象から排除するものではない」という。また「警察に連絡したが取り合ってもらえなかった」と話す女性もいるが、小宮さんは「懸賞金は検挙に協力してくれた人へのお礼。対象となるのは難しいのでは」とみる。
 ◇なりすましは簡単なのか?
 高橋容疑者は勤務先などに、本人確認書類として実在する男性の住民票を提出していた。菊地容疑者も、他人の住民票を取得した疑いがある。
 多くの自治体で、住民票の交付申請時に、身分証明書が必要になったのは05年の総務省の通知以降。08年の住民基本台帳法改正で法的に義務づけられた。それ以前は住所、氏名、ふりがななどが他人の住所などを知る手口として、逮捕信者の供述から浮かぶのが「盗み見」だ。林泰男死刑囚(54)と逃亡した女は「市役所のごみ箱から書き損じを拾ったり、隣をのぞいたりした」。96年秋まで埼玉県内で菊地容疑者らと潜伏した男は、職業安定所で他人の求職票の記入を見て、住民票を異動させたうえ、転入先で健康保険証を取得。この方法は菊地容疑者に伝えたという。
 東京都内の探偵社でつくる都調査業協会の小舩井芳夫副会長によると「盗み見されている人は、記入に集中しているから意外と気付かれない」という。「就職時に住民票が必要なしっかりした会社に入れば隠れみのになる」と逃亡者のメリットを説明する。
 一方、住民票を不正取得されてなりすまされた側は「直ちには気づかないのではないか」と行政関係者は話す。「例えばなりすました人が勝手に転出届を出し、その後、被害者が交付手続きに来て住民登録がないことに気づくようなことがないと分かりにくい」という。
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合えば交付されていた。

http://mainichi.jp/feature/news/20120618dde012040037000c.html