中国、北朝鮮にミサイル発射台車両輸出 安保理決議違反
中国、北朝鮮にミサイル発射台車両輸出 安保理決議違反
配信元:
2012/06/13 11:38更新
北朝鮮の4月の閲兵式(軍事パレード)で公開された新型弾道ミサイルを搭載した発射台車両は、中国国防省系列の企業が昨年8月に北朝鮮に輸出したものであることが13日、分かった。日本政府は昨年10月に把握。米国、韓国とも情報を共有したが、公表していなかった。北朝鮮に対する発射台車両の輸出は、弾道ミサイル関連物資の輸出を禁じた国連安全保障理事会決議に違反する。
外務省幹部は13日午前、日本政府が情報を把握し、米韓両国に伝えた事実を認めた上で、「ただちに安保理決議違反とはいえないと判断した。トラックを輸出しても北朝鮮が改造した可能性もある」と語った。
中国が輸出したのは国有企業「中国航天科工集団」の子会社「湖北三江航天万山特殊車両」が開発した特殊車両「WS51200」4両。4月15日に行われた北朝鮮の軍事パレードの4日後には、パネッタ米国防長官が下院軍事委員会の公聴会で「中国の協力があったと確信している」と証言。中国政府は「大量破壊兵器とその運搬手段の拡散に断固として反対している」と否定していた。
弾道ミサイル物資の対北輸出は2009年の国連安保理決議1874号に違反しており、国連安保理の北朝鮮制裁委員会専門家パネルも調査を始めている。
関連記事
北朝鮮の弾道ミサイル発射台付き車両、…
軍事パレードのミサイル発射台は中国製…
記事本文の続き 玄葉光一郎外相は同日午前の参院予算委員会で「この件はインテリジェンスに関する話だから事実かどうかは申し上げられない」と述べるにとどめた。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/568531/
配信元:
2012/06/13 11:38更新
北朝鮮の4月の閲兵式(軍事パレード)で公開された新型弾道ミサイルを搭載した発射台車両は、中国国防省系列の企業が昨年8月に北朝鮮に輸出したものであることが13日、分かった。日本政府は昨年10月に把握。米国、韓国とも情報を共有したが、公表していなかった。北朝鮮に対する発射台車両の輸出は、弾道ミサイル関連物資の輸出を禁じた国連安全保障理事会決議に違反する。
外務省幹部は13日午前、日本政府が情報を把握し、米韓両国に伝えた事実を認めた上で、「ただちに安保理決議違反とはいえないと判断した。トラックを輸出しても北朝鮮が改造した可能性もある」と語った。
中国が輸出したのは国有企業「中国航天科工集団」の子会社「湖北三江航天万山特殊車両」が開発した特殊車両「WS51200」4両。4月15日に行われた北朝鮮の軍事パレードの4日後には、パネッタ米国防長官が下院軍事委員会の公聴会で「中国の協力があったと確信している」と証言。中国政府は「大量破壊兵器とその運搬手段の拡散に断固として反対している」と否定していた。
弾道ミサイル物資の対北輸出は2009年の国連安保理決議1874号に違反しており、国連安保理の北朝鮮制裁委員会専門家パネルも調査を始めている。
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北朝鮮の弾道ミサイル発射台付き車両、…
軍事パレードのミサイル発射台は中国製…
記事本文の続き 玄葉光一郎外相は同日午前の参院予算委員会で「この件はインテリジェンスに関する話だから事実かどうかは申し上げられない」と述べるにとどめた。http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/diplomacy/568531/
中国とはいかなる国なのか、本質をぐさりと抉り出した傑作
これほど簡潔明瞭な中国人論はなかった
♪
黄文雄『中国と中国人は、この「五」文字で理解できる』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「詐」「盗」「争」「私」「汚」の五文字で中国のすべてが象徴され、
集約される。
対して日本はと言えば「和」「公」「浄」「誠」「施」の五文字が中枢
の性格である。要するに日本人と中国人は「地球人」と「宇宙人」の差
異がある。「天下為公」と孫文は言ったが、中国人は実践するのは「天
下為私」だ。
敬天愛人ではなく、「敬金愛私」だ。
つまり中国および中国人は日本人の発想の逆さまで考えれば、まったく
理解できるのである。
嗚呼、それにしても、なんと簡潔明瞭な中国論だろうか。
著者の黄先生については、もはや一言の解説も不要だろう。歴史家だが
民俗学、語学などに通暁し、博学にして、かつ適切な漢字の語彙を駆使
して適切で濃厚な評論を展開されるので、ますます分かりやすい。
以下、本書の要点を列挙する。
――中国の歴史は改竄の歴史である。「司馬遷の『史記』をはじめとす
る『正史』(二十五史)も、『詐』であるといえる。つまり歴史の捏造
が一貫しておこなわれており、擬史も多い」(17p)
(なら、魏志の倭人伝もさしずめ「擬史の倭人」)
――「『無官不貪』。つまり汚職しない役人はいない」、「中国人はカ
ネにかかわる限り、死命を賭ける民族だ。『神様でさえカネで買える』
という俗諺もある」(41p)
(葬儀の棺桶にも偽札を大量に入れる風習がありますからね)
――「『匪賊国家』の中国が日本について特に注目したのは、『匪賊が
いない』ということで、『魏志倭人伝』にも「盗切せず」、『随書』
「東夷伝」にも「盗賊すくなし」と特記している」、それほどに「中国
は世界史的にも人類史的にも匪賊社会、土匪社会そのものであるのに対
して、日本はその正反対」(54-55p)
(他人様のものはオレのもの、オレのものはオレのもの、ってわけです
ね)
――「辛亥革命以前の、立憲維新派と革命派の両勢力の構造分析をして
みると、立憲派はたいてい伝統的エリートで、それを支えているのが新
軍であった。そして孫文ら革命派は章丙麟のようなエリートもいたもの
の、大方は『緑林(匪賊)』と『幇会』(チャイニ―ズ・マフィア)が
主要な構成メンバー(中略)、白元帥配下の徒党は総勢17万人にのぼり、
袁世凱総統は手勢を率いてやっと平定した』(57p)。
(なるほど、孫文も匪賊の力を借りていたんだ)
▼権力の市場化の実態は官支配経済
――「共産革命の前衛が農民を利用して、地主から土地、国富まで取り
上げ、その子弟たち(権貴)は改革開放を利用して、人民から土地を取
り上げ、土地転がしをして国富を収奪する(中略)、役人は汚職によっ
て国富を私富に換えていく。すべてが超経済的あるいは脱経済的な方法
で国富がしぼり取られていくのである。権力から銭力を生み出す。それ
が現在中国人がいう『権銭弁証法』である」(95p)
(何清漣女史が言った『権力の市場化』ですね)。
――「中国市場の政治改革は『変法』と言われるが、秦の商央変法以外
には成功した例は殆ど無い。開祖が決めた『祖法』を変えることは、そ
れほど難しいのだ。王モウや王安石、光緒帝の戊戌変法もその一例で、
それが政争の焦点となり犠牲も夥しい」(141p)
(康有為もほかのインテリも戊戌変法失敗後、さっと日本へ亡命した。
毛沢東の祖法をかえないで、しかし看板で毛沢東万歳、やったことは改
革開放というトウ小平は、歴史の教訓に学んだのでしょう)。
――「官になったら金が集まり財がたまる。明の沈万三のように、その
富が国富に匹敵するほどであったために帝の逆鱗に触れ、国の脅威になっ
たからと誅殺されてしまう。いくら財があっても、軍や権力がなかった
ら逆に身を滅ぼすことになる。だから商よりも官のほうが儲かる(中略)。
中国経済は近代経済や近代経営学とは無縁」(177p)
(共産党に挨拶がなく賄賂・献金もなく、党に保護者のいない民間人で
巨富を築いた蘇寧電器(ラオックス買収の大手)の黄光裕社長はインサ
イダー取引で拘束され、中国版『フォーブス』の高位に入った女性実業
家、呉英は運転資金の返済が一時遅れただけで死刑判決。その後、温首
相の同情発言で猶予)。
じつに分かりやすい中国及び中国人論でした。
これほど簡潔明瞭な中国人論はなかった
♪
黄文雄『中国と中国人は、この「五」文字で理解できる』(ワック)
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
「詐」「盗」「争」「私」「汚」の五文字で中国のすべてが象徴され、
集約される。
対して日本はと言えば「和」「公」「浄」「誠」「施」の五文字が中枢
の性格である。要するに日本人と中国人は「地球人」と「宇宙人」の差
異がある。「天下為公」と孫文は言ったが、中国人は実践するのは「天
下為私」だ。
敬天愛人ではなく、「敬金愛私」だ。
つまり中国および中国人は日本人の発想の逆さまで考えれば、まったく
理解できるのである。
嗚呼、それにしても、なんと簡潔明瞭な中国論だろうか。
著者の黄先生については、もはや一言の解説も不要だろう。歴史家だが
民俗学、語学などに通暁し、博学にして、かつ適切な漢字の語彙を駆使
して適切で濃厚な評論を展開されるので、ますます分かりやすい。
以下、本書の要点を列挙する。
――中国の歴史は改竄の歴史である。「司馬遷の『史記』をはじめとす
る『正史』(二十五史)も、『詐』であるといえる。つまり歴史の捏造
が一貫しておこなわれており、擬史も多い」(17p)
(なら、魏志の倭人伝もさしずめ「擬史の倭人」)
――「『無官不貪』。つまり汚職しない役人はいない」、「中国人はカ
ネにかかわる限り、死命を賭ける民族だ。『神様でさえカネで買える』
という俗諺もある」(41p)
(葬儀の棺桶にも偽札を大量に入れる風習がありますからね)
――「『匪賊国家』の中国が日本について特に注目したのは、『匪賊が
いない』ということで、『魏志倭人伝』にも「盗切せず」、『随書』
「東夷伝」にも「盗賊すくなし」と特記している」、それほどに「中国
は世界史的にも人類史的にも匪賊社会、土匪社会そのものであるのに対
して、日本はその正反対」(54-55p)
(他人様のものはオレのもの、オレのものはオレのもの、ってわけです
ね)
――「辛亥革命以前の、立憲維新派と革命派の両勢力の構造分析をして
みると、立憲派はたいてい伝統的エリートで、それを支えているのが新
軍であった。そして孫文ら革命派は章丙麟のようなエリートもいたもの
の、大方は『緑林(匪賊)』と『幇会』(チャイニ―ズ・マフィア)が
主要な構成メンバー(中略)、白元帥配下の徒党は総勢17万人にのぼり、
袁世凱総統は手勢を率いてやっと平定した』(57p)。
(なるほど、孫文も匪賊の力を借りていたんだ)
▼権力の市場化の実態は官支配経済
――「共産革命の前衛が農民を利用して、地主から土地、国富まで取り
上げ、その子弟たち(権貴)は改革開放を利用して、人民から土地を取
り上げ、土地転がしをして国富を収奪する(中略)、役人は汚職によっ
て国富を私富に換えていく。すべてが超経済的あるいは脱経済的な方法
で国富がしぼり取られていくのである。権力から銭力を生み出す。それ
が現在中国人がいう『権銭弁証法』である」(95p)
(何清漣女史が言った『権力の市場化』ですね)。
――「中国市場の政治改革は『変法』と言われるが、秦の商央変法以外
には成功した例は殆ど無い。開祖が決めた『祖法』を変えることは、そ
れほど難しいのだ。王モウや王安石、光緒帝の戊戌変法もその一例で、
それが政争の焦点となり犠牲も夥しい」(141p)
(康有為もほかのインテリも戊戌変法失敗後、さっと日本へ亡命した。
毛沢東の祖法をかえないで、しかし看板で毛沢東万歳、やったことは改
革開放というトウ小平は、歴史の教訓に学んだのでしょう)。
――「官になったら金が集まり財がたまる。明の沈万三のように、その
富が国富に匹敵するほどであったために帝の逆鱗に触れ、国の脅威になっ
たからと誅殺されてしまう。いくら財があっても、軍や権力がなかった
ら逆に身を滅ぼすことになる。だから商よりも官のほうが儲かる(中略)。
中国経済は近代経済や近代経営学とは無縁」(177p)
(共産党に挨拶がなく賄賂・献金もなく、党に保護者のいない民間人で
巨富を築いた蘇寧電器(ラオックス買収の大手)の黄光裕社長はインサ
イダー取引で拘束され、中国版『フォーブス』の高位に入った女性実業
家、呉英は運転資金の返済が一時遅れただけで死刑判決。その後、温首
相の同情発言で猶予)。
じつに分かりやすい中国及び中国人論でした。