寒流を好むカタクチイワシが海面からより深く潜ったため、ペルー:北部の海岸でペリカンとイルカ大量死
毎日新聞 2012年05月14日 10時40分(最終更新 05月14日 10時58分)
【メキシコ市・國枝すみれ】南米ペルー北部の海岸に、ペリカンとイルカが大量に打ち上げられているのが見つかった。
AP通信によると、北部の海岸で4月にペリカン約4450羽が死んだ。また2月~4月中旬にかけ、約900頭のイルカの死骸が打ち上げられた。
ペリカンは餓死したと推測されている。海水の温度が例年より6度も高く、寒流を好むカタクチイワシが海面からより深く潜ったため、エサをとれなかったとみられる。ペリカンの大量死は、エルニーニョ現象で海水の温度が上がった82~83年、97~98年にも発生している。
一方、イルカの死因は赤潮、ウイルス性伝染病などさまざまな説がある。海洋生物保護団体は「ペルー北部で2月から4月まで行われた海底油田の試掘の音が海中で大音響となり、大量死を招いた」と主張している。
2012年05月24日 15時00分
[リマ 23日 ロイター] ペルー政府は23日、北部の海岸で少なくとも877頭のイルカが死んでいるのが発見されたことについて、イルカの死因は人間の活動によるものではないと発表した。
国が運営するペルー海洋研究所は、イルカの死が自然要因によるものだと指摘。餌の不足や漁業、重金属汚染、ウイルス感染などによって引き起こされたものではないとした。また、石油会社による探査活動とイルカの死を関連付ける決定的な証拠は見つからなかったと発表した。
一方で同研究所は、異常に高い表面水温や藻の繁殖がイルカの大量死につながった可能性があると指摘し、さらなる調査が必要だとした。
同国の海岸ではイルカ以外にも、死んだペリカンが打ち上げられており、過去数週間で5000羽が見つかっている。表面水温の上昇を受け、ペリカンの餌となるアンチョビが海の下方部に移動し、ペリカンがそこまで到達できずに餓死したとみられている。
http://mainichi.jp/feature/news/20120524reu00m030007000c.html?inb=yt
毎日新聞 6月5日(火)15時58分配信
千葉県いすみ市の大原漁港で3日午後、大量のイワシ(片口イワシ)が漁港内に入り込み、4日朝にほとんど死んだ状態になって発見された。漁業関係者から連絡を受けて市農林水産課の職員が3日午後7時ごろ港に到着し確認したところ、イワシの群れは湾内奥の船上げ場まで進入しており、関係者は「港にこんなに大量なイワシが入り込んだのは初めて」と驚いている。
漁業関係者によると、イワシは総量約200トンにも上るという。4日朝から市や水産加工業者らが死んだ大量のイワシを引き上げたが、まだ海中にも残っているため、5日も引き上げ作業を行う予定だ。イワシは酸欠状態で死んだとみられる。
鴨川市の水族館「鴨川シーワールド」は「今の時期、イワシは大きな群れで房総半島の沖合を回遊しており、外敵のクジラに追われて沿岸まできたのではないか」と話している。【吉村建二】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120605-00000003-maiall-soci
行政ファイル:御坊、日高の川で魚が大量死 /和歌山
毎日新聞 2012年04月17日 地方版
県は16日、御坊市湯川町の東裏川から、その支流の日高町荊木の森後川の約2キロにかけてウナギ、フナなど約65匹が死んでいるのが見つかったと発表した。県環境管理課によると、15日に住民が発見して県に通報した。10日にも東裏川で約120匹の死骸が発見されており原因を調べている。
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20120417ddlk30040383000c.html?inb=yt
フナ:大量死、疾病の可能性--鳥取・湖山池 /鳥取
毎日新聞 2012年05月03日 地方版
県は2日、鳥取市の湖山池で約2000匹のフナ(約710キロ)が大量死していたと発表した。フナ以外の魚の死亡は確認されておらず、フナに特有の疾病の可能性が高いと見られるという。
4月下旬ごろから同池周辺で死んだフナが目立つようになり、同月28日に県と鳥取市が現地確認。原因菌の遺伝子検査に着手したが、2年前に同池でフナが大量死した際に原因になった「運動性エロモナス症」の病原菌は検出されなかった。1日に同市や県の職員約40人がフナを回収し、焼却処分したところ、2日現在、新たな死魚は見つかっていないという。原因が判明していないことなどから、当面は池周辺を県職員らがパトロールする。
湖山池は先月、高塩分化を目指し、海とつながる水門を開放しているが、水質の環境モニタリングを継続的に実施していることや、フナだけが死んでいることなどから、県は高塩分化が原因ではないと判断している。【田中将隆】
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20120503ddlk31040596000c.html?inb=yt
宍道湖保全協:シジミ激減、解明へ 県と研究者協力 /島根
毎日新聞 2012年04月24日 地方版
宍道湖の環境について検討する「宍道湖保全再生協議会」(座長、山室真澄・東京大大学院教授)が23日、松江市で開かれた。全国一を誇るシジミの漁獲量が近年激減していることが報告され、大学の研究者や環境系NPO関係者ら汽水湖に精通する専門家が原因解明を進める。
協議会では、県水産技術センターの担当者が、宍道湖のシジミの状況について発表。稚貝が06年以降減少傾向にあることや、80年代と比較して大型貝の割合が減少していることを説明した。ここ数年、宍道湖ではアオコが大量に発生。秋から春にかけてシジミが大量に死ぬ現象が続いていることも報告された。
各研究者と県水産技術センターはデータを共有して研究し、今年10月に2回目の会合を開き、研究の進み具合を報告する予定にしている。県水産課は「問題解決につながる成果を数年かけてまとめられるようにしたい」としている。【曽根田和久】
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20120424ddlk32040593000c.html?inb=yt