どんなにいいものでも、体に合わない人もいるということか
細胞まで若返る?最強に素晴らしい「抗酸化物質」が判明
2011/09/17 18:00 by 美レンジャー編集部 | ライフスタイル
以前、『実は「地中海料理」を食べ続けると15年寿命が延びる!?』で地中海ダイエットには『抗酸化物質』があるので体にいい、ということをお伝えしました。
抗酸化物質が含まれている食べ物は他に、メロンなどがあります。この物質はパワフルな老化防止ツールなのですが、実は酸化物質と戦うと燃え尽きてしまうため、いまひとつ効果的に作用しないものも多いのです。
しかし、酸化物質と戦っても効力を失わない抗酸化物質がひとつだけあります。「それはALA(アルファリポ酸)です」と指摘するのは、カリフォルニア大学上席研究員のレスター・パッカー氏。
アメリカの健康ニュースサイトTotal Health Breakthroughsから、レスター・パッカー氏と、著名ダイエット指導者で、管理栄養士のジョニー・ボウデン博士の調査結果に基づいたALAの効果についてお伝えします。
調査によると抗酸化物質が肝臓を守り、脳の力を発揮させ、血糖値のバランスをとることが判明しました。抗酸化物質は、細胞とDNAを活性酸素のダメージである過酸化から守ります。
過酸化は、がんやアルツハイマー病といったあらゆる変性疾患の原因になります。過酸化は細胞レベルでの老化を引き起こすので、抗酸化物質が必要とされるのですね。
抗酸化物質には、ビタミンCのような水溶性のものもあれば、ビタミンEのような脂溶性のものもあります。しかし、ALA(アルファリポ酸)は水にも油にも溶けることが出来るスグレモノ。
つまり“細胞内から細胞の外まで”体内のどこにでも浸透できるのです。
通常、抗酸化物質は活性酸素をかたづけると、過酸化のダメージにやられて燃え尽きてしまいます。しかし、ALAは抗酸化物質に休息する場を提供し、活性酸素との戦いのために、エネルギーを補給することをします。
ボウデン博士によるとALAが、ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10を再生させるというわけです。
また、サプリメントや食べ物で補うのが難しい抗酸化物質に、グルタチオンという物質があります。身体に不可欠の抗酸化物質で、減少すると発がんの恐れがあるものなのですが、「ALAは、体内でのグルタチオンの生成に一役かっている」とボウデン博士は指摘します。
これらの特徴から、ALAは脳のように過酸化のダメージを受けやすい場所に必要です。ラットにALAを含んだ食事を与える実験では、2週間という短期間で老化防止効果が出たとの調査があります。
そして、日焼けのダメージ補修が可能なALAは、スキンケアにもよく使われています。ALAは肌の内部にあるコラーゲンを保護して、しわを防ぎます。
ALAは、日本国内では医薬品の成分としてのみ取り扱われていたのですが、2004年から一般のサプリメントに配合してよい成分となっています。
ALAは、食べ物にも含まれているのですが、微量なので食事で補うのが難しいとのこと。ボウデン博士は「40歳を超えたら、基本的な細胞プロテクトとして40mg配合のサプリメントを勧めます」とサプリメントからの摂取を勧めています。
いかがでしたか? もともと自分が抗酸化物質の上に、他の抗酸化物質の再生まで出来るALAは、二重の意味でスグレモノですね!
抗酸化物質をたっぷり摂取して、細胞レベルのアンチエイジングを達成してくださいね!
【参考】
※ Super Antioxidant Defies Aging Process | Natural Health
α-http://www.biranger.jp/archives/22105
リポ酸に関するQ&A
α-リポ酸に関するQ&A
厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課新開発食品保健対策室
問1.α-リポ酸(チオクト酸)とは何ですか?
α-リポ酸はチオクト酸(Thioctic acid)とも呼ばれる物質で、牛・豚の肝臓、心臓、腎臓に含まれており、また、ほうれん草、トマト、ブロッコリーなどにも含まれています。
ただし、その量は多くなく、動物由来食品で1kgあたり1mg程度といわれています。
文献によってはα-リポ酸をビタミンと記載しているものもありますが、α-リポ酸はビタミンではなく、ビタミン様物質として扱われています。
問2.α-リポ酸の摂取により低血糖状態になるとどのような症状が出るのですか。
α-リポ酸を特定の遺伝的素因を持った方が摂取した場合、インスリン自己免疫症候群を引き起こし、低血糖状態になるといわれています。具体的な症状としては、冷や汗、手足の震え等の症状が報告されています。
ただし、この特定の遺伝的素因を持った方全てにインスリン自己免疫症候群が発症するかどうかは現在のところわかっていません。
問3.インスリン自己免疫症候群(IAS)とはどのような病気ですか?
インスリン自己免疫症候群(IAS)は、低血糖発作を起こす疾患で、特定の遺伝的素因を有する方が、SH基を持った薬剤の投与を受けることとの関連が指摘されています。1970年に平田らによって初めて報告されてから約40年間で300例程度報告されているようです。その多くは東アジア、特に日本において報告されており、これはIASの発症に関係していると考えられているHLAの型(HLA-DRB1*0406)を持つ日本人が欧米人より多いためと考えられています。
問4.α-リポ酸を食べて、体調を崩した場合はどうすればよいですか?
問2のような症状が出た場合には、速やかに摂取を中止し、医師の診察を受けてください。また、その際には、α-リポ酸を含有した健康食品を摂取していた旨をお伝えください。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/alipoic-qa.html