ロシア政治経済ジャーナル | 日本のお姉さん

ロシア政治経済ジャーナル

友人の会社はチュウゴクで商品を生産しているけど

円高を持ってしても利益を出すことが難しくなっているそうです。

チュウゴクがどんどんいろんなモノの値上げを要求してくるので

利益がどんどん薄くなり日本で作るのとほとんど変わらなくなっているのに

不良品はあいかわらずどんどん出ていて

対応に大変なのだそうです。

どれだけ口をすっぱくして説明して指導してもミスが出る。

仕事がいいかげんでないチュウゴク人もいますが、

いいかげんな仕事をするチュウゴク人があまりにも多いので

大変なんだそうです。仕事がいい加減でもどんどん材料や

給料の値上げを要求してくるのだそうです。


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ロシア政治経済ジャーナル No.828 2012/4/30
★中国、「世界の工場」の終わりはいつ?
全世界のRPE読者の皆さま、こんにちは!
北野です。
今回は、中国のお話です。

日本人は「中国崩壊論」が大好き。

一番盛り上がったのは、「08年のオリンピック、10年の万博後バ
ブルがはじけ、中国経済どころか体制まで崩壊する」という説。


しかし、皆さんご存知のように、RPEは05年発売の「ボロボロに
なった覇権国家」の中で、


「08~10年にかけて中国ではバブルが崩壊するが、立ち直りは
はやい」


と書きました。

結果はどうだったか皆さんご存知です。

08年からはじまった「100年に1度の大不況」。

その中でも中国は、08年も09年も9%以上成長しつづけました。


なぜ私は、「中国は立ち直りがはやい」ことがわかったのか?

「国家ライフサイクル」で見ると、危機が起こった08年中国は、
「成長期半ば」だった。

だから、「立ち直りがはやい」といったのです。


ライフサイクルで見ると、中国は日本より30年遅れています。

1960年代、日本は「安かろう悪かろう」で躍進。

30年後の1990年代、中国は「安かろう悪かろう」で躍進。


1970年代、日本は「安くて質のいい製品」で「世界の工場」に。

30年後の2000年代、中国は「世界の工場」に。


1980年代、日本の最盛期、一人がち。

2010年代、中国の最盛期、一人がち????


1990年代、一転「暗黒の20年」に突入。

2020年代、一転「暗黒の20年」に突入????


まあ、ざっくり書けばこうなります。

長くなるので詳細は省きますが、詳しく知りたい方は、


●プーチン最後の聖戦(→ http://tinyurl.com/8y5mya3 )


をご一読ください。


▼国家ライフサイクルの法則


もう少し、「国家ライフサイクル」についてみてみましょう。


・混乱期(前の体制からの移行期)

国全体が荒れています。

日本人なら、幕末から明治維新のはじめまでといえばイメージしや
すいでしょうか?

いまなら、アフガニスタン、エジプト、シリアなんかは混乱期でしょう。



・成長期

混乱期が終わる最大の条件は、「政治の安定」です。

それと「正しい経済政策が行われること」。

これで成長がはじまります。

その際、別に「民主主義」とか「独裁」とか政治体制は問題にされ
ないのですね。

たとえば、中国は「共産党一党独裁国家」です。

ロシアだって、「プーチンの独裁だ!」と非難されている。

カザフだってそう。

しかし、経済は急成長をつづけてきました。


「政治の安定」

「正しい経済政策」


これがあれば、「混乱期」が終わり、「成長期」に乗れます。

そして、成長期前半に経済を支える最大のパワーは、



「人件費の安さ」



なのです。

なぜ1960年代、日本製品が「安かろう悪かろう」といわれながら
欧米市場に食い込んでいったのか?

安かったからです。


なぜ1990年代、中国製品が「安かろう悪かろう」といわれながら
日欧米市場に食い込んでいったのか?

安かったからです。


なぜ製品が安いのか?

そう「人件費が安い」からです。


(ロシアのような資源国家の場合、人件費は高くても、オイルマネー
の流入で成長することもある。が、例外扱い)



・成熟期

強さは弱さに転化します。

「人件費の安さ」で急成長をつづけてきた「成長期」国家。

ところが、成長をつづければ「人件費」は高くなっていく。

それで、「安い製品」がつくれなくなっていきます。

すると、他のもっと「人件費」が安い国からの製品におされるように
なってくる。

で、企業はどうするか?

人件費が高くなった母国を捨て、人件費の安い他国に生産拠点を
移していく。

いわゆる「空洞化現象」が起こってくる。

他国に生産拠点を移した企業は、他国人を雇い、他国に税金を払
うため、母国への貢献度は減っていきます。


国は一般的にどうするか?

なんとか経済成長をつづけようと、財政出動を繰り返し、「財政赤
字」を蓄積させていきます。



私は何がいいたいのか。

「人件費の安さ」「人件費の高さ」に抵抗できる国なんて存在しな
いのです。

(いや、細かく見ると、それを超越しているスイスのような国もある
が・・・。
あるいは、資源大国も。)


アメリカ、40年代50年代は、「一人がち」だった。

ところが60年代になると、日本製品におされはじめた。


80年代、日本は「NO1」だった。

ところが90年代になると中国製品におされはじめた。


結局、国は「人件費によって栄え」「人件費によって滅びる」とい
える。

中国だって同じこと。

なんやかんやいっても中国成功の秘密は、


・人件費の安さで外国企業をよびこんだ
・安い製品で世界市場を席巻した


ことにあります。

だから、人件費が高くなれば、あっさり崩れ去る運命にあるのです。
▼既にはじまっている「崩壊」のプロセス


私は、「中国は08~10年、危機に陥るが、立ち直りははやい」と7
年前から書いてきました。

で、今はどうなのでしょうか?

国家ライフサイクルでいうと、中国は2008~10年に「成長期後半」
に入りました。

私の読みが正確であれば、2018~2020年にかけて、日本の「バ
ブル崩壊」に匹敵する事件が起こると予想できます。


「・・・・・・・・なんだ結構先だな」


と思われたでしょう?

しかし、夏の終わりに秋がはじまっているように、秋の終わりに
冬の兆しが見えるように、

「中国経済崩壊」の兆しは散見されるようになっているのです。

たとえば、こんな記事を見てみましょう。



<中国「世界の工場」終焉か? 日本や米国企業の撤退・縮小進む

J-CASTニュース 4月28日(土)18時24分配信

 「世界の工場」とされた中国から企業の撤退や事業縮小が始まっ
ている。

背景にあるのは人件費の高騰が大きいが、中国独自のさまざまな
規制や参入障壁、参入後の競争の激化に知的財産権の問題など
も残る。>




「中国から企業の撤退や事業縮小が始まっている」そうです。

もっと具体的な話にいきましょう。




<ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が、米国を拠点とす
る製造業106社を対象に調査したところ、全体の37%の企業が「中
国からの製造拠点の移転を計画、または積極的に検討している」
と回答。

売上高100億ドル(約8150億円)以上の企業では、48%がそう答え
たという。>(同上)




アメリカ企業の約4割、大企業では約半分が、中国からの生産拠
点移転を計画していると。

これは中国にとって深刻な打撃ですね。


日本企業はどうなのでしょうか?




<「洋服の青山」を展開する青山商事は、現在75%ある中国の生
産比率を3年後には50%に縮小する計画だ。

中国製の「安さ」を売りものに紳士服の販売を伸ばしてきた同社も、
「人件費の高騰」を理由にあげるており、今後はベトナムやカンボ
ジア、インドネシアなどに縫製部門を移す。

同社は「中国からの撤退ではなく、一部を移転するだけです」と話
している。

アパレルでは「ユニクロ」を展開するファーストリテイングも、中国
以外での生産規模を拡大する傾向にある。>



ちなみに、中国の人件費は日本の10分の1。

ベトナムの人件費は日本の40分の1、中国の4分の1。

いくら中国でも勝てませんよ、この差は。

同じ労働している人に、「4万円払いますか?1万円払いますか?」
ときかれ、「4万円払います」という経営者がいればクレイジーです。

実際、そんな経営者は、メッタにいません。



<富士ゼロックスは、年内をめどに商業用の高速デジタル印刷機の
生産を、中国から新潟工場に移管する。

中国での生産は量産品に特化。

同社は、「新潟工場の生産効率が上がってきたこともあり、まずは1
機種を移すことにしました」と説明。他の機種も状況をみながら検討
する。>(同上)




こちらは、「日本国に回帰する」といううれしいニュースです。


▼これからの中国は?


さて、これから中国はどうなっていくのでしょうか?

常識的に考えれば、人件費は上がりつづけていくでしょう。

中国に「安い人件費目当て」で進出していた日欧米企業は、今後
ますます他国に移動していくことでしょう。

また、中国企業でも、できる企業はドンドン他国に生産拠点をうつ
していきます。



「人件費の高騰」→ 「空洞化」→ 「低成長化」



という流れは、とめられない。

つまり中国は、「一人がち」と絶賛される(夏)一方で、既に崩壊
にむかって歩みだしていることがわかるのです。

プロセスは、今後数年かけてゆっくり進んでいきます。



というわけで、今回は中国の話でした。

とはいえ、アメリカの後釜として覇権を狙う中国。

戻ってきたロシア・プーチンと組んで、いろいろ悪さをしていくの
は確実。

どんな悪さをするの?

その辺のことを完璧に知りたい方は、こちらをご一読ください。




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★北野の「危機克服本」コーナー


はじめての方は、まず「危機克服本」の動機と意義について、
こちらをお読みください。↓
http://rpejournal.com/osusumehon.html 


★「ユダヤ5000年の教え」ラビ・マービン・トケイヤー 
実業之日本社

(詳細は→http://tinyurl.com/eca8t )



世界一謎の多い民族といえばユダヤ人。

世界にわずか1400万人しかいない。

日本人の10分の1以下です。

しかし、有名人・成功者の多さといったら、他民族の比較になりません。

例、キリスト・マルクス・アインシュタイン・フロイト・キッシンジャー・
ロスチャイルド・ソロス・デル・ドラッカー・スピルバーグ等々。

あ、ナタリーポートマン。(^▽^)


私もロシアにきてから、ユダヤ人にとても関心を持ちました。

というのも、ソ連崩壊後ゼロからスタートして新興財閥に
なったのは、みんなユダヤ人だったのです。(!)


で、周りを見ても、ユダヤ人はソ連崩壊後の混乱を切り抜け
サクサクと成功の階段を昇っていきました。

彼らのほとんどは、他のロシア人と同じ位置からスタートした。

ですから、そこに陰謀論の入り込む余地はありません。


北野「どうしてユダヤ人ばかり、成功していくのだろう?」


長い探求の末、入手したのがこの一冊。

結局、ユダヤ人の哲学が、彼らを偉大にしている、金持ちにして
いるのだということがわかりました。

例えば私たち日本人は子供のころお金の話はしません。


しかし、ユダヤの聖典タルムードにはこうあります。


「ふくれた財布がすばらしいとはいえない。
しかし、カラの財布は悪いのだ」


「世界には三つの重大事がある。金・金・金」


こういう哲学で育てられた人々に、「金持ちが天国に入るのは、
ラクダが針の穴を通るより難しい」と教えられて育ったキリスト教徒、
「色即是空 空即是色」の仏教徒がビジネスで敗れるのは必然です。

30歳になって野球を始めた男性とイチローが対決するようなもの。

こんなことを強調すると、「お金もちになるより幸せでいたほうが
いい」の日本人は、「ユダヤ人てやっぱり嫌なやつらですね」と
誤解しそう。

しかし、金の話ばかりじゃないんですよ。


「善行の最大の報酬は何か?もう一つ善行ができることである」

「成功の半分は忍耐だ」

「見知らぬ人に親切にするのは、天使に親切にするようなものである」

「人間が天地の最後の日に作られたのは、傲慢さをなくすためである」



ユダヤ教と他宗教の違うところは、その現実性・有用性・即効性でしょう。

著者は、日本ユダヤ教団の初代ラビ(ユダヤ教の牧師)で
ホンマもんのユダヤ人。

この人からユダヤの哲学が学べるのは幸せです。

成功したい人、金持ちになりたい人、幸せな家庭を作りたい人
みんなに読んで欲しいすばらしい本です。

(でもキレイ事が大好きな人は読まないほうがいいかも。。。)

そしてこの本は、未来を背負っていく若き日本人にも是非よん
でほしいです。



「エルサレムが滅びたのは、教育が悪かったからである」



北野絶対お薦めの名著です。(^▽^)


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★一山さまからのおたより


こんにちは。

お元気ですか。

岩手県・宮城県の被災地を慰問するため、5月3日よる、故郷盛岡
に帰ります。

今回私が企画して主催します。

よろしければ取材でも遊びでも会場にお越しください。

私が引率する方は、若い女性ですが日本舞踊界では大変貴重な
お師匠様(宮寺陽子様、芸名:藤間浩菊様)です。

この協働をご縁として宮寺様には盛岡を好きになっていただきたく。

今後、盛岡や三陸各自治体に対する文化活動支援へと繋げたい
と願っています。

4日あさ9時半~11時半、釜石駅前の『シープラザ釜石1階イベ
ント広場』を慰問します。

ひるから、電車か車で移動し、石巻市の介護施設めだかの楽校
に泊まります。

5日あさ9時~11時、東松島市の矢本運動公園仮設住宅・東集
会所を慰問します。

ひる1時~3時、石巻市のめだかの楽校ホールを慰問します。

2日間で3会場を巡り、日本舞踊と抹茶200服/各会場を、振る
舞いながら被災者と交流します。

よるに、一関駅か仙台駅までお師匠様(新幹線)を見送った後、
電車か車で私は盛岡に帰る予定。

…どんど晴れ!一山(ひとやま)

★編集後記


久しぶりに、「はまる」ドラマに出会いました。

別に人生に役立つとか、そんなことはありませんが・・・。


「リヴェンジ」(復讐)というドラマです。


ヘッジファンドのトップを父にもつ少女アマンダ。

海辺の家で、父娘幸せに暮らしていました。

(お母さんはいない。)

ところが、友人・知人たちが結託し、アマンダのお父さんを「飛行機
爆破テロ」の首謀者にしてしまいます。

父親は逮捕され、アマンダは養子に出されました。

「テロリストの娘」としていじめられ、ぐれていくアマンダ。

虐待に耐えられなくなり、反撃したところ、養父を殺してしまいます。

その罪で刑務所で暮らした彼女。

死ぬまで不幸な日がつづくと思っていたのです。


ところが出所の日、(グーグルとかフェイスブックのような)IT企業
の若きトップが迎えにきました。

IT企業の若き大富豪は、「あなたの父親が信用して資金を出して
くれたことで成功できた。僕の会社の株49%はあなたのものだ」と
いいます。

不良少女アマンダは、こうして一気に大富豪になりました。

IT企業の社長はもう一つ、刑務所で亡くなったアマンダの父親の
遺品を彼女にわたします。

そこには、「誰がどんな風にして、彼を嵌めたか」が詳細に記され
ていました。



父が無罪であることを知ったアマンダは、「復讐」を誓います。

そして、エミリーと名前をかえ、父親を嵌めた人々に接近し、次
々と復讐をしていくのでした。


とまあ、こんなストーリーなのですが。

文章にすると、「なにが面白いかわかんな~い」のですが、実
際は相当面白いです。


ちなみに真田広之さんが、アマンダの師匠として登場します。

「なんの師匠?」と思うのですが。

セルフコントロール術を教えたってことでしょうか?

それでアマンダは、日本語を話すのですね。



「百聞は一見にしかず」です。

GWに時間がある方は、どうかごらんになってみてください。

最近、一番はまったドラマです。

予告はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=WAVk7037Kzc


発行者 北野 幸伯

◎ロシア政治経済ジャーナル
のバックナンバーはこちら⇒ http://archive.mag2.com/0000012950/index.html