BSE牛、輸入制限不要=「TPPとは別」―官房長官
BSE牛、輸入制限不要=「TPPとは別」―官房長官
時事通信 4月25日(水)13時7分配信
藤村修官房長官は25日午前の記者会見で、米国で乳牛1頭のBSE(牛海綿状脳症)感染が確認されたことについて「米国産牛肉の輸入条件は現行の(月齢)20カ月以下で、本件は30カ月以上の高齢牛だから、輸入段階で特段の措置は必要ない」と述べ、現時点では輸入制限は不要との見解を示した。
また、米国産牛肉の輸入条件を現行の月齢20カ月以下から30カ月以下への緩和の是非を検討している内閣府食品安全委員会の議論に関しても「何ら影響はない」と述べた。
牛肉問題は、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に向けた米国との事前協議の焦点の一つ。藤村長官は「TPPをめぐる議論とは全く別に、科学的知見に基づいて、個別に対応している案件という理解が必要だ」と強調した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120425-00000072-jij-pol
輸入規制緩和に影響も=米のBSE牛確認で-政府
米国で約6年ぶりにBSE(牛海綿状脳症)感染牛が確認されたことは、米国産牛肉の輸入規制緩和をめぐる国内議論にも大きな影響を与えそうだ。米国側は引き続き安全性を強調するものの、国内の農業関係者らから反発が強まるのは必至。環太平洋連携協定(TPP)交渉への参加問題とも関係するため、政府は難しい対応を迫られる。
農林水産省によると、感染牛は月齢30カ月以上。日本は現在、米産牛肉の輸入を20カ月以下に限って認めており、厚生労働省は今回の件を受けて、直ちに「輸入制限は考えていない」(幹部)との立場だ。
また、内閣府の食品安全委員会は、米産牛肉の輸入を30カ月以下に緩和することを論議している。今回の感染牛はそれを上回るため、食品安全委の判断を左右することはないとみられる。(2012/04/25-12:46)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012042500452&rel=y&g=pol
輸入規制、強化せず 政府、BSE感染確認で情報収集も
2012.4.25 13:10
藤村修官房長官は25日午前の記者会見で、米国で牛海綿状脳症(BSE)に感染した乳牛が確認されたことに関し、感染牛の月齢が日本の輸入対象外として「輸入段階で特段の措置は必要ない」とし、輸入規制を強化する考えはないとの認識を示した。鹿野道彦農相も同日午前、記者団に「しっかりと情報を取って事実を確認するよう指示した」と述べた。
日本政府は米国産牛肉の輸入対象を「月齢20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和することを検討している。
藤村氏は「食品安全委員会で科学的に綿密に検討されている」とし、今回の感染牛確認は影響しないとの見方を示した。
米国産牛肉の輸入規制緩和が焦点の一つとなっている環太平洋連携協定(TPP)交渉参加問題には「BSE問題はTPPをめぐる議論とは全く別に、科学的知見に基づいて個別に対応している案件だ」と強調した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120425/dst12042513110009-n1.htm
カリフォルニア州でBSE感染乳牛見つかる 米で4例目
CNN.co.jp 4月25日(水)9時12分配信
(CNN) 米農務省は24日、カリフォルニア州でBSE(牛海綿状脳症)に感染した乳牛1頭が見つかったと発表した。米国でBSE感染牛が報告されたのは4例目。
農務省によると、感染牛はすでに安楽死させた。死骸は州当局が保管していて、今後処分されるという。
BSEは感染した動物の脳など危険部位を食べることで人間にも感染する恐れがあるが、牛乳を通して感染することはないとされる。また農務省によれば、問題の牛の感染源はえさではないとみられる。
農務省は、米国産牛肉や乳製品の安全性に問題はないと強調し、調査の結果を引き続き公表していく方針を示した。
カリフォルニア州保健当局は、住民が特に警戒する必要はないとの声明を出した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120425-00000010-cnn-int
BSE(牛海綿状脳症)
BSE(牛海綿状脳症) 牛の脳の組織がスポンジ(海綿)状になる病気。3~7年程度の潜伏期間を経て、歩行困難などの症状を示す。プリオンと呼ばれる体内のタンパク質に異常が生じるのが原因で、治療法はなく、発病すると2週間から半年で死亡する。60カ月超など高い月齢の牛で多く発症する。
1986年に英国で初めて確認され、日本でも2001年に感染牛が見つかった。03年には米国とカナダでも確認され、日本は両国産牛肉の輸入を停止。05年12月に月齢20カ月以下に限定し、両国からの輸入を再開した。(2011/12/15-18:15)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011121500809&rel=y&g=pol
日本政府は米国産牛肉の輸入対象を「月齢20カ月以下」から「30カ月以下」に緩和することを検討している。