尖閣諸島の密約は中国共産党軍が破棄した
最近のブログから ──
尖閣諸島の密約は中国共産党軍が破棄した
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/diary/201204190000/
フランス領のアルザス地方は、アルザス語がドイツ語の一系統だということが一目見ればわかるし、建物もドイツのスタイルで、どう見てもドイツ固有の領土だ。フランスが勝ち、フランス領になっている。
コルシカ島も同じで、コルシカ語がイタリア語の一系統だということも明白だし、ほんらいイタリア固有の領土だ。フランスが勝ち、フランス領になっている。
さんざん血を流した末、蒸し返すのをやめたのが欧州諸国だ。
表面は静かだけれどそれは、蒸し返さたら本気で怒るぞという強い決意を、諸国が共有しているからだ。
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尖閣諸島については、日本と中国の外交当局のあいだに、公然の密約があるはずだ。
(1) 日本人は尖閣諸島に立ち入らず、自衛隊も駐留させない。
(2) 中国人は尖閣諸島に立ち入らず、中国共産党軍も駐留させない。
(3) 領土の帰属は、本気で議論することは避ける。
(4) 以上の代償として中国はxxxxxxxすること
(ないしxxxxxxxしないこと)。
日本の外交当局がラクをしたいがために、日本側が百歩しりぞいた密約が結ばれているにちがいない。
そう考えないと、尖閣諸島についての日本政府の異常な弱気さが説明できない。
自国領なのに、自国人が上陸することを取り締まる日本政府。密約なしにはありえないことだ。
密約の相手方は中国政府当局だが、中国はいまや公然の二重権力の軍国主義国家で、政府のコントロールがきかない共産党軍が経済利権にまで踏み込んで勝手に行動する。
共産党軍が密約を破るたびに、中国外交当局はああだこうだと言い訳をしてきたろうが、日本側がものわかりのよすぎるお人よしなものだから、中国外交当局すらいまや密約を守る必要がないと考えるに至ったというのが、今日の状況だ。
密約を洗い落して、常識あるパワーポリティクスの世界に引き戻すことが、国家間の関係を成熟させることになる。
密約は、日米間にだけ存在するのではない。