いい加減な仕事をしたら、誰かが死ぬという法則ー警官ならなおさらー
「今の法律、命守れない」=2女性殺人で遺族-長崎
長崎県西海市で女性2人が刺殺された事件で、母と妻を殺害された山下誠さん(58)が27日、文書で現在の心境を報道機関に寄せた。筒井郷太容疑者(27)による三女への暴力を、警察に相談していたにもかかわらず事件が起きたことについて、「今の法律は一般市民の生命を守ってくれない。私たち家族がストーカーの身柄を拘束できるよう法律を変えてください」と訴えた。
文書によると、筒井容疑者は10月下旬に「三女には近づかない」と約束した後も、三女の友人や同僚らに「三女の居場所を教えなければ殺す」と脅迫メールを送っていたという。12月に入って千葉県警習志野署へ相談したが、「(被害届の提出は)1週間待ってほしい」「(容疑者を)逮捕できない」と言われたため、同容疑者の両親に対しても「身柄を拘束してほしい」と依頼した。被害届は14日受理されたが、16日に事件が発生した。(2011/12/28-01:30)
長崎県西海市で女性2人が刺殺された事件で、母と妻を殺害された山下誠さん(58)が27日、文書で現在の心境を報道機関に寄せた。筒井郷太容疑者(27)による三女への暴力を、警察に相談していたにもかかわらず事件が起きたことについて、「今の法律は一般市民の生命を守ってくれない。私たち家族がストーカーの身柄を拘束できるよう法律を変えてください」と訴えた。
文書によると、筒井容疑者は10月下旬に「三女には近づかない」と約束した後も、三女の友人や同僚らに「三女の居場所を教えなければ殺す」と脅迫メールを送っていたという。12月に入って千葉県警習志野署へ相談したが、「(被害届の提出は)1週間待ってほしい」「(容疑者を)逮捕できない」と言われたため、同容疑者の両親に対しても「身柄を拘束してほしい」と依頼した。被害届は14日受理されたが、16日に事件が発生した。(2011/12/28-01:30)
ストーカー殺人 署員旅行「捜査に影響」 千葉県警 本部長ら21人処分
2012年4月24日 07時01分
長崎県西海市の二女性殺害事件に絡み、千葉県警習志野署員が被害届の受理を先延ばしして慰安旅行した問題で、県警は二十三日、旅行が捜査に影響を与えたことを認める再調査結果を公表した。国家公安委員会は、監督責任として鎌田聡本部長を訓戒とするなど、県警と合わせて計二十一人を処分した。
森末治刑事部長、鵜沢憲一生活安全部長を更迭し、大場仁志前署長は退職した。また長崎県警は当時の西海署長(60)=退職=ら三人を、三重県警は当時の桑名署長(60)=退職=をそれぞれ、対応の不備を理由に口頭厳重注意などとした。
千葉県警の再調査結果は、署幹部の対応について「危機意識が乏しく、果たすべき役割を果たしていない」と批判。旅行を見送っていれば「被疑者の逮捕など踏み込んだ対応が可能だった」「殺害事件という結果は回避できる可能性があった」などと総括した。
三月に公表した一回目の調査結果で、北海道への慰安旅行の事実を明らかにしなかった経緯については「指示や協議をした事実は見られない」と、組織的隠蔽(いんぺい)を否定した。
鎌田本部長は会見で「ご遺族に新たな心痛をお掛けし、国民に疑念を抱かせる結果となったことをおわびしたい」と謝罪した。
事件は昨年十二月十六日に発生。西海市で自営業山下誠さん(58)の母(77)と妻(56)が殺害され、千葉県習志野市在住の三女にストーカー行為を繰り返していた筒井郷太容疑者(27)=鑑定留置中=が逮捕された。
(東京新聞)