台湾人のお父さんたちは日本人より、もっとマトモだと思いました。
引用させていただきます。↓
彼女のネックレス
http://realjapanese.blog.fc2.com/blog-entry-424.html
最後に、ずっと書きたかった台湾人の親友とのお話です。彼女は長いこと私のブログに登場していなかったので・・・彼女も私の大切な親友の一人で、出会った時から今のこの瞬間も、彼女のことが本当に大好きです。
私達はお互い初めて会った時、いや見かけた時のことを、今でもお互いに覚えています。それは二人で話しました。
彼女が私を初めて見た時。彼女が教室に入ると、一人教室で授業前に座っていた私を見た時。それは、私が教室の椅子に座って、授業の前に教科書を読んでいるほとんど後ろ姿。手を膝の上に置いてちょこんと座っていたそうです。手を膝の上に置いて足を揃えて動かない私を見て、見た瞬間に日本人に違いないと思ったそうです。
私が初めて彼女を見た時。それは、彼女が学校の渡り廊下の様な場所を歩いている時。遠くから見かけました。とても美人で有名な生徒がいると噂で聞いてはいたのですが、一緒にいた他の友人が、”あの人が美人で有名な台湾人の女の子だよ。”とわざわざ教えてくれたんです。
彼女は少しだけ私の先輩です。
ある時、彼女が廊下で話しかけてきました。
”日本人の女の子でしょう?”
”・・・はい。”
”困っていることはない?”
”・・・いいえ。”
”ご飯はきちんと食べているの?”
”・・・はい。”
”あなた、大人しそうね。”
”いいえ、全然。”
”本当?”
”はい。”
”じゃあ、これから台湾人の友人達と外出するんだけど、一緒に行かない?”
”・・・でも、私が突然一緒に来たらお邪魔では・・・?”
”大人しそうなあなたが幸せかどうか心配で、一緒に外出する為に誘いに来たの。日本人だから心配なの。学校に慣れて楽しんでるのかな?って。”
”・・・ありがとう!”
それから少しだけ見つめ合ってお互いに笑ってしまいました。何故なら、初めて見た瞬間からお互いにとても気になっていたからです。お互いに気になっていたことは後で分かったことですが・・・彼女は身長が167センチ位で、今は知ってますが体重は47・8キロ。とにかくスタイルが良くて美人で目立つんです。最初は本当に台湾のモデルさんかと思ったんです。そして彼女の性格の評判は、とても優しくて嫌っている生徒は誰もいないと。だから嫌でも目が行ってしまったんです。彼女が私を気にした理由はただ一つ。私の場合はただ・・・日本人でお行儀が良いから・・・えー・・・彼女と違って顔やスタイルではありませんT_Tでも本当は、大人しそうでご飯を食べているか心配だったと。先輩として面倒を見てあげないと・・・日本人の女の子だし尚更心配と思ったそうです。泣けてくる・・・
それから私達は急速に仲良くなりました。最初は、彼女にとって、日本人の友人達の中では日本人の親友でした。私にとっては、台湾人の友人達の中では台湾人の親友でした。でもそれは国籍を超えて、いつの間にか本当の親友となりました。
私達にはお互いに暗黙の了解があって、彼女が今回私を誘ったら次は私が彼女を誘う。ずっとこの繰り返しです。
ある時は私の番で、
”明日、暇?”
と私が聞くと、
”うん。暇。”
一緒にご飯を食べてその日はその後、私が簡易バージョンではありますが茶道をお見せしました。すると、彼女はとてもエキサイティングして、一生懸命頑張って私を真似してお茶を点てていました。その時は私があげた浴衣を彼女が着て私も浴衣を着ていました。一緒に写真を撮ったり、”茶道での苦いお茶に甘いお菓子。苦さを味わい甘いお菓子!私にも分かる日本の心!”等彼女は言いながら、二人で笑っていつもの様に楽しく過ごしました。
こちらに書くだけだとほんの数行ですが、この茶道のことでは、本当にお茶を飲みながら何時間も楽しく話しました。話が終わらないんです。
するとその日は彼女が、
”これ、プレゼント。”
”どうして?”
”いつも日本のことを教えてくれるのに、台湾には日本に教えてあげられることは無くてごめんね。だから次に何か教えてくれたら、これをどうしてもあげたかったんだ。”
”何でそんなこと言うの?そんな変なこと言っちゃ駄目だよ。”
”開けてみて!”
彼女はラッピングが得意でやはりセンスも良く、彼女の好きな色の緑色のかわいい小さな箱に、きれいな白地にピンクの混じった、これまたわざと小さなリボンでラッピングしてありました。そして小さなカードも添えられていました。そこには、”大好きな○○へ。いつまでもかわいくいてね。(「かわいい」は彼女のリップサービスです。)”その箱を開けると・・・
”これは・・・”
”そう。あなたも知っている様に、私が台湾で買ってもらって、子供の頃からずーっと大切にしているネックレス。私の大好きなグリーンカラーのアクセサリー。あなたにあげる。私と思って大切にしてね。これから卒業して離れることになっても親友としての私達の友情は変わらないし、私のことを思い出して忘れないでね。いつでも良いから台湾に来るのよ。私のマンションに泊まって良いからね。”
私は言葉が出ませんでした。何故なら、彼女がそのネックレスをどれだけ大切にしていたのか知っていたからです。
”ほら、着けてみてよ。”
”うん・・・”
”似合う!似合う!”
”うん・・・”
”何で泣くの?”
”うん・・・”
”「うん。」だけじゃ分からないよ。”
”うん・・・”
”バカ!”
”うん・・・”
かなり泣いてしまいました。彼女の目も赤くなっていました。
以前台湾にいらっしゃる彼女のご両親宛に、茶道の簡単なお道具をお送り致したのですが、何でもそれを大変気に入ってくださっていて、どんな物でもそれでしか飲まないようになられたと。完全に日常生活の一部となっている・・・しかも普通に溶け込んでいて・・・と、彼女が言っていました。
彼女に頂いた物もたくさんありますが、私にとって一番嬉しかったプレゼントは、彼女が私の親友になってくれたことです。今でも初めて見かけたあの日のことを、本当に鮮明に思い出します。
日本のファッション・日本のお化粧・日本の雑誌・日本のドラマ・日本の映画・日本の芸能人・日本への観光・日本の全て。彼女はいつも話していました。そして私はもちろん、この世界で一番大好きな歌手、台湾人の周杰倫さんのお話をいつもしていました。彼女は一生懸命日本語を勉強していました。もちろん私も、あえて言うなら中国語ではなく台湾語と言うべきでしょうか?を勉強していました。
ある時、いつもの様にカフェでおしゃべりをしていると、
”日本のは何でも好きだし心に響くけど、韓国のはなーんにも。”
と突然言い出しました。
”ははは。そう?”
と聞くと、
”日本人女性が韓国男性に夢中って嘘でしょ?”
”まぁね。”
”だって、日本のお父様はそれをお許しになるの?お許しにならないでしょ?私は日本のことを知ってる。冗談で日本を好きなわけじゃない。”
”そうだね。”
”台湾でもし、韓国人のボーイフレンドを娘が連れて来たら何が起こると思う?”
”分かんない。”
”お父様が怒り狂うよ。いつもはちょっとお母様が強い家だって、そのことだけは皆お父様に従うのよ。だって韓国のことは嫌うべき存在だもの。好きになれることが無い。だから私達にとっては、韓国人男性をボーイフレンドとして家族に紹介するなんて、絶対に無理。先ず無い。万が一あるとしても、完全秘密として扱われるわね。それか親子の縁を切られるか。一般的な家はそうよ。一般的でない家は知らない。え?韓国留学?無い無い無い無い。絶対無い。嫌。止めて。”
”・・・いつもと違って凄い勢いだねぇ・・・バカにした笑いだし・・・”
”え?日本は違うの?”
”あのね・・・”
”台湾人男性は優しい?”・”日本人男性は優しい?”
これはある時、私と彼女が同時に聞いたこと。恋愛の話をしている時です。
その答えですか?それは秘密です。たまには秘密です。彼女が、台湾人男性と中国人男性の比較を冷静にしているお話も楽しかったです。意外なお話もありました。
一生懸命日本語の歌を聞いて日本語の勉強をしていた、男女問わず台湾人のその他の友人達。とても寛大で大好きです。
いつもはただ二人でカフェに行っておしゃべりしたり、ただ一緒に雑誌を読んだり、恋愛のことを話したり。それは国籍を超えて、ただお互いに大好きだから一緒に過ごす。ただそれだけのことです。
どんな時でも、
”日本の政治と日本の皆様のお気持ちが違うのは、十分に分かってる。そのことで日本人の皆様に文句を言おうなんて思ったことも無いよ。十分に分かってるから。”
”え?募金のお礼?だからお礼なんて言ってくれなくて良いよ。私達はただ日本を助けたかっただけだもの。お礼をわざわざ言うなんて・・・助けることは当然のことではないの?私達台湾人は何の見返りも要らないの。ただ日本を助けたかっただけよ。だから今後はお礼なんて言わなくて良いからね!当然のことをしただけなんだからね。”
どんな時でも、どんなことがあっても、いつも笑顔で日本のことを話してくれる彼女とその他の台湾人の友人達です。
本当にどんな時でも・・・台湾人の皆様はどんな時でも・・・ただいつも笑顔で。
(あと、ミャンマー人の友人のことでもお話させていただきたいことがあったので、今度本当に最後にエントリーします。)