環境テロリスト 日本に続々上陸中 | 日本のお姉さん

環境テロリスト 日本に続々上陸中

日の夜、テレビを見ていたら日系ブラジル人女優が日本人女優と一緒に
環境テロリスト系の映画に出演を依頼されて日本人役で出ていたわ。
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環境テロリスト 日本に続々上陸中 (1/2)
WEDGE 4月9日(月)11時17分配信
和歌山県太地町の暴行事件で無罪となったオランダ人男性、アーウィン・フェルミューレンさん(筆者撮影)

 2月24日、都内の日本外国特派員協会で行われた記者会見。ソバージュ風の長髪男性が厳しい表情をして、集まった各国メディアの東京特派員に訴えた。

 「ロシアの作家、ドストエフスキーはもしその国の文明度を見たかったら、刑務所に行ってみろと言った。私は60日間、寒くて、不十分な食事しか与えられない和歌山県の拘置所で閉じ込められた。全ての環境が残酷だった。もしこれを変えなければ、日本は真の民主主義国家とは言えない」

 2011年12月、和歌山県太地町で警備の男性をついたとして暴行容疑で立件されたオランダ人男性が、3カ月間に及んだ刑事裁判で無罪を勝ち取り、この日、心情を吐露した。男性の隣には、地元の伝統イルカ漁に妨害を加えるため太地町に常駐している米国の反捕鯨団体、シー・シェパード(SS)幹部のスコット・ウエストがいた。

■イルカのためには死さえ考える

 オランダ人男性は拘置中に10キロ体重が減ったこと、シー・シェパードは誰かを傷つけるような暴力団体ではないことを伝え、「私は無罪だ。だが今まで、関係者の誰からも謝罪を受けていない」と訴えた。

 この事件で、オランダ人男性が無罪を勝ち取ったことはSSや各国で反捕鯨運動を行っている諸団体にとって、日本に対する大きな攻撃材料となった。そして、日本ではこの会見はほとんど報じられなかったが、オランダや米国を含めた反捕鯨国では広く伝えられた。

 スコットはなぜ、SSがイルカ漁妨害を展開しているのかをとうとうと説明した。

 「イルカを殺害することは近代的な文明世界では犯罪と考えられている。しかしながら、日本の現行法ではイルカやクジラの殺害は許されている。このことは日本の名声を貶めている」

 3月初旬に太地町でイルカ漁の漁期が終わっても、世界中から活動家が集まり、「イルカ漁妨害」ならぬ「太地町妨害」を続けている。南アフリカから来た女性活動家は私にこんなことを言った。

 「私は、動物の生きる権利を守りたいの。自分がどうなってもいい。信念のために死ぬ用意はできているわ」

 イルカのためには死さえ考える。太地は日本人が知らぬ間に、そんな過激な思想を持つ活動家が集まる場所になっていたのだった。

■日本に本格上陸? 恐怖の環境テロリストたち

 SSや団体代表のポール・ワトソン容疑者(国際指名手配中)の言動が世間を騒がせて久しいが、SSよりもさらに苛烈な破壊工作や悪質な嫌がらせを行う環境テロリストが今、日本に本格上陸しようとする兆候がある。日本より先行して1980年代から「エコテロリズム」の被害に悩まされた米国と英国では、“反エコテロ法”を制定して取り締まりを強化した経緯があるが、彼らは両国の厳しい法の網を逃れ、近隣国や関係国で資金集めと人員リクルートのための活動を活発化させている。

 私は3月に、『恐怖の環境テロリスト』(新潮新書)を刊行し、歪んだ環境テロの世界にどっぷりとはまった黒い活動家たちの思想基盤、実態、錬金術を解き明かした。

 欧州では英国以外の諸国で昨今、環境テロリストたちによる放火や破壊工作、標的の母親の墓荒らしなど悪質な嫌がらせ事案が相次いでいる。イタリアでは、大規模な食肉加工システムに攻撃を加えるため、ファストフード店に放火する事件が頻発し、マクドナルド店事件ではその一部始終が動画でアップされた。彼らはネットを使って支援を訴え、賛同者の獲得を狙っている。

 そんな中、欧州刑事警察機構(ユーロポール)は対策会議を開き、本格的なエコテロ対策に乗り出した。一方で、日本では、彼らの活動を遮る障害物はほとんどなく、オランダ人男性の騒動以降はむしろ多くの活動家が太地を訪れるようになり、反イルカ漁、反捕鯨の動きは勢力を増しているように思える。

 環境テロリストの正体は、動植物に依存して生活を営む人間を「地球に寄生するウイルス」として、敵に見立てる環境原理主義者だ。動物の捕殺や自然破壊を絶対に許さない。SSよりもさらに過激な行動を取る彼らの息づかいは、SSキャンペーンの中にも随所にみられる。

※つづく

著者:佐々木正明(産経新聞外信部記者)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20120409-00000301-wedge-soci