ロシアの選挙はなんちゃって選挙だからね~。
有権者、苦渋の「信任投票」=行き場失った反政権デモの声―ロシア大統領選
時事通信 3月5日(月)8時50分配信
【モスクワ時事】4日のロシア大統領選は、復帰を目指すプーチン首相以外に有力候補がいない中で実施された。多くの有権者には選択肢の少ない「信任投票」。不透明な手続きで出馬が却下された例もあり、プーチン氏の得票率約6割が「支持率」を意味しないのは明白だ。
対立候補は下院議席を有する共産党、自由民主党、「公正ロシア」の古株指導者ら。3党は政権与党「統一ロシア」への批判が手ぬるいことから「体制内野党」と呼ばれ、12月の下院選後に「反プーチンデモ」を組織した野党勢力とは異質の存在と言える。
新顔の大富豪プロホロフ氏も、かつて利権をむさぼった新興財閥(オリガルヒ)への国民の拒否感もあって不満票の受け皿にはならなかった。一方、野党勢力は「公正な選挙」を旗印に結集するのが精いっぱいで統一候補は擁立できず、デモ参加者は政治参加を欲しながら、その票は行き場を失った。
「双頭体制」の形で政権中枢にとどまったプーチン氏にとっては、下院選の与党大敗の逆風をはねのけての勝利とも言える。ただ、得票率は2004年再選時や08年のメドベージェフ大統領当選時の約7割に及ばなかったのは痛手。憲法上可能な2期12年はおろか、1期6年の次期政権を安定運営できるかも不透明となっている。
時事通信 3月5日(月)8時50分配信
【モスクワ時事】4日のロシア大統領選は、復帰を目指すプーチン首相以外に有力候補がいない中で実施された。多くの有権者には選択肢の少ない「信任投票」。不透明な手続きで出馬が却下された例もあり、プーチン氏の得票率約6割が「支持率」を意味しないのは明白だ。
対立候補は下院議席を有する共産党、自由民主党、「公正ロシア」の古株指導者ら。3党は政権与党「統一ロシア」への批判が手ぬるいことから「体制内野党」と呼ばれ、12月の下院選後に「反プーチンデモ」を組織した野党勢力とは異質の存在と言える。
新顔の大富豪プロホロフ氏も、かつて利権をむさぼった新興財閥(オリガルヒ)への国民の拒否感もあって不満票の受け皿にはならなかった。一方、野党勢力は「公正な選挙」を旗印に結集するのが精いっぱいで統一候補は擁立できず、デモ参加者は政治参加を欲しながら、その票は行き場を失った。
「双頭体制」の形で政権中枢にとどまったプーチン氏にとっては、下院選の与党大敗の逆風をはねのけての勝利とも言える。ただ、得票率は2004年再選時や08年のメドベージェフ大統領当選時の約7割に及ばなかったのは痛手。憲法上可能な2期12年はおろか、1期6年の次期政権を安定運営できるかも不透明となっている。