このままでいいのか? 放射能ダブルスタンダード | 日本のお姉さん

このままでいいのか? 放射能ダブルスタンダード

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縄文暦12012年2月23日

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!!時事 縄文!?爺々 冗文?? (2)

このままでいいのか? 放射能ダブルスタンダード

 1月16日、「福島県二本松市内の賃貸マンション1階で、
通常より高い、毎時0・9~1・24マイクロシーベルトとい
う放射線量が検出された」とマスコミが報じた。理由として、
コンクリートの基礎部分に、東京電力福島第1原発事故により
計画的避難区域となった同県浪江町の砕石場の石が使われてい
たことが原因とみられている。
 このマンションは3階建てで12世帯が入居しており、線量
が高かったのは1階の4部屋で、うち2部屋は、県の借り上げ
住宅として南相馬市と浪江町からの避難住民が生活していると
いう。テレビでは、住人の女性が泣きながら「子ども達が心配
ですぐに転居したい」と語っている。
報道によれば、マンションの周辺の放射線量は地上1メートル
の高さで毎時0・7~1・0マイクロシーベルト。2、3階の
室内では毎時0・1~0・3マイクロシーベルトだったそうだ。
 前にも書いたとおり、マイクロシーベルトとはシーベルト単
位の100万分の1、ミリ単位の1000分の1というレベルであり、
しかもコンマ以下の数値だから、筆者には、どうしても検査誤
差の範囲にあるとしか思えない。
 先日そうした疑問に応えるように、親しい友人から放射能に
関して「少量の被曝はいDNAの免疫性を高める効果があるた
め、むしろ健康にいい」という理論を紹介する、「服部禎男先
生とエハン・デラウィさんの講演、の動画を送付頂いた。ぜひ
視聴いただきたい。

“ 放射能とDNA パート1 ”
http://www.ustream.tv/recorded/17862990
 この中で特に重要な部分は、「我々のDNAは、10ミリ
シーベルト/時以下なら、どんなに細胞を傷つけても完全に
修復させてしまう」という、放射線発ガンに関する研究の世
界的な権威者モーリス・チュビアーナ博士の理論の紹介であ
る。(博士は2007年にマリー・キューリー賞受章)
 あの宇宙衛星に150日以上滞在した古川聡さんの被曝量は、
累積で推定100~150ミリシーベルト程度というから、日本で
自然に浴びる放射線量の約100年分に相当するというし、
航空機搭乗による被曝量は、900時間で6ミリシーベルト
(6.66マイクロシ-ベルト/時)という、これまた例のマン
ションの6倍になる。
 もしこうした数値が致命的だとなると、宇宙衛星はもちろ
ん、パイロットや乗務員、それにマイレージ・ホルダーも、
寿命が短くなってしまうことになる。こんなダブルスタンダ
ードのもとでは、明確な人災で自業自得とはいえ、この採石
問題の補償を命じられた東電もたまったものではない。おそ
らく、今後準国有企業として、我々の税金が充当されること
だろう。
 さてに懸念される問題は、ぞってこうした事実を無視し、
政府そのものが、ことさら放射能は「危険・恐ろしい」とい
う風評被害を撒き散らしていること事になる。特に昨今テレ
ビタレントに成り下がり、「東北の野菜を食べるな」とほざ
いてはばからぬ、中部大学の武田邦彦氏の罪も大きい。

 原爆で被曝し、その後も爆心地から2.5km以内に住み続
け、肺結核のため、浴びるほどX線照射を受け続けながらも生
き延びて、傘寿(80才)の坂を越えた老人の言うことだから、
それなりに評価してほしいものだ。
 
 推奨書籍:
  “ 原子力災害に学ぶ 放射線の健康被害とその対策 ”
       著者:長瀧 重信