そんなあなたがびっくりするようなニュースをひとつ紹介しましょう。最近の研究において、「コーヒーが大好きな若者は、薬物中毒に陥りやすい」ということが判明しました。どうやら問題は、コーヒーに含まれるカフェインが持つ覚醒作用にあるようです。


薬物およびアルコール依存症に関する調査機関の発表によると、22人の若者を対象に行った調査において、カフェインを好む人の場合、薬物も好む傾向にあることがわかったのです。カフェインの比較対象として調査に使われた薬物は、食欲低下や体重抑制、および注意性欠陥多動性障害(ADHD) などの治療に用いられるアンフェタミンという合成覚醒剤の一種。主に精神疾患などの治療に用いられており、娯楽目的での使用は法律で禁止されています。

カフェインもまた、アンフェタミンなどの覚醒薬物と同等の効能を持っています。身近にある飲食物の中で最も覚醒効果を持っている成分といえるかもしれません。

そのためコーヒーを好む人は、カフェインを多く含むコーヒーに対して、薬物に類似した効果を知らず知らずの間に見出している可能性があるのです。

だからといって、すべてのコーヒー愛好家がコカインなどの覚醒作用のある薬物にハマってしまうというわけでは、もちろんありません。ただ、その傾向が他の人よりも強いということは確かなよう。そしてその度合いも、個人によって大きく差があるのだそうです。

アメリカ・バーモント大学教授ステーシー・サイモン氏はこの研究結果に対し、次のような見解を述べています。「人はそれぞれ、薬物に対する反応が劇的に異なります。例えば、全く同じ薬物をふたり同時に服用したとしましょう。ふたりに同様の効果があるかといえば決してそうではなく、ひとりはその薬物を嫌悪し、もうひとりは熱烈に好むといった結果になることが多いのです」

コーヒーが持つ中毒性にもきっと大きく関与しているであろう、カフェインの魔力。とり過ぎには注意して、適度な距離感で付き合っていきたいものですね。

寄稿:Pouch
参照元:Daily Mail(英文)

http://rocketnews24.com/2011/10/22/143030/