女性が上司だろうが男が上司だろうが、会社が大きくなるためには優秀な部下が必要だと思います。 | 日本のお姉さん

女性が上司だろうが男が上司だろうが、会社が大きくなるためには優秀な部下が必要だと思います。

困った女性社員の処方箋



なぜすぐに感情的になるのか、なぜ言うことがころころ変わるのか……。
職場の女性との関係に悩んでいる男性は多い。
一方で男女が互いにない部分をうまく補って成功している組織もある。
職場の女性を味方につけてうまくやっていくにはどうすればいいのだろうか。


ひめのともみクリニック院長
姫野友美 = 談
Tomomi Himeno
ひめの・ともみ●
東京医科歯科大学医学部卒業。医学博士、心療内科医。ひめのともみクリニック院長。多くのビジネスマン、ビジネスウーマンの診療とカウンセリングを行う。「午後は○○おもいッきりテレビ」などのコメンテーターとしてもおなじみ。近著に『女はなぜ突然怒り出すのか?』がある。
永浜敬子 = 構成高橋常政 = イラストレーション
illustration by Tsunemasa Takahashiライヴ・アート = 図版作成


「女性管理職症候群」急増中

 女性管理職20万人時代といわれる現代では、女性上司とうまく付き合うことが要求されるようになってきた。上司といえど女性。元来男と女は脳の構造も違えば体の構造も違う。脳が違うということは、男性と女性はまったく別のフィルターを通して世界を見ているということなのである。
 男女の脳の構造で大きく違うのは、「脳梁」という左右の脳をつなぐ連絡橋の太さである。女性の脳は脳梁の膨大部が太く左右の脳の連絡がいい。このため言語情報をはじめ、多くの情報を次から次へと流すことが可能になる。女性がおしゃべりなのもこの脳梁の太さが原因。このような違いを認識したうえで女性社員と接するべきである。
 女性管理職に特有の症例として、フィーメール・マネージャー症候群(女性管理職症候群)がある。これは大きく二つに分かれる。一つは管理職拒否症で、管理職に対する責任感から不安だけを増幅させてしまうタイプだ。そもそもストレスを促進させるのは、脳の扁桃体という場所である。ここは「好き・嫌い」「安心・不安」「うれしい・悲しい」「つらい」「怖い」といった情動を判断するところで、特にマイナス面の考えをふくらませやすい。女性はこの部分の感受性が男性の2倍あるといわれている。したがって些細なことでも不安を覚えて自信をなくしてしまう傾向にある。「そんなに能力ないのに、管理職になってしまった」と不安に感じている上司に対して、部下は「その考えでやれますよ。大丈夫」というふうに安心させて自信を持たせるという方向にサポートすればいいだろう。
 二つ目は管理職依存症。これはさらに二つに分かれていて、一つは過剰指示型。部下への指示が過剰なために孤立してしまうタイプだ。もう一つは過剰抑制型。自分の感情を過度に抑制してしまうために自らの健康を害してしまうタイプである。
 過剰指示型は、何でもかんでもいちいちチェックしないと気がすまない。相手の自由度を認めないので部下が萎縮してしまうのがデメリットだ。最後のOKが取れるまで、延々とやり直しを強いられると、「もう、あの上司には言わないで、黙って進めてしまおう」ということになりかねない。また逆に、部下が自分でものを考えることをやめてしまうという悪循環にも陥る。
 これは女性は「脳梁」が太いため、細かいことに気がつきすぎて起こる問題だ。さらにセロトニン不足も大いに関係する。セロトニンは脳内の神経伝達物質のひとつで、気持ちを落ち着かせたり焦燥感をコントロールする働きがあるが、女性は男性よりセロトニンが少ない。さらに性周期に伴って、セロトニンの分泌量も変化するので、もともと少ないうえにさらに少なくなったときに「いつもはOKになっているのに、なぜ今回だけ、ゴチャゴチャ言い出すんだろう」ということになる。
 このタイプの上司に対しては、取りあえずここはファジーにしておいても大丈夫だということをアピールすることだ。「今決めても、どうせ後で修正があるのですから、これぐらいにしておきましょう」とアドバイスをしてみてはどうだろう。女性は先を見越して判断することが苦手だ。1年後の100万円より今日の1万円がいいと考える人のほうが圧倒的に多い。長いスパンで物事を考えることを得意とする男性部下の助言が業務をスムーズに遂行するポイントとなる。
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タイプ別問題女性上司、部下
 一方で過剰抑制型は目立ったことをして、周囲から浮き上がってしまうことを恐れる。女性は狩猟生活時代からコミュニティの中で集団の平和を乱さないように対人関係に気を配って生きてきた。もし、仲間に嫌われて集団から放り出されたらそれは死を意味する。つまり女性は基本的には「和を以て尊しとなす性」なのである。過剰抑制型の場合にやっかいなのは、感情を抑えすぎて後から爆発するケース。そうさせないためにも、抑えているものを聞き出してあげることだ。
 女性管理職症候群以外にも問題女性上司はいる。その場でころころと言うことが変わる朝令暮改型。これも脳梁の太さに起因する。男性と同じものを見ても一気に大量の情報が流れてしまうので、いろんなことを考えすぎてしまうのだ。例えば客と商談中、相手の表情を読み取るときに、男性はストレートに受け取るが、女性は「ああいうふうに言ってるけど、裏ではこうかもしれない」と考えて、優柔不断になってしまうことがある。

優柔不断な女性上司への対処法

 決断するということは何かを捨てることである。つまり、Aという方法が成功する可能性が8割だったとき、2割の可能性を捨てることが決断するということだ。しかし、女性はその2割がなかなか捨てられない。その2割を捨てたために起こりうるデメリットにまで目が向いてしまうからだ。洋服やメニューをなかなか決められないのも同じ理由。こういったころころ決断が変わる上司の指示通りに動いていたのでは、心身ともに消耗してしまう。
 そういう場合は、振れ幅を見極めることだ。どんな人にも言動が変わる“幅”がある。部下としては、その幅を見越して、適当に受け止めておくのだ。上司の指示がいずれに偏っても「この部分だけは入ってる」という中核が必ずあるはず。どうせ、後で言うことが変わるのだから、その部分だけをしっかりとやっておけばいい。もちろん、その場では「はい、はい」と従順な姿勢を見せることは大切だ。
 最後に自分のやっていることはすべて正しい、みんなもそれを理解すべきだと考える自己愛型。こういう人は「長年これでやってきたんだ。これが正しいに決まっている」と根拠もなく言って、周囲に耳を貸さない。
 例えば仕事で使う材料のひとつが値上がりをしたら、別のもので代用しなければならないが、それに対する臨機応変な対応ができない。柔軟に変わっていくよりも自分のやり方を主張したほうが楽だからである。
 自己愛型の上司と上手く付き合うのはなかなか難しい。部下の自己防衛策としては、一定の距離以上に近づかないようにすることだ。最低限の仕事はこれだけというところで止めておくこと。前述の朝令暮改型と同じような対応が無難だ。
 問題女性上司をタイプ別に見てきたが、女性の利点も大いにある。
 女性は「他者に勝ちたい」という欲求を強くする男性ホルモン、テストステロンが男性の10分の1~20分の1と少ないので、慎重な人が多い。これは逆に言えば大きな失敗はないということでもある。また、オス同士では、対面した瞬間にどちらがランクが上なのかという闘争心が生まれるが、女性の場合はまず共通点を探すのが特徴だ。つまり、女性上司と男性部下の間では男性上司に比べて争いが少ない。さらに、脳梁の太さから細かいところにも気がつくので、隙間産業の発案者には女性が多い。例えば引越しビジネスのように、今まで誰もビジネスに結びつくと思わなかった部分に目をつけて大成させるケースも多い。
 女性経営者が増えてきた中で、成功している企業に共通して言えることは、彼女たちの背後には有能な男性部下あるいはパートナーがいることだ。ヒューレット・パッカードやアートコーポレーションはその好例である。エリザベス女王やアイアンレディのサッチャー元英国首相も然りである。
 したがって、女性上司を持つ男性部下は、長期的な視野など、その性差による得意分野を共存させて、うまく歯車を噛み合わせていくと、男性上司とよりも働きやすいといえるだろう。

なぜ女性のほうがすぐに会社を辞めるのか

 さて、問題は女性部下である。女性上司は、ある程度の社会的な経験と仕事に対する能力があるので、筋を通せばわかり合える部分も多い。しかし、楽しく仕事ができて、給料も保証されて、自分の能力が認められたらうれしいというお気楽な女性部下に悩まされている方は多いだろう。
 まず感情爆発型。
もともとセロトニンが少ない女性は男性よりキレやすい。男性は嫌なことがあっても、先のことを考えて踏み止まるが、女性は嫌なことがあるとすぐに辞めてしまうケースが多い。女性は脳梁が太いために優柔不断になる場合があると述べたが、目の前にネガティブなことが発生した場合、見切りをつけることは早い。
 上司としてはせっかく育てたのにあっさり辞められては、管理能力も問われる大問題である。そういう部下の場合は、まず「これが終わると先にこんなにいいことがあるんだよ」というニンジンをはっきりと示すこと。そしてしっかりと褒めて仕事を認めてやることだ。彼女たちにとっては「認められない」という不満は想像以上に大きい。
 褒めるときも男性部下と女性部下では喜ぶ部分が異なる。男性の評価基準は実績や売り上げなど、自分の外にあるので「君のおかげで会社はこんなに儲かったよ」というセリフがうれしいが、子どもを産む女性の評価基準は、自分の中にある。だから「君の才能はすごい」「着眼点が良かった」など、その人そのものを褒めることが大切だ。叱るときも、「だから、おまえはダメだ」というような人格を否定するような叱り方は厳禁。
 第二に、何かあると言い訳して他人に責任を押しつける責任転嫁型。自己評価を下げたくないために他人を落とすのだ。そもそも女性は脳梁が太いがゆえに左右の脳の言語情報の連絡がよすぎるので言い訳が上手い。こういう部下が失敗をしたときには、まず「君を責めたりはしないよ」という姿勢を示すことである。そしてなぜうまくいかなかったのかということを本人に分析させるのだ。それは成功につなげるためのステップだということを相手に認識させることが大切である。その際、「じゃあ、君自身はどうすればよかったんだと思う?」と、質問形式にするとよい。決して「こうすべきだ」という結論を先に出さないこと。あくまで本人から導き出させることが重要である。

 逆に期待に応えようと頑張りすぎるいい子ちゃん型も扱いに困ることがある。一人で頑張って日々残業し、ある日、突然倒れてしまう。結局こういう人は、どこまでやっていいかわからず頑張りすぎてしまうので、上司が仕事の計画をしっかり立ててやることである。指示するときは、優先順位、納期の期限、そして「問題点だけ箇条書きでいい」とか、「お客さまに出す文章だからきちんと」といったような具体的な指示を出すといいだろう。
 また、指示待ち型は、自分で考えることをしない。与えられたことはするが、指示に対しても疑問を持たないのでやっかいだ。こういうタイプは、褒められたり、評価されても喜ばないので、利害関係を明確にするといい。つまり、マイナス・ニンジンをぶら下げるのだ。損した分だけ給料から引くという嫌なニンジンを下げるなど、飴と鞭を使い分けることが必要だろう。
 一番困るのが仕事をしない、いい加減な無責任タイプ。触ると逆ギレされるので、周囲も扱いに困るタイプだ。辞めさせるわけにもいかない場合は、包囲網をつくって孤立させる。結果的には仕事をさせないように兵糧攻めにして生かさず殺さずにするのである。残酷なように見えるが、実は悪者を一人つくることは、職場を力学的に安定させる一つの方法論でもある。
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気持ち悪いおっさんにセクハラされて
我慢してまで会社にいる女性社員は
少ないと思います。
それに、日本人はだいたい部下を褒めないのがいけない。
女性は褒めてもらって認めてほしいと書いてあったが
だいたい、上司は部下を褒めない。
失敗したら怒るだけです。
そんなもんだとわたしはあきらめています。
だって日本だもん。
仕事ができて当たり前で
失敗したら怒られる。たまには部下を褒めてもいいと思うが
男性の部下は「褒めるんだったそれなりに給料をあげてくれ。」と
思うのかもね。女性は単純に嬉しがるだけ可愛いと思います。

女性の方が自然にそって生きているんじゃない?
怒られてばかりじゃ、
嫌になる瞬間ってあると思います。
仕事を辞めてもなんとかなると考えるのは
女性の方が多いと思う。(特に実家から会社に通っている場合)
男性は妻子など養うべきものがついているので
嫌なことが我慢できないほどあっても
簡単に会社を辞めるわけにはいかないのです。
それでも、過労死するより、
会社を辞めた方がマシな場合があると思います。