DNAの視点から見ても、皇統に属さない男子が皇族になったら男系皇統は終わる。
平成24年1月22日発行 vol.222
斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」
(「斎藤吉久の天皇学研究所」メールマガジン)
1 「男系の絶えない制度」をまず考えよ
──「女性宮家」創設の先に「男系皇統の終わり」
2 「斎藤吉久の天皇学研究所」にご参加、ご支援を!! by 斎藤吉久
3 お知らせとお願い
4 お勧めメルマガ&ブログ
5 筆者のプロフィール
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1 「男系の絶えない制度」をまず考えよ
──「女性宮家」創設の先に「男系皇統の終わり」
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昨年12月12日に「天皇学研究所」の年会費をお振り込みいただいた方がありますが、どなた様なのか、分かりません。できましたら、メールでお知らせいただけないでしょうか。
さて、今日もひきつづき、「女性宮家」創設問題について、書きます。
保守派の言論人のなかには、羽毛田信吾長官や古川貞二郎元内閣官房副長官(皇室典範有識者会議のメンバー)などを首謀者として名指しし、批判する人もいますが、私は少なからず疑問を感じています。
いわゆる女性宮家創設問題の議論の発端は、昨年11月25日の読売新聞のスクープですが、これは不思議な記事でした。一種の誤報ではないか、と私は考えています。
というのも、記事のリードは「宮内庁が、皇族女子による『女性宮家』創設の検討を『火急の案件』として野田首相に要請したことが分かった」と書かれ、記事本文には「羽毛田信吾宮内庁長官が先月5日に首相官邸で野田首相に直接、女性宮家創設により皇族方の減少を食い止めることが喫緊の課題と伝えた」とありますが、事実関係が正確とは思えないからです。
当代随一の皇室ジャーナリスト・岩井克己朝日新聞記者による「週刊朝日」昨年12月30日号の記事によると、「遠い将来、悠仁さまが天皇に即位した時に女性皇族が次々に結婚して皇室を離脱して宮家が消滅している恐れがあるという懸念」を、「長官は、歴代首相に所管事項説明をする度にこの危機感を訴えてきた」のであり、「女性宮家創設を提案したと報じられた」ことについて、「長官は強く否定している」からです。
つまり、おそらく羽毛田長官は野田首相に「女性宮家」創設の検討を要請してはいないのです。長官の執念は、むしろ「安定的な皇位継承制度の実現」に対して、なのでしょう。
もっとも読売の記者は、そこはよく理解しているのかも知れません。記事は「女性宮家」創設の検討を、「長官が要請した」とは書いていません。
それなら誰が「女性宮家」を言い出したのか、といえば、渡邉允前侍従長(現御用掛)であることが、少なくとも資料的にはいえる、と当メルマガはすでに指摘しました。
▽1 急に言い出した渡邉前侍従長
昨年暮れに出版された渡邉前侍従長の著書『天皇家の執事』文庫版の後書きには、はっきりとこう書かれています。
「現在、それ(皇位継承をめぐる問題)とは別の次元の問題として、急いで検討しなければならない課題があります。
それは、現行の皇室典範で、『皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる』(第12条)と規定されている問題です。
紀宮さまが黒田慶樹さんと結婚なさった時、皇族の身分を離れて黒田清子さまとなられたように、現在の皇室典範では、内親王さま、女王さま方が結婚なさると、皇室を離れられることになっています。もし、現行の皇室典範をそのままにして、やがて、すべての女性皇族が結婚なさるとなると、皇室には悠仁さまお一人しか残らないということになってしまいます。
皇室は国民との関係で成り立つものです。天皇皇后両陛下を中心に、何人かの皇族の方が、両陛下をお助けする形で手分けして国民との接点を持たれ、国民のために働いてもらう必要があります。そうでなければ、皇室が国民とは遠く離れた存在となってしまうことが恐れられます。
そこで、たとえば、内親王さまが結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になるように、皇室典範の手直しをする必要があると思います。それに付随して、いろいろな問題がありますが、まず仕組みを変えなければ、将来どうにもならない状況になってしまいます。秋篠宮家のご長女の眞子さまが今年(平成23年)10月に成年になられたことを考えると、これは一日も早く解決すべき課題ではないでしょうか」
「内親王さまが結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になる」ようにすることは、平成17年11月の皇室典範有識者会議の報告書にも盛り込まれており、岩井記者によれば、渡邉前侍従長は数年前から公言してきたことでもあるようです。
けれども、前者は「将来にわたって安定的な皇位の継承を可能にするための制度を早急に構築すること」が目的であり、後者は「それとは別の次元の問題」と言い切っています。しかも「女性宮家」とは表現されてはいませんでした。
しかし昨年10月になって、理由は分かりませんが、渡邉前侍従長は急に、そして明確に「女性宮家」と言い出したのでした。
▽2 皇室の歴史からはずれた「女性宮家」
渡邉前侍従長のいう「女性宮家」とはいかなる内容のものなのか、文庫本の後書き程度ではよく分かりません。
けれども、ちょうど後書きが書かれていたころ、羽毛田長官から野田首相に要請があったとされる新聞記事が発端となり、「女性宮家」創設案は独り歩きしています。
宮内庁書陵部が編纂した『皇室制度史料 皇族4』(昭和61年)によれば、「宮家」の制度は鎌倉時代以降に生まれます。
古来、特定個人に対して「○○宮」と呼ぶことは行われていましたが、「鎌倉時代以降、殿邸・所領の伝領とともに、家号としての宮号が生まれ、やがて代々、親王宣下を蒙って宮家を世襲する、いわゆる世襲親王家が成立した」のだそうです。
そして、「室町時代に成立を見た伏見宮をはじめ、戦国時代末から江戸時代に創設された桂宮・有栖川宮・閑院宮の4宮家は四親王家と称さ」れ、この「四親王家はいずれも皇統の備えとしての役割を担い」ました。実際、伏見宮家から後花園天皇が、高松宮家(有栖川宮)から後西天皇が、閑院宮家から光格天皇が即位された例があります。光格天皇は、今上陛下の直接の祖先であることはいうまでもありません。
渡邉前侍従長は「たとえば、内親王様が結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になるように、皇室典範の手直しをする必要があると思います」と述べていますが、天皇による親王宣下もなく、「皇統の供え」とは別の次元で、「女性宮家」を創設することは過去の歴史からまったくはずれています。
▽3 瓜二つ、園部元最高裁判事の論理
渡邉前侍従長は何度も繰り返し、「女性宮家」創設が皇位継承問題では「別の次元」であることを強調しています。
「繰り返しになりますが、この問題は皇位継承の問題とは切り離して考えるべきで、皇室典範の皇位継承に関する規定は現状のままにしておけばよいのです。仮に、将来、結婚された後も皇室に残られた女性皇族の方にお子さまがお生まれになった場合に、その方に皇位継承資格があるかどうかは、将来の世代が、その時の状況に応じて決めるべき問題です。我々には、その世代の手を縛る資格はないと思います」
けれども、前侍従長の「棚上げ論」はむしろ、男系女系論争を封じた上で女性天皇・女系継承容認化を進める高等戦術のように、私には見えます。であればこそ、羽毛田長官も趣旨が違うのに、まっ向から反対を唱えることはしていません。
それどころか、前侍従長の「女性宮家」創設提案は、内容が明確にされないまま、急速に実現されそうな勢いです。
報道によれば、政府は今月6日付で園部逸夫・元最高裁判事を担当の内閣官房参与に起用し、2月から有識者の意見聴取を始め、皇室典範改正案の素案作りを進める方針と伝えられていますが、その園部氏といえば、皇室典範有識者会議の座長代理であり、「女性宮家の創設を唱えている」といわれます。
園部氏は雑誌「選択」今年1月号の巻頭インタビューで次のように語っています。
「『女性宮家創設』の問題を議論すると、すぐに女性天皇、女系天皇の是非について議論が飛び火してしまうが、今はそれほど神経質になる必要はない。悠仁親王殿下がお生まれになって状況は変わった。問題は、このままでは確実に皇族が減っていく、ということだ。男系男子で皇統を継いでいければ伝統にかなうことになるが、それが現実的に可能かどうかを多角的に考える必要がある。議論の最初から女性天皇、女系天皇の議論と結びつけてすべて否定してしまえば、皇族の現象により皇室そのものが消滅しかねない」
「皇室は天皇陛下を中心にご一家が一体となって国や国民のために多くの活動をなさっている。そうしたご活動を通じて皇室と国民とのつながりが維持され日本がまとまっている。この大切な皇室の存続をまず考えるべきだ」
「いわゆる男系女系論争はもはや神学論争の域に達しており、どちらかで国論を統一することなど現時点では不可能に近い。皇室の存続こそが第一とするならば、今は女性天皇、女系天皇の是非論は横に置いて、まずは新たな宮家を創設し、皇族を増やすことが先決ではないか。それこそが皇統を維持する上での大前提だ。男系女系論争は、将来の状況変化に対応し、その時点で考えられる現実的な制度をとれるようにするために、結論を未来の知恵に託すというのも選択肢ではないだろうか」
「今は現に皇室にいらっしゃる方々のことを真剣に考え、皇室存続のため優先すべき制度改正にまず取り組むべきだ。そしてさらに、将来、女性天皇、女系天皇を戴くのか、あるいは旧皇族に復帰願うのか、現実的かつ具体的に議論すべきだ。神学論争に決着がつく前に皇室の存続を危うくなってはならない」
皇族が減っていく、皇室のご活動の確保が必要だ、男系女系論争は棚上げにする──どこかで聞いた論理ではありませんか? そうです、前侍従長と同じ論理です。
▽4 本末転倒であるばかりではない
それなら「女性宮家」創設の先にあるものは何なのか?
園部逸夫元最高裁判事は、先に引用した岩井克己記者による「週刊朝日」の記事のなかでずばり、こう語っています。
「夫、子が民間にとどまるというわけにはいかないから、歴史上はじめて皇統に属さない男子が皇族になる。問題はどういう男性が入ってくるか。また、その子が天皇になるとしたら、男系皇統は終わる。女性宮家は将来の女系天皇につながる可能性があるのは明らか」
当メルマガが一貫して指摘してきた宮中祭祀簡略化問題の不当は、歴代天皇がもっとも重視してきた祭祀より、法的に明文化されているわけでもない御公務なるものを優先させ、御公務を削減せずに祭祀への陛下のお出ましを激減させたところに、問題の核心がありました。
それと同様に、国家の機関としての皇室のご活動を確保したいがために、悠久なる皇室の歴史と伝統のみならず、男系男子によって継承されてきた皇統を断絶させかねない策謀は、本末転倒であるばかりでなく、狂気の沙汰といわねばなりません。
それなら代案はあるのでしょうか?
戦後唯一の神道思想家・葦津珍彦はかつてこう語りました。
「女統継承論を掲げ、伝統的な日本人の君臣の意識を動揺させるよりも、まず男統の絶えない制度を優先的に慎重に考えるべきではないか」(『大日本帝国憲法制定史』)
女系の拡大ではなく、男系の拡大を模索することを、なぜ為政者たちはしようとしないのか、まったく不思議です。
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2 「斎藤吉久の天皇学研究所」にご参加、ご支援を!! by 斎藤吉久
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重要なお知らせです。このたび当メルマガを進化させ、「斎藤吉久の天皇学研究所」をネット上に構築することにしました。広く同志を求めると同時に、投稿を募ります。
当メルマガは、天皇・皇室に関する誤解・曲解があまりにひどすぎるという危機意識から、平成19年秋にスタートしました。多くの方々のご協力により、いまでは約3000人の読者を得、総合ランキングの上位に位置するようになりました。昨年は拙著『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』(並木書房)を世に問うこともできました。
当メルマガは今年から私以外の方々のエッセイを載せています。葦津泰国さんの「靖国神社とそのあるべき姿」、佐藤雉鳴さんの「『国家神道』異聞」、市村眞一先生の「鳩山首相の辞職を要望する」という具合です。それは天皇研究の先駆者への思いがあるからです。
戦後唯一の神道思想家といわれる葦津珍彦(あしづ・うずひこ)は、「学問は1人でするものではない」という考えから、みずから進んで思想の科学研究会など左翼研究者たちとの交わりを求め、天皇研究、歴史研究をみがきました。
おりしも昨年は葦津珍彦生誕100年の節目でしたが、これを機会に、私も葦津先生にならい、このささやかなメルマガを十二分に活用し、多くの方々と協力し合いながら、天皇・皇室論を深め、研究と言論を通じて、憂えるべきこの国の現実を変えていくきっかけを作りたいと考えています。
思えば、私が天皇研究、宗教研究を本格的に始めたきっかけは、葦津先生の死でした。本来、親族のみで行われる納棺に、なぜか立ち会ってしまったのです。抱え上げた亡骸のなんと軽かったことか。「ああ、この人は文字通りみずからの骨身をけずって仕事をしたのだな」と実感され、落涙を禁じ得ませんでした。
それまで「右翼のご老体」という程度の思いしかなかった先生の著作を、以来、真剣に読むようになり、渋谷の大学の図書館に通い詰め、夜遅くまでこもり、古今の書をむさぼり読んだ結果が今日の私です。「死後の弟子」と呼ばれるゆえんです。
▽1 「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の目的
「斎藤吉久の天皇学研究所」を設立する目的は、(1)日本という天皇の文明を深く、謙虚に研究する、(2)日本の文明の価値を広く発信する、(3)研究と言論を通じて、今日の憂えるべき日本の現実を変えるきっかけを作る、の3つです。
▽2 「斎藤吉久の天皇学研究所」の活動
「斎藤吉久の天皇学研究所」は、(1)天皇・皇室研究、日本文化研究、歴史研究などを深化させる、(2)メールマガジンを発行し、研究リポートを定期的に発行する、(3)保守系諸団体と連携する、の3つです。
天皇・皇室問題、憲法問題、防衛問題などのエキスパートを再結集し、本格的な保守再生のためのブレーンづくりを目指すとともに、天皇の文明に関する理論研究を深め、その成果を広く国民に問いかけ、世界に発信しようと考えます。
▽3 持続可能な体制づくりのためご協力ください
葦津家には正月に欠かせない年中行事があるそうです。幕末期に藩政改革を進言し、逆に追放の身となり、苦難の道を歩んだ祖先をしのび、家族がいっしょに、質素に大根粥を食べるのです。
矛盾だらけの戦後体制にどっぷりつかり、疑問すら感じないというのならいざ知らず、私と問題意識および問題解決への意思を共有し、「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の趣旨に賛同してくださる方のご参加と財政的ご支援を心からお願いします。
年会費は、個人会員が一口1万円、法人会員が一口10万円とします。
会員にはメールマガジンが優先的に配信されます。
▽4 メルマガへの投稿を募ります
斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンへの投稿を、有料にて受け付けます。掲載は、投稿された草稿を不肖私が採否を判断し、適宜、編集したうえで、行います。従って投稿者のご希望に添えない場合もあります。
会員は1本1万円、一般の方の場合は2万円を編集料として申し受けます。掲載原稿が完成したのち、払い込みをお願いします。非会員の投稿は、会員の紹介を要件とします。
会費、編集料とも、送金は武蔵野銀行本店、普通口座554321、斎藤進宛にお願いします。同時に送金した旨、お名前、連絡先ご住所、お電話番号、金額とともに、メールで saito_sy@mac.com までお知らせください。入金後の返金はできませんので、ご注意ください。
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3 お知らせとお願い
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1、達南整体療術院友の会が21年、正式に発足しました。私が代表役員です。友の会では、いっしょに会を運営してくださる正会員、運営をサポートしてくださる賛助会員を募集しています。郵便振込口座(名称=達南整体療術院友の会。口座記号番号=02200-1-107521)も作りました。ご参加、ご支援をお願いします。
http://www3.plala.or.jp/banky/index.html
2代目の日記「飯野さ、来らんしょ、良いとごだゾィ」を好評発信中です。
http://pub.ne.jp/banky/
2、中国問題のスペシャリストで、東京新聞論説委員の清水美和さんが『「中国問題」の核心』(ちくま新書、定価税込み756円)を著されました。
3、何かとお世話になっている吉田一彦・神戸大学名誉教授(情報論)が『戦場の哲学者』を出版されました。書店で購入のうえ、ご一読ください。
4、桜林美佐さんが新著 『終わらないラブレター──祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』を著しました。
http://www.geocities.jp/misakura2666/home.htm
5、知人の橋本碩也さんによる翻訳本『忘れられない脳──記憶の檻に閉じ込められた私』(ジル・プライス、バート・デービス著) が出ました。
6、読売新聞を退社された小川直人さんが『鈍刀を磨いて─まだまだ書きたい』を出版されました。伊勢神宮で発見されたイセヒカリのことも書いています。私のところへ取材にこられた日のことが昨日のことのように思い出されます。
7、北朝鮮向け短波放送「JSRしおかぜ」がカンパを募集しています。ご協力ください。
http://www.chosa-kai.jp
8、私の知らないところで私の名前を使い、媒体の販売拡張などをしている組織などがあ 驍謔、です。私は生来、そういうことが不得意です。どうぞご注意ください。
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4 お勧めメルマガ&ブログ
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1、達南整体療術院・2代目の日記「飯野さ、来らんしょ、良いとごだゾィ」
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5 筆者のプロフィール
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斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31(1956)年、福島県生まれ。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者などを経て、現在はフリー。オフィス斎藤吉久を主宰。「斎藤吉久の天皇学研究所」代表。得意分野は、天皇・皇室、宗教、歴史、食文化など。最近の雑誌発表記事などは「斎藤吉久Webサイト」のアーカイヴズ〈http://web.mac.com/saito_sy/〉で読めます。著書に『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』(並木書房)、共著『日本人なら学んでおきたい靖国問題』(青林堂)など。
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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さて、今日もひきつづき、「女性宮家」創設問題について、書きます。
保守派の言論人のなかには、羽毛田信吾長官や古川貞二郎元内閣官房副長官(皇室典範有識者会議のメンバー)などを首謀者として名指しし、批判する人もいますが、私は少なからず疑問を感じています。
いわゆる女性宮家創設問題の議論の発端は、昨年11月25日の読売新聞のスクープですが、これは不思議な記事でした。一種の誤報ではないか、と私は考えています。
というのも、記事のリードは「宮内庁が、皇族女子による『女性宮家』創設の検討を『火急の案件』として野田首相に要請したことが分かった」と書かれ、記事本文には「羽毛田信吾宮内庁長官が先月5日に首相官邸で野田首相に直接、女性宮家創設により皇族方の減少を食い止めることが喫緊の課題と伝えた」とありますが、事実関係が正確とは思えないからです。
当代随一の皇室ジャーナリスト・岩井克己朝日新聞記者による「週刊朝日」昨年12月30日号の記事によると、「遠い将来、悠仁さまが天皇に即位した時に女性皇族が次々に結婚して皇室を離脱して宮家が消滅している恐れがあるという懸念」を、「長官は、歴代首相に所管事項説明をする度にこの危機感を訴えてきた」のであり、「女性宮家創設を提案したと報じられた」ことについて、「長官は強く否定している」からです。
つまり、おそらく羽毛田長官は野田首相に「女性宮家」創設の検討を要請してはいないのです。長官の執念は、むしろ「安定的な皇位継承制度の実現」に対して、なのでしょう。
もっとも読売の記者は、そこはよく理解しているのかも知れません。記事は「女性宮家」創設の検討を、「長官が要請した」とは書いていません。
それなら誰が「女性宮家」を言い出したのか、といえば、渡邉允前侍従長(現御用掛)であることが、少なくとも資料的にはいえる、と当メルマガはすでに指摘しました。
▽1 急に言い出した渡邉前侍従長
昨年暮れに出版された渡邉前侍従長の著書『天皇家の執事』文庫版の後書きには、はっきりとこう書かれています。
「現在、それ(皇位継承をめぐる問題)とは別の次元の問題として、急いで検討しなければならない課題があります。
それは、現行の皇室典範で、『皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる』(第12条)と規定されている問題です。
紀宮さまが黒田慶樹さんと結婚なさった時、皇族の身分を離れて黒田清子さまとなられたように、現在の皇室典範では、内親王さま、女王さま方が結婚なさると、皇室を離れられることになっています。もし、現行の皇室典範をそのままにして、やがて、すべての女性皇族が結婚なさるとなると、皇室には悠仁さまお一人しか残らないということになってしまいます。
皇室は国民との関係で成り立つものです。天皇皇后両陛下を中心に、何人かの皇族の方が、両陛下をお助けする形で手分けして国民との接点を持たれ、国民のために働いてもらう必要があります。そうでなければ、皇室が国民とは遠く離れた存在となってしまうことが恐れられます。
そこで、たとえば、内親王さまが結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になるように、皇室典範の手直しをする必要があると思います。それに付随して、いろいろな問題がありますが、まず仕組みを変えなければ、将来どうにもならない状況になってしまいます。秋篠宮家のご長女の眞子さまが今年(平成23年)10月に成年になられたことを考えると、これは一日も早く解決すべき課題ではないでしょうか」
「内親王さまが結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になる」ようにすることは、平成17年11月の皇室典範有識者会議の報告書にも盛り込まれており、岩井記者によれば、渡邉前侍従長は数年前から公言してきたことでもあるようです。
けれども、前者は「将来にわたって安定的な皇位の継承を可能にするための制度を早急に構築すること」が目的であり、後者は「それとは別の次元の問題」と言い切っています。しかも「女性宮家」とは表現されてはいませんでした。
しかし昨年10月になって、理由は分かりませんが、渡邉前侍従長は急に、そして明確に「女性宮家」と言い出したのでした。
▽2 皇室の歴史からはずれた「女性宮家」
渡邉前侍従長のいう「女性宮家」とはいかなる内容のものなのか、文庫本の後書き程度ではよく分かりません。
けれども、ちょうど後書きが書かれていたころ、羽毛田長官から野田首相に要請があったとされる新聞記事が発端となり、「女性宮家」創設案は独り歩きしています。
宮内庁書陵部が編纂した『皇室制度史料 皇族4』(昭和61年)によれば、「宮家」の制度は鎌倉時代以降に生まれます。
古来、特定個人に対して「○○宮」と呼ぶことは行われていましたが、「鎌倉時代以降、殿邸・所領の伝領とともに、家号としての宮号が生まれ、やがて代々、親王宣下を蒙って宮家を世襲する、いわゆる世襲親王家が成立した」のだそうです。
そして、「室町時代に成立を見た伏見宮をはじめ、戦国時代末から江戸時代に創設された桂宮・有栖川宮・閑院宮の4宮家は四親王家と称さ」れ、この「四親王家はいずれも皇統の備えとしての役割を担い」ました。実際、伏見宮家から後花園天皇が、高松宮家(有栖川宮)から後西天皇が、閑院宮家から光格天皇が即位された例があります。光格天皇は、今上陛下の直接の祖先であることはいうまでもありません。
渡邉前侍従長は「たとえば、内親王様が結婚されても、新しい宮家を立てて皇室に残られることが可能になるように、皇室典範の手直しをする必要があると思います」と述べていますが、天皇による親王宣下もなく、「皇統の供え」とは別の次元で、「女性宮家」を創設することは過去の歴史からまったくはずれています。
▽3 瓜二つ、園部元最高裁判事の論理
渡邉前侍従長は何度も繰り返し、「女性宮家」創設が皇位継承問題では「別の次元」であることを強調しています。
「繰り返しになりますが、この問題は皇位継承の問題とは切り離して考えるべきで、皇室典範の皇位継承に関する規定は現状のままにしておけばよいのです。仮に、将来、結婚された後も皇室に残られた女性皇族の方にお子さまがお生まれになった場合に、その方に皇位継承資格があるかどうかは、将来の世代が、その時の状況に応じて決めるべき問題です。我々には、その世代の手を縛る資格はないと思います」
けれども、前侍従長の「棚上げ論」はむしろ、男系女系論争を封じた上で女性天皇・女系継承容認化を進める高等戦術のように、私には見えます。であればこそ、羽毛田長官も趣旨が違うのに、まっ向から反対を唱えることはしていません。
それどころか、前侍従長の「女性宮家」創設提案は、内容が明確にされないまま、急速に実現されそうな勢いです。
報道によれば、政府は今月6日付で園部逸夫・元最高裁判事を担当の内閣官房参与に起用し、2月から有識者の意見聴取を始め、皇室典範改正案の素案作りを進める方針と伝えられていますが、その園部氏といえば、皇室典範有識者会議の座長代理であり、「女性宮家の創設を唱えている」といわれます。
園部氏は雑誌「選択」今年1月号の巻頭インタビューで次のように語っています。
「『女性宮家創設』の問題を議論すると、すぐに女性天皇、女系天皇の是非について議論が飛び火してしまうが、今はそれほど神経質になる必要はない。悠仁親王殿下がお生まれになって状況は変わった。問題は、このままでは確実に皇族が減っていく、ということだ。男系男子で皇統を継いでいければ伝統にかなうことになるが、それが現実的に可能かどうかを多角的に考える必要がある。議論の最初から女性天皇、女系天皇の議論と結びつけてすべて否定してしまえば、皇族の現象により皇室そのものが消滅しかねない」
「皇室は天皇陛下を中心にご一家が一体となって国や国民のために多くの活動をなさっている。そうしたご活動を通じて皇室と国民とのつながりが維持され日本がまとまっている。この大切な皇室の存続をまず考えるべきだ」
「いわゆる男系女系論争はもはや神学論争の域に達しており、どちらかで国論を統一することなど現時点では不可能に近い。皇室の存続こそが第一とするならば、今は女性天皇、女系天皇の是非論は横に置いて、まずは新たな宮家を創設し、皇族を増やすことが先決ではないか。それこそが皇統を維持する上での大前提だ。男系女系論争は、将来の状況変化に対応し、その時点で考えられる現実的な制度をとれるようにするために、結論を未来の知恵に託すというのも選択肢ではないだろうか」
「今は現に皇室にいらっしゃる方々のことを真剣に考え、皇室存続のため優先すべき制度改正にまず取り組むべきだ。そしてさらに、将来、女性天皇、女系天皇を戴くのか、あるいは旧皇族に復帰願うのか、現実的かつ具体的に議論すべきだ。神学論争に決着がつく前に皇室の存続を危うくなってはならない」
皇族が減っていく、皇室のご活動の確保が必要だ、男系女系論争は棚上げにする──どこかで聞いた論理ではありませんか? そうです、前侍従長と同じ論理です。
▽4 本末転倒であるばかりではない
それなら「女性宮家」創設の先にあるものは何なのか?
園部逸夫元最高裁判事は、先に引用した岩井克己記者による「週刊朝日」の記事のなかでずばり、こう語っています。
「夫、子が民間にとどまるというわけにはいかないから、歴史上はじめて皇統に属さない男子が皇族になる。問題はどういう男性が入ってくるか。また、その子が天皇になるとしたら、男系皇統は終わる。女性宮家は将来の女系天皇につながる可能性があるのは明らか」
当メルマガが一貫して指摘してきた宮中祭祀簡略化問題の不当は、歴代天皇がもっとも重視してきた祭祀より、法的に明文化されているわけでもない御公務なるものを優先させ、御公務を削減せずに祭祀への陛下のお出ましを激減させたところに、問題の核心がありました。
それと同様に、国家の機関としての皇室のご活動を確保したいがために、悠久なる皇室の歴史と伝統のみならず、男系男子によって継承されてきた皇統を断絶させかねない策謀は、本末転倒であるばかりでなく、狂気の沙汰といわねばなりません。
それなら代案はあるのでしょうか?
戦後唯一の神道思想家・葦津珍彦はかつてこう語りました。
「女統継承論を掲げ、伝統的な日本人の君臣の意識を動揺させるよりも、まず男統の絶えない制度を優先的に慎重に考えるべきではないか」(『大日本帝国憲法制定史』)
女系の拡大ではなく、男系の拡大を模索することを、なぜ為政者たちはしようとしないのか、まったく不思議です。
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2 「斎藤吉久の天皇学研究所」にご参加、ご支援を!! by 斎藤吉久
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重要なお知らせです。このたび当メルマガを進化させ、「斎藤吉久の天皇学研究所」をネット上に構築することにしました。広く同志を求めると同時に、投稿を募ります。
当メルマガは、天皇・皇室に関する誤解・曲解があまりにひどすぎるという危機意識から、平成19年秋にスタートしました。多くの方々のご協力により、いまでは約3000人の読者を得、総合ランキングの上位に位置するようになりました。昨年は拙著『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』(並木書房)を世に問うこともできました。
当メルマガは今年から私以外の方々のエッセイを載せています。葦津泰国さんの「靖国神社とそのあるべき姿」、佐藤雉鳴さんの「『国家神道』異聞」、市村眞一先生の「鳩山首相の辞職を要望する」という具合です。それは天皇研究の先駆者への思いがあるからです。
戦後唯一の神道思想家といわれる葦津珍彦(あしづ・うずひこ)は、「学問は1人でするものではない」という考えから、みずから進んで思想の科学研究会など左翼研究者たちとの交わりを求め、天皇研究、歴史研究をみがきました。
おりしも昨年は葦津珍彦生誕100年の節目でしたが、これを機会に、私も葦津先生にならい、このささやかなメルマガを十二分に活用し、多くの方々と協力し合いながら、天皇・皇室論を深め、研究と言論を通じて、憂えるべきこの国の現実を変えていくきっかけを作りたいと考えています。
思えば、私が天皇研究、宗教研究を本格的に始めたきっかけは、葦津先生の死でした。本来、親族のみで行われる納棺に、なぜか立ち会ってしまったのです。抱え上げた亡骸のなんと軽かったことか。「ああ、この人は文字通りみずからの骨身をけずって仕事をしたのだな」と実感され、落涙を禁じ得ませんでした。
それまで「右翼のご老体」という程度の思いしかなかった先生の著作を、以来、真剣に読むようになり、渋谷の大学の図書館に通い詰め、夜遅くまでこもり、古今の書をむさぼり読んだ結果が今日の私です。「死後の弟子」と呼ばれるゆえんです。
▽1 「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の目的
「斎藤吉久の天皇学研究所」を設立する目的は、(1)日本という天皇の文明を深く、謙虚に研究する、(2)日本の文明の価値を広く発信する、(3)研究と言論を通じて、今日の憂えるべき日本の現実を変えるきっかけを作る、の3つです。
▽2 「斎藤吉久の天皇学研究所」の活動
「斎藤吉久の天皇学研究所」は、(1)天皇・皇室研究、日本文化研究、歴史研究などを深化させる、(2)メールマガジンを発行し、研究リポートを定期的に発行する、(3)保守系諸団体と連携する、の3つです。
天皇・皇室問題、憲法問題、防衛問題などのエキスパートを再結集し、本格的な保守再生のためのブレーンづくりを目指すとともに、天皇の文明に関する理論研究を深め、その成果を広く国民に問いかけ、世界に発信しようと考えます。
▽3 持続可能な体制づくりのためご協力ください
葦津家には正月に欠かせない年中行事があるそうです。幕末期に藩政改革を進言し、逆に追放の身となり、苦難の道を歩んだ祖先をしのび、家族がいっしょに、質素に大根粥を食べるのです。
矛盾だらけの戦後体制にどっぷりつかり、疑問すら感じないというのならいざ知らず、私と問題意識および問題解決への意思を共有し、「斎藤吉久の天皇学研究所」設立の趣旨に賛同してくださる方のご参加と財政的ご支援を心からお願いします。
年会費は、個人会員が一口1万円、法人会員が一口10万円とします。
会員にはメールマガジンが優先的に配信されます。
▽4 メルマガへの投稿を募ります
斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」メールマガジンへの投稿を、有料にて受け付けます。掲載は、投稿された草稿を不肖私が採否を判断し、適宜、編集したうえで、行います。従って投稿者のご希望に添えない場合もあります。
会員は1本1万円、一般の方の場合は2万円を編集料として申し受けます。掲載原稿が完成したのち、払い込みをお願いします。非会員の投稿は、会員の紹介を要件とします。
会費、編集料とも、送金は武蔵野銀行本店、普通口座554321、斎藤進宛にお願いします。同時に送金した旨、お名前、連絡先ご住所、お電話番号、金額とともに、メールで saito_sy@mac.com までお知らせください。入金後の返金はできませんので、ご注意ください。
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3 お知らせとお願い
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1、達南整体療術院友の会が21年、正式に発足しました。私が代表役員です。友の会では、いっしょに会を運営してくださる正会員、運営をサポートしてくださる賛助会員を募集しています。郵便振込口座(名称=達南整体療術院友の会。口座記号番号=02200-1-107521)も作りました。ご参加、ご支援をお願いします。
http://www3.plala.or.jp/banky/index.html
2代目の日記「飯野さ、来らんしょ、良いとごだゾィ」を好評発信中です。
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2、中国問題のスペシャリストで、東京新聞論説委員の清水美和さんが『「中国問題」の核心』(ちくま新書、定価税込み756円)を著されました。
3、何かとお世話になっている吉田一彦・神戸大学名誉教授(情報論)が『戦場の哲学者』を出版されました。書店で購入のうえ、ご一読ください。
4、桜林美佐さんが新著 『終わらないラブレター──祖父母たちが語る「もうひとつの戦争体験」』を著しました。
http://www.geocities.jp/misakura2666/home.htm
5、知人の橋本碩也さんによる翻訳本『忘れられない脳──記憶の檻に閉じ込められた私』(ジル・プライス、バート・デービス著) が出ました。
6、読売新聞を退社された小川直人さんが『鈍刀を磨いて─まだまだ書きたい』を出版されました。伊勢神宮で発見されたイセヒカリのことも書いています。私のところへ取材にこられた日のことが昨日のことのように思い出されます。
7、北朝鮮向け短波放送「JSRしおかぜ」がカンパを募集しています。ご協力ください。
http://www.chosa-kai.jp
8、私の知らないところで私の名前を使い、媒体の販売拡張などをしている組織などがあ 驍謔、です。私は生来、そういうことが不得意です。どうぞご注意ください。
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4 お勧めメルマガ&ブログ
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1、達南整体療術院・2代目の日記「飯野さ、来らんしょ、良いとごだゾィ」
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2、軍事情報[まぐまぐ!]
http://www.mag2.com/m/0000049253.html
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5、JOB Wing 国際派日本人のための情報ファイル
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6、教育勅語・国家神道・人間宣言
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7、私の「視角」
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9、Dr.Mori Without Borders
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10、米流時評
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11、ビジネスマン育成塾──ビジネスマンへの道
http://businessman-ikusei.air-nifty.com/
12、海洋戦略研究
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13、斎藤吉久メールマガジン
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5 筆者のプロフィール
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斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 昭和31(1956)年、福島県生まれ。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者などを経て、現在はフリー。オフィス斎藤吉久を主宰。「斎藤吉久の天皇学研究所」代表。得意分野は、天皇・皇室、宗教、歴史、食文化など。最近の雑誌発表記事などは「斎藤吉久Webサイト」のアーカイヴズ〈http://web.mac.com/saito_sy/〉で読めます。著書に『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか』(並木書房)、共著『日本人なら学んでおきたい靖国問題』(青林堂)など。
━━━━━━━━━━━━《《《著書紹介》》》━━━━━━━━━━━━━
『天皇の祈りはなぜ簡略化されたか─宮中祭祀の危機─』 斎藤吉久著
定価(1700円+税)
天皇ご在位20年、ふたたび宮中祭祀の破壊が始まった!政教分離の名のもとに側近らが祭祀を破壊してきた知られざる歴史を検証しながら、たったお一人で祭祀を守ろうとされた昭和天皇と今上陛下のご心情に迫る。http://www.namiki-shobo.co.jp/
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