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「ヒト」の自由化が控えております。

日本の進路★0898★111111★生活保護・TPP・施設収容
「日本の進路」  日本戦略の研究会   No.0898   2011/11/11

★ 表題: 生活保護受給者数の急増とTPP参加問題、施設収容方式
                  関丸永代 ks0n4@yahoo.co.jp


厚生労働省は2011年11月9日、全国の生活保護受給者数が2011年7月末現在で、
205万0495人になったと発表しました。

これまで最大の受給者数であった1951年度の204万6646人(月平均)を上回り、過去最多となりました。

 (注1) 生活保護を受ける世帯の内訳(2011年6月、147万世帯)
 高齢者(65歳以上): 42.7%。  傷病者: 21.6%。
 その他(働く事が当然な年齢層を多く含む、失業者等): 16.9%
 障害者: 11.3%。 母子家庭 :  7.5%。

非常に大きな問題点は、「働く意欲があっても仕事が見付からない人」が急増中であります。一度失業(離職)すると、再就職が極めて困難であり、生活保護へと転落するケースが多発しています。


一部の学者連中は、バランスの取れた安全網(セーフティネット)を構築せよ、と叫んでいますが、財政問題を勘案した中身のある具体的な提案は、殆ど見当たりません。

生活保護システムは、「自立の助長」を目的としていますが(生活保護法)、制度(仕組み・システム)が「自立」に結び付く気配が殆どありません。


どじょう政権(野田首相)は、TPPに擦り寄ろうと、あらゆる画策を続けています。TPPに参加しないと、製造業の海外移転が加速し、30~40台を中心とする働き盛りの失業者が一段と増加して、「その他」受給者数の著増に拍車がかかります。

TPPに参加すると、前項の「働き盛り」の当面の失業が、回避される可能性が高まって、目先は良さそうに思われます。しかしながら、TPPには、モノ・カネの自由化だけではなく、「ヒト」の自由化が控えております。

中長期的に、極めて大量の「ヒト」(外国人)を、日本国内に、一時滞在・移住・帰化の形で押し付けられて行きます。日本に来る以前の国において、低賃金に喘いでいた外国人(特に低位労働者層)が、一般日本人の「職」を奪取して行きます。


いずれにしても、日本の生活保護受給者数が、1000万人を目指して増加し、財政を非常に圧迫する事が必至と申せます。「派遣村」の設置は、勤労意欲を減退させ、生活保護へ転落の心理的な抵抗感を、著しく弱めてしまいました(恩恵的な過保護の悪弊)。

産業構造の変化と、企業側の「人件費縮減」が絡み合って、「非正規雇用」は、今後益々増加して、「非正規勤労者数が正規勤労者数を大きく上回る」事態が、足元に迫っております。

更に加えて、国民年金保険料未納者は、既に40%前後に達しており、今後は一段と増勢を強めて行きます(無年金者層の激増)。


現行の生活保護制度(現金支給システム)は、財政問題を主因として、絶対的に運用不能となります。かかる仕組みを全面的に廃止して、真に生活困窮に至った日本国籍保有者を、「医食住」無料の「施設」に収容し(現金の支給を全廃)、体力に応じた無償「労働」を課すシステムへ、改変する必要が必至と言わざるを得ません。

 (注2) 施設収容の自由度
 生活困窮度が相当酷くとも、施設に入所するか否かは、本人の選択による=自由。一度施設に入っても、出所は自由。施設外では、医療・食事・住居の保護支援が皆無となるだけ。

(日本の進路、No.0898、生活保護受給者数の急増とTPP参加問題、施設収容方式、完)
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(日本の進路★0898★111111★生活保護・TPP・施設収容、完)
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