どこの家庭にでも起こりうる危険
癒しやヒーリングという言葉を使って、悩みや不安がある人々を「先祖のたたり」とか、「お払いが必要」などと言って騙し、
せっかくご主人が働いてためた金を主婦が平気で新興宗教に献金することは、
どこの家庭にでも起こりうる危険だと思うけど。
「神世界」の最高幹部のひとりが逮捕されたらしいが、
「わたしは関係ない。」と言ってがんばっているらしい。
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「神世界」最高幹部の妻、処分保留で釈放
読売新聞 9月20日(火)20時37分配信
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループによる霊感商法詐欺事件で、横浜地検は20日、同グループ最高幹部の斉藤亨容疑者(53)(組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕)の妻で、同容疑で逮捕されていた同社元取締役(44)を処分保留で釈放した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110920-00001047-yom-soci
神世界霊感商法:「教主」逮捕 金銭に強い執着 売り上げ上納指示か /神奈川
毎日新聞 9月14日(水)11時18分配信
◇上意下達の組織
有限会社「神世界」(山梨県甲斐市)グループの霊感商法事件で、12日夜に逮捕されたグループトップの斉藤亨容疑者(53)は、著書の中で「お金はたくさんあるほど良い」などと金銭に強い執着を見せていた。自宅では傘下のサロンスタッフに家事を手伝わせており、県警は上意下達の組織をフルに利用し、売り上げ上納も指示していたとみて調べる。【中島和哉、山田麻未】
斉藤容疑者が99年に出した書籍「神書」は各サロンで1万円ほどで売られていた。「お金は可能な限り沢山あるほど良い」「神様への代金支払いが少なすぎたら取り引きは解消される」などと、多額の祈願代の支払いやグッズ購入を勧めるような記述が並ぶ。末尾に「本来なら一冊につき一兆円以上は欲しい」とも記されていた。
東京都世田谷区の高級マンションには、家事手伝いのため数人のサロンスタッフの女性が常駐。複数の元スタッフによると、07年に県警が捜索に入る前は斉藤容疑者と妻葉子容疑者(44)の家族が暮らす部屋とは別の階に、食事や客の応接用などとして1フロアを借りていたという。
応接室は壁や床に大理石を使った豪華な造りで、斉藤容疑者が乗る高級外車もスタッフが運転。茶道や囲碁が趣味で毎週のように師範や有段者を招いていたという。
元スタッフの女性は「考えないようにしていたが、自分たちのお金がこういうぜいたくに使われていると思うと、やりきれなかった」と声を落とした。
斉藤容疑者とスタッフとの間に会話はほとんどなかった。ただ、食事の席で、同社役員の宮入参希江容疑者(49)による売り上げの報告に納得がいかず激高し、茶わんを床にたたきつけて割るなど、気性の激しい面を見せることもあったという。別の元スタッフは「長身で細身だが、眼光が鋭く、怒るとかなり恐ろしいと聞かされていた」と振り返った。
◇新たに6人提訴へ 弁護団が会見、4次計48人に
神世界被害対策弁護団は13日、東京都内で記者会見し、新たに県内1人を含む男女6人(30~40代)が神世界側に計約2100万円の賠償を求めて14日にも東京地裁に提訴することを明らかにした。これにより、神世界グループに対する提訴は4次にわたり計48人、賠償請求額は計約2億8200万円となる。
紀藤正樹弁護団長は斉藤亨容疑者の逮捕を受け「今後の捜査の進展と組織の全体像を解明することに大きく期待できる」と語った。
事件ではサロン経営者ら4人が詐欺罪で起訴され、うち1人は既に横浜地裁での公判が始まっている。紀藤団長は「刑事裁判でも全容が明らかになると期待し、今回の逮捕は(民事裁判での)具体的な金銭回復という被害救済にも弾みがついたと考えている」と期待を込めた。【中島和哉】
9月14日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110914-00000014-mailo-l14
神世界「教祖」逮捕:7年で175億円霊感商法/神奈川
カナロコ 9月14日(水)8時15分配信
有限会社「神世界」グループ(山梨県甲斐市)による霊感商法事件で、県警などは12日夜、組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)の疑いで、「教祖」の斉藤亨容疑者(53)を逮捕した=一部地域既報。県警の調べで、グループが2000年9月から07年11月までの約7年間で、顧客らから少なくとも約175億円を集めていたことが判明。同容疑者ら神世界の幹部の指示で、ヒーリングサロンを運営する傘下法人が祈願や物品販売で得た売上金の30~50%を上納していたことも分かっている。同容疑者は役員報酬として、これまでに約15億円を受け取っていたという。
逮捕状が出てから約1カ月。斉藤容疑者=東京都世田谷区=は大阪市内にいた。神世界関係者の名前で契約した短期賃貸マンションに入居するために姿を現した同容疑者に捜査員が声を掛けると、逃げるそぶりも見せず、逮捕に応じたという。加賀町署に到着後、「まったく身に覚えのないことです」などと供述し、容疑を否認。所持していた黒色のスポーツバッグには、手帳などの他に、約1200万円の現金があったという。
県警によると、グループは神世界を上部組織とするピラミッド型の組織。斉藤容疑者ら幹部が、三つの傘下法人で組織するグループを統括する佐野孝被告(42)や、傘下法人取締役の吉田明枝被告(48)=いずれも詐欺罪で起訴=らに指示し、運営するサロンで得た祈願料の30%、お守りなど物品販売の50%を神世界に上納していたという。
こうした上納システムを基に、神世界だけで約89億円、グループ全体だと約175億円を顧客らから集めた。斉藤容疑者の妻の葉子容疑者(44)や、宮入参希江容疑者(49)=いずれも組織犯罪処罰法違反容疑で逮捕=ら他の幹部は役員報酬として1億円前後を手にしていたのに対し、斉藤容疑者は約15億円を受け取っており、県警は「こうしたことからも、斉藤容疑者が組織のトップとして君臨していた実態があった」とみて、組織的な詐欺の指示形態などについて詳しく調べる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110914-00000013-kana-l14